Webライティングとは「読む人に向けた文章を書く仕事」
WebライティングはWeb上で「ユーザーの困りごとや知りたいことを解決するための文章を書く」仕事です。そのため、Webライターには、分かりやすく読みやすい文章を書くスキルやユーザーのニーズを理解し、的確な情報を提供するスキルが必要となります。
Webライティングを始めるのに特別な資格や道具は必要なく、すぐに副業として仕事を受け持てます。一方で、希望の収入が得られなかったり、本業とのバランスが取れなかったりと、継続できない人が多いのも現状です。
Webライティングを副業にする際には、メリット・デメリットを認識した上で、本業とのバランスを取りながら始めましょう。
Webライティングを副業にするメリット
Webライティングを副業にするメリットは、次の3つです。
- すぐに始められる|初心者・未経験者でも働ける
- 時間や場所に縛られずに働ける|週1・在宅の案件がある
- 本業の知見が活かせる|さまざまなジャンルに応募できる
それぞれについて詳しく触れていきます。
すぐに始められる|初心者・未経験者でも働ける
Webライティングの仕事には、特別な資格や経歴は必要ありません。そのため「初心者」や「未経験者」でもすぐに働けるというメリットがあります。
また、Webライティングの仕事で必要なのは自由に使えるPCとネット環境のみです。初期投資を抑えライトに副業を始められるのも大きなメリットと言えるでしょう。
時間や場所に縛られずに働ける|週1・在宅の案件がある
Webライティングは、在宅で週1日からでも働ける案件があります。そのため本業後や移動、休憩中のすき間時間でも取り組めます。決まった場所に出勤する必要もないため、カフェや図書館などさまざまな場所で作業可能です。
さらに、本業が忙しい時には案件を減らし、余裕がある時には増やすなど、仕事の配分も自分でコントロールできる点もメリットと言えるでしょう。
知見が活かせる|さまざまなジャンルに応募できる
本業で培った知見やスキルがライティングに活かせる点もWebライティングのメリットです。さらに、Webライティングを通して、プレゼンに役立つ文章の書き方やマーケティングの知識を向上させることも可能です。
本業の分野以外にも、趣味や生活の中で得た情報などを活かせる案件もあるかもしれません。さまざまなジャンルに応募できるのもWebライティングを副業にするメリットの一つでしょう。
Webライティングを副業にするデメリット
Webライティングを副業にするメリットがある一方で、デメリットもあります。Webライティングのデメリットは主に、次の2つです。
- 初心者のうちは収入が少ない|長期的な目標設定
- まとまった時間が取れない|すき間時間を有効活用
初心者のうちは収入が少ない|長期的な目標設定
Webライティングの仕事は初心者でもすぐに始めることはできる一方で、実績が少ないうちは案件単価が低いのがデメリットとなります。案件数をこなしても十分な収入の確保が難しいかもしれません。
まずは長期的な目標を立て、実績とスキルを積み重ねることに注力しましょう。徐々に高単価案件を獲得し、目標の収入につなげていくことが重要です。
まとまった時間が取れない|すき間時間を有効活用
「本業が忙しくてまとまった時間がとれない」というのはWebライターに限らず、副業全般の最大のジレンマと言えるかもしれません。仕事が取れるようになると「もっと仕事を受けたい」という気持ちが強くなりますが、案件を抱えすぎると本業に支障が出ます。
逆に、Webライティングの仕事を控えると、なかなか実績が積み上がりません。そのため副業として仕事をする時にはまとまった時間にこだわらず、すき間時間を有効活用できるような工夫が必要です。
具体的には集中して行う仕事と、すき間時間に進められる仕事に分けてみるといいでしょう。例えば次のような分け方があります。
- 文章の構成を作る
- 正しい情報をリサーチする
- 案件の概要を把握する
- 構成に沿って執筆する
休憩時間や移動中の時間など、すき間時間も有効活用しましょう。
【4Step】副業Webライターの始め方
ここからは副業Webライターになる場合の、仕事の始め方について詳しく触れていきます。まったくの未経験からWebライティングの仕事を始めるまでには、4つのステップがあります。
- Step1:執筆環境を整える
- Step2:プロフィールや提案文を考える
- Step3:自分に合うサービスに登録する
- Step4:募集案件に応募する
それぞれを順番に解説します。
Step1:執筆環境を整える
Webライターに必要な準備は、PCとネット環境を揃えることです。Webライティングだけであれば、そこまで高いスペックのPCは必要ないですが、案件によっては画像の処理を求められるため、下記のようなスペックがあると安心です。
- プロセッサ(CPU):Intel Core i5以上、または同等のAMDプロセッサ
- メモリ(RAM):8GB以上
- ストレージ:SSD(256GB以上)
- ディスプレイ:24インチ以上、高解像度(1920x1080ピクセル以上)
ネット環境は、家庭で使っている一般的な光回線で問題ありません。
Step2:プロフィールを考える
自分のスキルや経験・職歴などをアピールするために、プロフィールを作成します。プロフィールには自分の強みや持っている資格、これまでに経験した内容などを、クライアントに合わせて詳しく記載しましょう。
プロフィールでは「自分がどのように貢献できるか」という点を、クライアントにアピールすることが大切です。また、作成する時には、相手に読んでもらいやすいように書きましょう。作文のように文章で書くのではなく、次のような点に注意すると、視覚的に見やすくまとまります。
- 箇条書きを使うこと
- 段落を分けること
- 括弧を使うことなど
Step3:自分に合うサービスに登録する
