アパレル兼副業ライター兼お母さん
ーまずは経歴について、教えてください。
本業はアパレル関係の企業に勤めています。高校を卒業してすぐにアパレルでバイトを始め、そのまま正社員として働いているので、かれこれ10数年同じ業界にいます。
資格も立派な学歴も、清々しいほどなにもありません(笑)。現在は育休中で、二人の子どもを育てながら、副業ライターとして活動中です。
アパレルから副業ライターを選んだ理由
ーアパレルとライター、共通点はなさそうですがなぜライターを目指したのでしょうか?
最初からライターを目指していたのではなく、副業で収入を得るぞ!と思ったのが先で、ライターにたどり着きました。
同じ会社に長くいるので、収入は安定していましたし、子育てをしながら働く環境として不満はありませんでした。でも、新しいことに挑戦する機会になかなか恵まれなかったんです。
自分のキャリアにマンネリを感じていたものの「子育てをしながら新しい環境に飛び込むのは無謀」とブレーキをかけていました。でも、二人目を妊娠したタイミングで「新しいことに挑戦するなら、今しかない!」と思い、副業に挑戦することにしました。
最初は本業でも経験のあった、SNSの運用に取り組みました。
ですが、携帯でいつでも仕事ができることが、性格上向いてなかったんです。家族ででかけていても携帯の通知が気になってしまったり、携帯を触りながら子どもの話を聞いてしまったり…。家族との時間に大きく影響していることに気がついて、SNSの運用はやめてしまいました。
しかし、SNSの運用を通して、自分が楽しくできる作業を知ることができました。それが、キャプションの執筆と投稿の構成を考えることです。
映える写真を撮るよりも、文章やスライドの流れを作ることが好きだとわかり、ライターを目指すことにしました。
限られた時間の中で最短で収入を得たかった
ー未経験からライターを始めたんですね。仕事を始めるにあたって、最初にしたことはなんですか?
まずはライターのスクールを探しました。ライターの仕事が簡単ではないことは事前に情報収集していたので「お金をかけてでも、育児休暇中に絶対収入を得たい」と思ったからです。
急がば回れの精神で、初期投資は惜しみませんでした。
産後半年は、頻回授乳の合間にライターの勉強をして、気づいたら寝てたなんてことばかりで。なんども挫折しかけたのですが「スクール代は絶対稼ぐ」という気持ちがモチベーションになったので、初期投資をしたことは良かったと思っています。
子どもが生後半年を過ぎて夜間授乳を卒業したタイミングで、スクールも卒業。クラウドソーシングで仕事の応募を始めました。
やっぱり甘くなかったライターの世界
ーすぐに仕事はみつかったのでしょうか?
正直、全く見つかりませんでした!やはり甘くなかったです!
スクールで勉強すれば、すぐに仕事が見つかると思っていましたが、最初の2か月は、テストライティングの収入しかありませんでした。知識はあっても、実際にキーワードに沿って執筆を進めると、想像以上に文章にできない…。
今は質より量だ!と思い、とにかく執筆しました。テストライティングの機会をいただきながら、ブログの模写をしたり、日本語を学び直してみたり。
少しづつ自分なりに執筆できるルーティンもできて、負けん気で応募を続けて、3か月目でやっと仕事を受注することができました。
4か月でスクール代は回収できたのか!?
ー現在の働き方を教えてください。差し支えなければ、スクール代がどうなったのかも気になります!
これからライターを始める人にとっては、一番興味のある内容ですよね。正直に言います!
初めてクラウドソーシングを始めてから4か月の現在の収入は、ずばり月4万〜5万円です!
やっとスクール代を稼ぐことができました。
金額が多いか少ないかはわかりませんが、自分で立てた目標金額はクリアできています。
継続していただいている仕事は三つです。
①個人ブログの執筆
②オウンドメディアの記事執筆
③YouTubeの台本執筆
案件に落ち続け、色々なテストライティングに挑戦できたおかげで、自分が楽しく取り組める仕事を知ることができました。
私の場合、YouTubeの台本執筆は一番楽しく取り組めるジャンルなので、単価は高くないのですが継続して契約していただいてます。SEO記事はなかなかモチベーションが上がらないので、収入の柱にできるように単価交渉も積極的にしています。
ライターの仕事を続けていくために、自分にあった働き方とモチベーションの保ち方を探している最中です。
資格なし学歴なしでも活かせることはあった
ーライターをする上で大切にしていることはありますか?
大切にしていることは、リサーチと構成です。
本業の職業病でもありますが、どんないいところがあって、どのような伝え方で、どんなお客様に届けるかを考えないと、接客できないんです。構成も同じで、とことんキーワードについて知ることや、どんな読者がいるかを考えてから執筆するようにしています。
得意なことは何もないと思っていましたが、本業で学んできたことをライターの仕事に活かすことができています。
副業ライターと主婦業の両立
ー主婦業と副業の両立はどのようにしていますか?
これも副業の悩みTOP5に入る問題ですよね…。両立。
私の場合は、両立できる程度にコントロールしていると言った方が、合っている気がします。主婦業と副業のバランスを保つために、日・週・月の単位でスケジュール管理は徹底して行っています。
週の始めに1週間分の献立作成と作り置きをしたり、案件の締切日から逆算してリサーチ・構成・執筆をどの日にするかもスケジュール化します。
副業をすることで家族との時間に影響が出ないように、毎朝その日のタスク確認とスケジュールを組むのも日課になっています。スケジュールを把握することで、自分のキャパを超えた仕事量にならず、無理なく仕事ができています。子どもと向き合う時間も作れているので、今後も続けていくつもりです。
両立させようと思うとがんばり過ぎたり、イライラしてしまうので「許すこと」を決めるのも大事だと思います。
多少部屋が汚くても許す・自炊のつもりが外食になっても許す・スケジュール通りいかなくても許す。完璧にこなせなくて当然で、こなせたら自画自賛する!ぐらいの気持ちでいるようにしています。
これから本業に復帰するので、新しく自分にあったバランスを模索していくのも楽しみの一つです。
妻でもなく母でもなく一人の人間としての人生を
ー今後の目標の目標があれば教えてください。
もうすぐ仕事復帰になりますが、目標はとにかく挑戦。ここまで失敗ばかりしてきましたが、失敗から学ぶことの方が多かったので、これからもたくさん挑戦していきたいです。
将来はアパレル業もライター業もフリーランスの複業フリーランスになるのが夢です。開業届を出したい!社名はもう決めてます(笑)。
主婦になっても、母になっても、私自身の人生を豊かにするために新しいことに挑戦していきたい。そんな姿を子ども達に見せていけるように、夢に向かって走り続けたいと思います。
この記事を書いたライター
Nishino
アパレル業界一筋15年。2人の子どもを育てる副業ライター。現在はシナリオライティングをメインに活動中です。おもしろいことが好き!おもしろい人が好き!そんな自分の「好き」を伝えられるライターになりたいです。いえ、なります。
夢は開業...