読書をすると本当に文章力は上がるの?

読書をすると本当に文章力は上がるの?

結論から言いますと、読書をすることによって、文章力の一部のスキルは確かに向上させることが可能です。しかし、文章力全体を上げることは難しいでしょう。

文章力を上げるために重要なことは、インプット(読書)だけでなく、アウトプット(実際に文章を書く)も合わせて行うことです。インプットとアウトプットを両方実施することによって、文章力全体が上がります。

読書をすることによって上がるスキルは、文章力の中の主に語彙力です。語彙力とは、書き手の伝えたいことを、読み手に正確に伝えるためのスキルのひとつです。具体的には、使える単語や言い回しのパターンを増やすことであり、これらのパターンを多く学ぶことで、伝えたい内容に対して、最適な単語や言い回しを使うことができます。

また、語彙力とともに構成力や想像力など、文章を上手く書くために必要とされるスキルの向上も読書によって可能となります。構成力とは、読み手にわかりやすい文章構成を実現させるためのスキルであり、想像力は読み手の気持ちを理解するためのスキルです。どちらも文章を書くにあたって、必要不可欠なスキルといえます。

語彙力・構成力・想像力を上達させるための読書方法

語彙力・構成力・想像力を上達させるための読書方法

つぎに、語彙力・構成力・想像力を上達させるための読書方法について、解説します。

語彙力

前述のとおり、語彙力とは単語や言い回しを多くもつスキルです。同じことを読み手に伝える場合、日本語ではさまざまな単語や言い回しがあります。読書を数多くすることによって、これらの単語や言い回しを多く学ぶことができます。

読書を数多くするときには、さまざまなジャンル・作者の本を読みましょう。その結果、単語や言い回しを数多く習得できるため、語彙力が上達するようになります。

構成力

構成力とは、書き手の伝えたいことが、読み手に正確かつ分かりやすく伝えるために行う文章構成を考えるスキルです。

いくら適切な語彙を使って文章を書いても、根幹となる文章構成力がしっかりしていないと、文章がわかりづらくなり読み手に対して伝えたいことが正しく伝わりません。

構成力を上げるためには、読書をするときにその本の文章構成や、ストーリー展開に着目しながら読むことが大切です。これらのポイントをチェックしながら、読書を数多く行うことにより、わかりやすい文章構成やストーリー展開を学ぶことが可能となります。

想像力

想像力とは、読み手の気持ちを理解するスキルです。読み手が知りたいことや悩みが何なのかを、読み手の立場にたって想像することにより、読み手が読みたいと思う文章を書くことができるようになります。

読書は文章といった限られた情報から、ある情景・光景を想像するトレーニングとなるため、読書量を増やすことによって、想像力を向上させることが可能となります。

読書を行うときの注意点

読書を行うときの注意点

前述のとおり、さまざまなジャンル・作者の作品を、文章構成やストーリー展開に留意しながら数多く読むことにより、語彙力・構成力・想像力のスキルアップが期待できます。

ここで、読書をするにあたって注意すべき点があります。それは、以下の2点です。

  • 読書の目的を明確にする
  • 読書量および質を充実させる

それぞれのポイントについて、詳しく見ていきましょう。

読書の目的を明確にする

何の目的もなく、ただ漫然と読書をしてもスキルアップはできません。読書をするにあたって、どんな目的(例:自分の知らないことを知りたい、文章表現方法を学びたいなど)で読むかを明確にしておく必要があります。

目的を明確にして読書を行うことにより、読書から得られるスキルが実り多きものになります。

読書量および質を充実させる

ただ単純に読書量が多くても、得られるメリットは少ないものです。量を増やすことも大切ですが、を良くしていくことも同じぐらい大切です。質を上げるためには、読書目的を念頭におきながら、自分が理解・納得するまで繰り返し読むことです。

このように、読書量と同様に読書の質も充実させることにより、読書から得られる知識・スキルの習得が効率的にできます。

読書時間の捻出方法は?

読書時間の捻出方法は?

読書の有効性はわかっても、読書する時間がないという方も多いでしょう。その対応方法としては、いわゆる「スキマ時間」を活用するとよいです。「スキマ時間」で最も利用しやすい時間は、通勤通学時間や移動時間でしょう。

また、仕事前や就寝前の15分を読書時間にあてるなど、読書時間をルーティン化させることも方法のひとつです。

これらの時間を有効活用して、読書に取り組みましょう。

まとめ

今回は、読書をすると本当に文章が上手く書けるようになるのか?また、そのためにはどのような読書方法が適切かについて、紹介してきました。

読書をすることにより、文章力の一部である語彙力は上がること。また文章力以外にも構成力や想像力のスキルもアップすることがわかりました。

これらのスキルを学ぶためには、読書量を増やすこと・読書の質を上げること・文章構成やストーリー展開に留意して読書を行うことが効果的です。

文章力を向上させることはライターに必須ですが、ネット社会となり、人との連絡手段(例:メール・LINE・チャットなど)として、文字情報が多く使われるようになってきました。そのため、文章力の重要性は年々高くなってきています。

今回の記事をご覧になって興味を持たれた方は、積極的に読書を行い文章力を上げてみてはいかがでしょうか。

この記事を書いたライター

執筆者

ていえむ

思うところがあり長年勤めたIT企業を退職し、現在はフリーランスのWebライターとして活動中。得意ジャンルは、金融・国内旅行・ペット・IT関連など。私生活では、愛犬(コーギー)とのんびり過ごしたり、お出かけすることが大好きです。

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