ノマドワーカーに憧れてWebライターになった

ノマドワーカーに憧れてWebライターになった

ーーこれまでの経歴を教えてください

湯澤:デザイン系の専門学校を卒業後、製造業や物流業を中心に働いてきました。大型自動車第一種免許を取得して順調にステップアップしてましたが、20代後半で頸椎の手術を受けてから体力を使う仕事ができなくなってしまって。

以降、色々な仕事を経て2023年6月に再び体を壊して会社を退職、そのままWebライターとして独立して現在に至ります。

ーーWebライターになった経緯は?

湯澤:2017年に副業ライターを始めました。ライターを始めた理由は、当時流行りだした「ノマドワーカー」になりたかったのと、「会社に依存せずに自分の力で収入を得たい」と思ったからです。

当時はせどりやプログラミング、動画制作なども人気でしたが、「初期費用が少ない」点と「特殊なスキルがいらない」点からWebライターを選びました。

Webライターとして活動開始

Webライターとして活動開始

ーーWebライターとしての初案件は?

湯澤:初案件はランサーズで受注しました。クラウドワークスにも登録したのですが、クラウドワークスではなぜか受注できず、今はもう使っていません。

最初の案件は仮想通貨記事で1,000文字300円だったと思います。1,000文字の記事を書くのに3時間程度かかっていたので、時給に換算すると100円前後でした。笑。

ーーその後のWebライターとしての活動は?

湯澤:以降はランサーズに限定して案件を受注しました。文字単価0.5円などの案件を受注して少しずつ評価を増やし、数か月後に文字単価1円になった時は嬉しかったのを覚えています。

その後もランサーズで執筆を続け、認定ランサーも2度獲得しました。現在はランサーズでの受注は少ないのでシルバーランクに降格しています。

ランサーズやクラウドワークスは稼げないとよく言われますが、私は細く長く続けているのでランサーズだけで累計70万円以上の報酬を得ました。

ーーWebライターとして困ったことは?

湯澤:半年程度Webライターを続けたある日、急なスランプに陥りました。何を書いても同じような内容や書き方になってしまう感覚になって、執筆ができなくなってしまって。

当時は副業だったので、数か月休んで書けそうな案件が見つかったら応募してと、緩くWebライターを続けました。そんな時期を数年過ごし、ランサーズだけで受注していくことに徐々に限界を感じ始めていきます。

Webライターとして独立

Webライターとして独立

ーー現在は独立されているんですよね?

湯澤:2023年の6月に体を壊して会社を退職し、そのまま独立しました。2023年は会社が忙しくてWebライターを休業していたので、クライアント様ゼロでの独立です(一番良くない事例)。

今は直接契約のクライアント様が9割ですね。メディアに応募したり、Xでのライター募集に応募したりして、少しずつ仕事を増やしました。

ーー現在はコミュニティの運営にも携わっているんですよね?

湯澤:はい、2023年の8月にライターコミュニティ「創プロ」に入り、Webライター→Webディレクター→現在は営業責任者やプロジェクトマネージャーをしています。

創プロで色々な業務を経験し、色々なライターさんに出会えたことで、その後のビジョンが大きく変わりました。現在は創プロでは受注する側ではなく、発注する側として携わっています。

ーー現在の主な活動内容を教えてください

湯澤:現在はWebライター案件で執筆をしつつ、Webディレクター案件で進行管理や品質チェックをしています。同時に、より多くのクライアント様の悩みを解決するために営業活動に注力しています。

ーー現在の執筆内容は?

湯澤:私は、Webライターを始めた当初からSEO記事の執筆をしてきました。現在も記事の9割はSEO記事です。

WebライターにはLP制作や取材ライターなどさまざまな方向性がありますが、SEOは知れば知るほど奥が深くて。もっと知りたいと思っていたら今のスタイルになりました。

現在担当している記事のジャンルは、医療や介護記事、ハイクラス転職記事、ITやAI関連記事、マーケティング記事、副業記事、その他起業コラムなど多岐にわたります。デザインの専門学校でAdobeのIllustratorやPhotoshopを学んでいたので画像作成や加工も得意です。

夢は法人化すること

夢は法人化すること

ーー今後の活動予定は?

