自分としっかり向き合えるのがライターのよいところ

自分としっかり向き合えるのがライターのよいところ

- 今はどんなお仕事を?

仕事内容はSEO記事やメルマガ案件が7割、3割はインタビューや取材記事を執筆しています。現在、専業ライターとして2年目です。「Webライターで稼ぐならディレクターになることだ!」とSNSで見かけますが、わたしは書く幅を広げてスケールしたいと考えているのでSEO記事以外も執筆しています。

- SEO記事では主にどんなジャンルを執筆していますか?

注文住宅やリフォーム会社など、住宅関連が中心です。家の構法やインテリアを含む内装まで、クライアントからいただいたキーワードを基に構成から執筆しています。

- なぜ住宅関連の執筆をしているのですか?前職などで資格をお持ちなのですか?

住宅やインテリアの資格は持っていません。あるのは「ただ、間取りを見るのが好き」という気持ちだけでした(笑)夫が転勤を伴う仕事なので、いつでも引っ越せるよう、条件に合った各地の間取りを欠かさず見るのが日課なんです。もちろん、わたし自身も結婚前は6回ほど引っ越しを経験しているので、間取りを見るのが楽しくて仕方なくて!

ライターを始める際、まずはクラウドソーシングで「持ち家への憧れ」や「間取りやインテリアを考えるのは誰よりも好き」と提案をしたところ、いくつか採用いただきました。

その実績を積み上げた結果、SEOの記事を執筆する得意ジャンルが住宅関連に至りました。

- なるほど!そもそも、みりこさんがライターになったきっかけは何ですか?前職はどのようなお仕事を?

ライターになったきっかけは、夫の転勤と前職のお局さんに目をつけられたことですね(笑)。

わたしは、新卒で某コーヒーチェーン店に入社し、店舗運営を約6年していました。結婚後、不規則な勤務時間により体に無理が生じてしまい、転職して薬局事務として約8年勤めました。

- 180度変わりましたね!

店舗運営はやりきったというのと、事務職に憧れがあったんです。実は、店舗運営で力を入れていたことは人材育成でした。

「お店のために」「お客様のために」という想いが強かったのですが、上司との面談で振り返ると自分ががんばってきたことをうまく言えなくて。色んな意味で「自分のため」という思想を忘れていました。「何かのため」にがんばって燃え尽きちゃったんです。

その結果、転職するなら「誰かのため」と「自分のため(オンオフ問わず)」を両立させようと考えて、接客も事務もできる薬局事務にしました。夫の転勤があっても「これなら長く続けられる!」と思ったんです。

- ただ、それも約8年で辞めたんですね?

薬局事務を始めて3年目ぐらいで、また人を育てる役割になってしまったのです。当初はやりがいを感じましたが、人材育成したからといって評価されないと気づきました。続ける人もいますが辞める人も多く、尻拭いすることもあって。

「誰かのため」が完全に仇になりましたね(笑)。疲弊していた矢先、コロナ禍真っ只中に夫に転勤の辞令が出たんです。わたしは運良く県をまたいだ異動ができて、喜んでいましたが…。

- お局さんから目を付けられた…と?

はい(笑)。後から聞くと、その店舗は離職率トップの店らしく…。異動してきても辞める人が跡を絶たなかったようで、わたしもその1人でした(笑)。

コロナ禍より在宅ワークが注目されていた時期だったので、「Webライターになる!」と方向を見据えた上で退職を決めました。

- なぜ、数ある在宅ワークの中からライターを選んだのですか?

書くことが苦じゃないからです。もともと手紙を書いたり、日記を書いたり、mixiもしていました(笑)。問答無用で「ライターだな!」と思いましたし、今でもそれは揺るぎません。

また、人と関わることやお客様や患者様の話を聞くのが好きだったので、「ライターになるならインタビューライターになりたい!」と、まったく経験がないのに目標にしていました(笑)。

しかし、実績ゼロでインタビューライターにはなれないので、まずはSEO記事を通して「Webで書くスキル」を積み重ねました。

- ライターの勉強とは?何から始めましたか?