プロフィールを作成したら、自分に合うサービスを探して登録し、案件を探しましょう。
案件を探せる場所はクラウドソーシングサイト、スキルシェアサービス、求人サイト、マッチングサイトなどがあります。
その中でも、最初の案件獲得には、クラウドソーシングサイトがおすすめです。クラウドソーシングサイトは、掲載されている募集の中から、自分で案件を選んで応募できます。初心者歓迎の仕事や副業OKの案件も多数掲載されています。
また、ライティングに特化して仕事をしたい場合は、マッチングサイトに登録するのも良いでしょう。ライターと編集者に特化したマッチングサイト「Mojiギルド」では、随時、ライターを募集しています。
Mojiギルドでは、登録ライターとしての案件だけでなく、さまざまなメディアの案件を募集しています。希望に合う案件も見つかるのではないでしょうか。
Step4:募集案件に応募する
登録したサービスの中に自分が書けそうな案件を見つけたら、すぐに提案文を作り、応募しましょう。未経験者OKの仕事は応募者が多いため、クライアントは、全ての提案に目を通していられないとも言われています。
先に応募した中からライターが決まったら、応募そのものを打ち切ることもあるため、早めの応募が受注のポイントとなります。提案文には、自分のプロフィールに加えて、自分が貢献できるポイントを書きましょう。
なお、初めて応募する案件は、次のようなものがおすすめです。
- マニュアルが用意されている案件
- 企業が募集している案件
マニュアルがある仕事は、納品物の基準がはっきりしているため、基準以外の理不尽な修正や要求が少なくなります。また、クライアントが企業の場合、安定的に案件を抱えている傾向があります。そのため、質の良い文章を書けるWebライターには、継続して依頼が来る可能性が高まります。
Webライティングを副業にするときの注意点
ここからは、Webライティングを副業にする際の注意点を解説します。Webライターとして長く仕事を続けるために、次の点に注意しましょう。
- 本業の就業規則に違反しない範囲で行う
- 自分の執筆ペース以上の案件を受けない
- 著作権侵害しない
- 20万円以上の収益が出たら確定申告する
- 低単価案件だけに留まらない
本業の就業規則に違反しない範囲で行う
本業の就業規則で副業を許可しているかどうかの確認は必須事項です。本業が許可していない副業をする場合、ペナルティのリスクが大きくなります。
会社の同僚や関係者に話さなかったとしても、納税額が変わることで経理などを通じて発覚することがあるので注意が必要です。なお、公務員の場合、一部の自治体を除いて、原則副業禁止となっています。
所属する自治体の規則を、確認してから副業を始めましょう。
自分の執筆ペース以上の案件を受けない
副業でWebライターになる場合は、自分のペース以上の案件を受けないことが重要です。Webライティングの報酬は、多くの場合文字単価で支払われます。そのため収入を上げたい場合は、文字数を多く書くことが最も簡単な方法です。
しかし、書く文字数を増やすには、それだけ活動時間が必要となります。自分で書けるペースを考えずに、やみくもに引き受けてしまうと本業に影響が出てしまいます。副業を続けるためにも、常に本業とのバランスを考えるようにしましょう。
著作権侵害しない
Webライティングの仕事をする上で最も重要なのは、著作権侵害、いわゆる「コピペ」をしないことです。著作権侵害は、クライアントの信用を著しく傷つけるだけでなく、賠償問題に発展する可能性もあります。
執筆したら、納品する前に「CopyContentDetector」や「こぴらん」などのツールを使って、他のサイトのコピー表現になっていないことを確認しましょう。
20万円以上の収益が出たら確定申告する
Webライターに限らず、副業で所得(利益)を得た場合に忘れてはいけないのが確定申告です。確定申告とは、一年を通して得た所得に対して自分で税金を計算し、翌年3月15日までに納税する手続きのことです。
副業で得た所得が20万円を超える場合は、確定申告が必要となります。20万円以下であれば申告しなくても問題はありませんが、確定申告をしたほうが良いケースもあります。例えば、副業の収入の中から所得税が源泉徴収されている場合、確定申告することで、納めすぎた税金が還付される可能性があります。
低単価案件だけに留まらない
Webライティングの案件に応募する際は、低単価の案件だけに留まらないように意識しましょう。低単価で出来る作業的な案件では、何件書いてもライティングスキルを上げるのは困難です。
スキルアップしないと報酬が上がらないため、気持ち的にも辛くなっていくでしょう。Webライティングに慣れてきたら、一時的に案件を減らしてでも、スキルアップの時間を取ることを心がけましょう。
まとめ|副業Webライティングで稼ぐには継続が重要!本業とのバランスを考えて働こう
Webライティングは、資格や特別な知識・道具を必要としないため、すぐに始められる副業として人気があります。一方で、収入が低かったり、本業とのバランスが難しかったりすることで継続できる人が少ないのも事実です。
とはいえ、本業の知見や経験が活かせる可能性もあり働き方の幅が広がっていくかもしれません。また、ライティングスキルを学ぶことで、本業に役立つ知識やスキルを習得できることもメリットと言えるでしょう。
Webライティングを副業に選ぶ際には、本業とのバランスを考えながら、まずは継続することに重点を置いて取り組みましょう。焦ることなく長期的な目標を立て、継続していくことが重要です。
この記事を書いたライター
Mojiギルド編集部
Mojiギルド編集部です。ライティングノウハウやスキルアップなど、ライターさんに役立つ記事を公開していくほか、Mojiギルドからのお知らせ、時には編集部員のつぶやきも…。ライターの皆さまとのコミュニケーションを楽しみながら、大事にしたい!