遅筆はライターとしての強みになり得る

遅筆はライターとしての強みになり得る

遅筆はライターとして致命的な欠点のように感じますが、実は強みも多く存在します。遅筆の特徴として、記事の質を高めようとこだわりすぎることがあるのではないでしょうか。

じっくりと時間をかけて執筆することは、内容が深く説得力のある文章を作ることが可能です。また、時間をかけてより多くの情報を収集することができるため、記事の信頼性や専門性が増すというメリットも。他のライターとの差別化ができるのです。

さらに細部にまでこだわった記事を書くことで、クライアントから「安心して任せられる」と感じてもらいやすい大きなメリットもあります。このような信頼は、速筆では得られない価値なのではないでしょうか。

執筆スピードがすべてではない

ライターにとって大切なのは、単なる速さではなく質でしょう。クライアントが最終的に評価するのは、読者に響く価値のあるコンテンツかどうかです。

速筆のライターはスピードを重視するあまりリサーチが甘くなり、記事の正確性に欠ける可能性があるかもしれません。一方遅筆のライターは、じっくりリサーチを行い、読者が納得する信頼性の高い記事を書くことができます

速さではなく深みや正確さが求められる分野では、遅筆のライターが評価されることも少なくありません。

遅筆でも多くの案件をこなすコツ

遅筆でも多くの案件をこなすコツ

とはいえ、遅筆は執筆に時間がかかり記事を量産できないデメリットもあります。しかし、工夫しだいでは効率的に案件をこなすことが可能です。

AIやツールを活用する

AIは本文の執筆だけでなく、企画のアイデアを出したり、構成を考える際にも使えます。取材記事であれば、文字起こしもAIで可能です。

もちろんAIを使って執筆した記事をそのまま納品するわけにはいきませんが、一から執筆するのとでは大きな違いになります。また、校正などをツールで行うと、記事チェックの時間も短縮できるためおすすめです。

同じジャンルを受注する

リサーチの段階で効率を高めることも重要です。あらかじめ自分が詳しいジャンルを選べば、下調べが不要になり、執筆時間を短縮できます。1度執筆した記事と同ジャンルの仕事を受注すれば、執筆するごとにどんどん詳しくなり、リサーチの時間が減るわけです。

単価の高い仕事を選ぶ

1記事の単価が高い仕事を選ぶことで、時給を上げることができます。インタビューなどの取材記事は高単価案件の1つです。また、法律や医療、金融などの知識が必要な専門分野の記事も単価が高い傾向があります。

高単価の案件を獲得するには、自分の得意分野を明確にして専門性を磨くことが大切です。関連する資格を取得したり、過去の実績を提案時にアピールしてみましょう。また、報酬交渉を行うことで単価を引き上げることもできます。

時間管理をする

締め切りから逆算してスケジュールを立てることで、無理のない作業ペースを保つことができます。例えば「リサーチ」「執筆」「校正」の3段階に分けて進捗を管理すると効率が上がります。

また、ポモドーロタイマーなどを使うのもいいでしょう。一定時間ごとに作業を区切る方法で、集中力が続く時間(25分から90分)を設定して作業に取り組むことで、効率を上げることができます。

※参照:「どんな仕事も「25分 + 5分」で結果が出る ポモドーロ・テクニック入門」(フランチェスコ・シリロ著 斉藤裕一訳 CCCメディアハウス)

執筆環境を整える

執筆環境を整えることも忘れてはいけません。集中力を高めるためには、静かな執筆場所や心地よいデスク周りを整えることが重要です。また、スマホの通知をオフにするなどして、無駄な中断を防ぐ工夫をしましょう。

遅筆ライターが稼ぐにはどうしたらいい?

遅筆ライターが稼ぐにはどうしたらいい?

遅筆のライターが稼ぐには、まず自分のペースを尊重することが大切です。速筆ライターになろうと無理をするのではなく、自分のスタイルを最大限に活かす方向で考えてみましょう。

クライアントの信頼を得たら単価交渉をすることも可能です。そのために、まずは質を高めることに集中してみてください。スピードや効率は徐々に身につくため、焦らず執筆を楽しむ心を持つことも大切です。

まとめ

まとめ

「執筆が遅い=ライターに向かない」というのは、ただの先入観にすぎません。遅筆であることにも強みがあり、それを活かす方法はいくらでも存在します。

ライターとして稼ぐために必要なのは、自分のスタイルを理解し、効率的に仕事を進める工夫をすることです。自分のペースやスタイルを活かして、多くの案件を獲得してみてください。

この記事を書いたライター

執筆者

清水華那

占い師の顔も併せ持つフリーライター。エンタメに関する記事を多く執筆。SEO、現地取材、シナリオ作成などが得意。会社員から副業期間を経てフリーランスへ転身。今後はフットワークの軽さを武器にさまざまなことに挑戦したい。わかりやすく、読...

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