「ライターになるなら読んでおいたほうがいい本」などは、すべて読みました。あと、自己投資だと思ってライター講座にも入りました。でも、結局は「実践あるのみ!」だと感じています。書く準備・流れ・型・文法などが理解できたら積極的にクラウドソーシングで提案文を週に3通ほど書いて、お仕事をいただきました。

ライターになってからは、追い風や向かい風の連続!

ライターになってからは、追い風や向かい風の連続!

- 先ほど、「インタビューライターになりたい」がスタートだったとおっしゃいましたが、実際、今されているんですよね?

そうですね!SEO記事の実績とInstagramで景色や食べものの写真を自身で営業先に見せて、採用されました。内容は地域のお出かけ情報・店舗取材・がんばっている方や事業を継いでもらいたい方へのインタビューなど、さまざまです。また、中小企業のPR記事も月2回ほどオンライン取材しています。

- 念願のインタビューライターとしての一歩ですね!不安はないのですか?

もちろん毎回緊張しています!インタビューする方は一般の方が多いので、情報が少ない場合はリサーチに苦労します。でも、もともと人に興味があるので、好奇心をもって取り組んでいますね。

- ライターをしていて辛いことはありますか?

お仕事が立て込んだり納期が迫ったりすれば、呼吸が浅くなります(笑)。でも、振り返ればそれは嬉しい辛さですね。

悲しい辛さは、「あれ?今月のご依頼は少ないぞ?」と感じる時です。そんなときに限って、SNSで他のライターの投稿に羨ましさを感じてしまいます。

- どのように乗り越えていますか?

「今はそういう時期なんだ!」と割り切って、インプットに時間を割きます。積読を減らしたり、「この文章かっこいいな!」と感じた記事を写経したり。もちろん、営業もします。直接案件に繋がらなくても、「わたしを知ってくれる人がまた増えた!」と捉えれば、前向きになれます!

この仕事をして思うのは、追い風と向かい風の連続だということです。理由は何であれ、「辛いな、苦しいな」という時期は誰にでもありますが、少しでも行動すれば一気に追い風になることもあると感じています。まだ、わたしもその風に振り回されていますが、もう少し経験と信頼を得て、風をつかんで操りたいですね!

一周回ってたどり着いたのは「やっぱり誰かの役に立ちたい」という想い

一周回ってたどり着いたのは「やっぱり誰かの役に立ちたい」という想い

- ライターとしてのやりがいや楽しさはいかがですか?

さまざまな実績を積むことで、自分の視野が広がっていく感覚が楽しいですね。今まで自分が知らなかったことをリサーチや話を聞くことで、さまざまな知識を得られるのはライターの醍醐味だと感じます。

また、SEO記事もインタビュー記事も「誰かに、何かを伝える(知ってもらう、知見を増やしてもらう)」が前提です。クライアントはもちろん、誰かの役に立っていることにやりがいを感じています。一周回って、やっぱりわたしの仕事のやりがいは「誰かのため」なんだな〜と気づかされました。

- 前職では「自分のため」を感じられなかったと言っていましたが、今はいかがですか?

積み重ねてきたものが新たな挑戦への糧になっています。「誰かのため」にがんばったことが、自分を創り上げている感覚ですね!ようやく3つ目のお仕事で、「自分のため」に楽しんで働いているという自覚が芽生えました!

- 最後に、今後の目標や挑戦したいことを教えてください。

編集とインタビューの経験をさらに積みたいです。スケールを広げるためには編集力が必須だと考えています。インタビュー記事なら自分で編集しますが、誰かの文章を編集する経験がまだなくて。今後は、編集案件にも営業していく予定です。

また、スポーツ関連など情報の鮮度が問われる取材記事に興味があります。今以上にインタビュースキルや執筆スピードが問われるのは承知のうえで、チャンスがあれば飛び込みたいですね!

他にも、SEO記事でお世話になっている住宅関連なら、実際住んでいる方や、大工さんなどのインタビュー記事も集客につながるのでは…?と考えていて。自分からもっと提案や企画ができるライターになるのが目標ですね。

この記事を書いたライター

執筆者

みりこ

漫画・旅行・キャンプをこよなく愛する、フリーライター。
住まいと食に関する記事が得意分野。また、傾聴スキルを活かして、地域の取り組み・店舗・人物インタビュー記事にも力を入れて取り組んでいる。「読んで有益だったな〜」「ほっこりし...

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