なぜライターはサブウェポンを持つべきか
ライターの仕事とは、文章を書くこと。文字というものは媒体や目的は違えども、なにかを伝えるという手段としては非常に汎用性が高く、さまざまな仕事につながっています。
例えば、Webライターだけを取っても、SNSやWebサイト、Webメディア、メルマガなどなどさまざまな仕事があります。さらに細かくジャンル分けをしていけば、その種類は枚挙に暇がありません。
また、ある程度のセンスは必要ですが、PCさえあれば仕事ができ、初心者にも門戸が開かれている仕事でもあり、始めることの障壁の低さもその魅力と言えます。
つまり、ライティングは極めれば非常に有用なメインウェポンとなり得るということです。
さまざまな仕事に関わるライティング。しかし、その仕事はライティングだけを見ればひとつの仕事でしかありませんが、実際には裏でデザイナーやエンジニア、あるいはマーケターやプランナーなど多様な分野の人が関わって成り立っています。
もしも、ライティング以外になにかしらの技術を持つことができれば、仕事の幅が広がり、収入の増加につなげていくことができます。なによりも、ライティングを主軸にして、さまざまな物事に挑戦していくことは、きっととても楽しいものになると思います。
私の場合:カメライター
サブウェポンといっても、なにを学べばいいのか、という部分に関してですが、基本的には自分の興味のあるもの、好きなものをベースに考えるのがいいと、私は思います。
と、いうのも私は生来のなまけものであり、「学ぶ」ということに情熱を燃やすのがけっこう苦手なのです。
なまけものを正当化するつもりはないのですが、なにかを学ぶ上で好きな気持ちほど頼れるものはなかなかないとも思っています。なぜなら好きという気持ちがあると、邪心なく学ぶことそのものを楽しむことができるから、技術の習熟度が桁違いになってきます。それが私の場合はカメラでした。
別に仕事につなげたいと思っていたわけではありませんが、Webコンテンツとイメージ素材というものは切っても切り離せない部分があり、クライアントに話を聞くと簡単なイメージ写真を求められている場合が多くありました。
そこで、簡単な撮影ぐらいならできますよ、とお伝えすると非常に喜ばれ、ライティング+撮影費をもらえるようになったのです。
また、さらに相性がよいのが取材案件やレポート記事案件です。写真のクオリティにこだわりがある場合以外なら、派遣する人員は一人のほうが絶対にクライアントはうれしいものです。
自分のカメラの腕も上げることができて、一石二鳥!
ライターの武器になる趣味とは?
とは言っても、いったいなにを身につければよいのか悩むこともあると思います。そこで、浅学ながらどんな武器だと相性がいいのか、私が考えてみました。
1:カメラ
まずは私の実例として紹介しているカメラ。取材やコンテンツ内の素材作成など、非常に相性のいい趣味と言えます。
2:動画編集・撮影
カメラと近い趣味の領域になりますが、動画編集技術なども、あると非常に仕事の幅が広がります。近年は動画コンテンツも多くなってきていますので重宝されるはず。ライティングとの合せ技としては、動画のシナリオライティングや、テロップの調整、あるいは動画を元にしたテキストコンテンツの作成などが考えられます。
3:デザイン
Webコンテンツが中心ならばWebデザインなどの技術があると仕事の幅が広がります。カメラと被りますが、コンテンツ内の素材の準備を任せられるのであれば、クライアント側としては大変助かります。また、デザインを検討する際に、デザインに適したテキスト選びを行えれば大きな強みとなるでしょう。
4:料理
仕事の範囲は限られてしまいますが、料理の技術もコンテンツと相性がよいもの。レシピコンテンツなどは、もはや不滅のコンテンツといえるでしょう。そして、料理コンテンツの場合、製作工程などをわかりやすく伝えるために、ライティングの技術も不可欠です。
5:誰にも負けないオタク趣味
こちらもニッチな内容になりますが、自分が好きなことをとにかく好評していくことが仕事の幅を広げるためには大切です。
なぜなら、近年はあらゆるものがコンテンツになりえる可能性があるからです。例えば、好きな漫画やアニメ、筋トレ、スポーツ全般、コレクションしているモノ・コトなど、全てライティングの題材になるときがあります。
私の場合、趣味が講じて昭和レトロなモノ・コトについて解説する記事などを手がけたことがあります。こうした狭い領域のコンテンツは書き手が少なく、一度仕事を取れば継続的にもらえる可能性が高くなります。
好きなこと・得意なことはしっかりアピールしよう
自分の趣味なんて、他に詳しい人・上手い人はいくらでもいるし…
趣味を仕事にしようとしたときに、こんな考えが頭を巡ることがあると思います。これはまったくその通りなのですが、それでもあなたが他の一般の人よりも詳しい・上手いこともまた事実です。好きだからこそ遠慮してしまうところはあるのでしょうが、きっと大抵のコンテンツはあなたの趣味レベルでも対応できるはずです。
変に専門家ぶる必要はありませんが、自分が他の人より少しでも詳しい・得意なジャンルがあるならどんどん声を上げていくべきです。この記事を見たら、怖がらないで自分のプロフィール欄に得意なものを記載しましょう!
この記事を書いたライター
じょん
一児の父でアラフォーライター。
Web制作会社にてライターとしてのキャリアを積みながら、副業ライターとして活動中。得意分野はエンタメ系。興味のある分野では作成する文章にも地が出がち。座右の銘は「ライターは文化的雪かき」。鈍く光る職...