湯澤:今まではインターネットで案件を受注していましたが、今年から地元企業のWebコンサルも始めます。私は記事の執筆だけでなく、WordPressでのWebサイト制作や動画編集、SEO施策もできるので、企業のWeb関連の悩みを一貫して担当できるのが強みです。

より営業や記事執筆以外の業務に注力したいので、信頼できるメンバーに声をかけて独自の制作チームを作ろうと思っています。そのために、まずは自分でメディアを立ち上げて、そのメディアの記事制作をライターさんに依頼していく予定です。

もちろん、ご指名の執筆案件は継続して自分で担当していきます。各種ツールでのリサーチや画像加工が好評なので、そのあたりの経験も制作チームで共有していきたいと思っています。

ーー目標はありますか?

湯澤:私が一番やりたいことは、クライアント様の悩みを解決すること、次に少しでも多くの仕事をフリーランスの皆さまに提供することです。私自身、なかなか仕事が受注できずに悩んだ時期が長かったので。

そのために、法人化してクライアント様とフリーランスの皆様を繋ぐコーディネーターになりたいです。

Webライターとしての仕事も大好きですが、Webサイトで集客ができなかったりSNSが使えなかったりと、クライアント様の数だけ悩みもあります。「湯澤さんに連絡すれば全部やってくれる」そういう存在になりたいですね。

私もまだまだ知らないこともあるし未熟な部分が多いので、日々情報を集めて勉強しています。

ノマドワーカーになった今思うこと

ーーノマドワーカーを実現した今、思うことは?

湯澤:「これからは個人の時代」「好きなことで生きていく」色々な言葉がありますが、私は独立した方がいいとは言いません。会社員には充実した社会保障や有給休暇制度がありますし、何より収入が安定しているからです。

冒険したくないと考える人は、会社員として働く方が満足度は高いと考えています。(私もたまに有給休暇が欲しくなるので。笑。)

私は体の都合でキャリアチェンジを余儀なくされたし、決められたことをこなすよりも新しく何かを作るのが好きなので、独立した現在の方が人生の満足度は高くなりました。

少し前までは、会社に入らないと満足できる収入が得にくい時代でしたよね。しかし、私のように理由があって仕事が限られ、収入が限られる人にとってはチャレンジできる現代は希望が持てると思います。

ーーこれからWebライターを始める方にアドバイスをお願いします

湯澤:アドバイスできる立場ではありませんが、これからはChatGPTをはじめとしたAIが台頭してくるので、Webライターとしての参入が難しくなると予想しています。私が最初に受注したような低単価の案件は、WebライターではなくAIに執筆させる傾向になってきているためです。

かと言って、最初からスキルを身につけるために高額なスクールに入る必要はないと思っています。(Webライターとして適性があるかわからないので)自分で書籍や動画を使って学習しつつ、少しでも早くランサーズやクラウドワークスなどのクラウドソーシングサイトを使って案件を受注するのがおすすめです。

優れた文章力がなくても、自身が経験した仕事や取り組んでいる趣味などの案件は実体験を書けるので採用率が高くなります。

誰でも最初はスモールステップです。(私は時給100円前後でした)

いっぱい失敗もします。(私はそれなりに怒られてきました)

それでも、Webライターをやってみたい、ノマドワーカーになりたいのなら、一緒に歩き始めてみませんか?

この記事を書いたライター

執筆者

湯澤康洋

Webコンサルタントとしてホームページ制作からSEO対策、記事執筆や画像加工、メルマガやSNS代行まで幅広く担当。「創プロ」運営補佐兼ディレクター。YouTubeにて茨城県内の企業PR動画を無料で制作する活動も行っています。

詳細を見る

同じシリーズの記事を読む

タグ