【大前提】校正とは?ツールは使うべきなのか解説

【大前提】校正とは?ツールは使うべきなのか解説

文章を執筆するうえでの「校正」とは、誤字や脱字・文法などの誤りを正すことをいいます。校正ツールは、Web上で作成した文章を入力すると、誤っている箇所を抽出して指摘や改善をしてくれる便利なツールです。

校正ツールでは、具体的に以下の訂正が可能です。

  • 誤字
  • 脱字
  • 二重否定
  • 表記ゆれ
  • 表外漢字
  • 助詞の不足
  • 語尾の連続
  • 冗長な表現
  • 助詞の連続
  • 一文の長さ
  • 接続詞の多用
  • い抜き・ら抜き言葉
  • 一文で同じ言葉の連続

このように挙げるときりがないのですが、とにかくさまざまな視点から訂正や指摘をしてくれます。

しかも無料で使えるうえにほんの数秒で校正してくれるので、Webライターで活動していく方にとっては必須のツールといえるでしょう。

また誤りが多いと、クライアントから「執筆後にちゃんとチェックしてるの?」と疑いの目をかけられてしまうので、そういった点でも校正ツールは使うべきといえます。

必要なのはわかったけど、どのツールを使うべきなの?そもそもツールによって校正できる内容に違いはあるのか。

結論から申しますと、校正ツールによって得意分野が分かれるので違いがあります。そのため、複数のツールを使い分けることをおすすめします。ただし校正ツールも完璧ではないので、最終的には自身で音読・黙読したうえで納品しましょうね。

校正や使い方については、以下の記事にて詳しく解説しています。

5つの無料版校正ツールを使ってみた感想

5つの無料版校正ツールを使ってみた感想

私が実際に使っている(使っていた)無料の校正ツールについて、以下を紹介します。

●文章校正ツール(so-zou.jp)
●推敲補助「すいこう君」
●Shodo(ショドー)
●Enno(エンノ)
●PRUV(プルーフ)

これらについて、詳しく解説します。

文章校正ツール(so-zou.jp)

文章校正ツール(so-zou.jp)

引用元:文章校正ツール(so-zou.jp)

文章校正ツールは、助詞の連続・不足の検出に優れています。1回に校正できる文字数は10,000文字。ほかには、二重否定・表外漢字の使用についても指摘してくれます。

難点を挙げるとするならば、名詞に対して助詞不足の検出をしてしまう点です。たとえば「表記ゆれ」といった言葉に対して助詞が不足していると検出されます。校正ツールとしては「表記ゆれています」と指摘したいのでしょう。

とはいえ、見逃しがあるよりはいいので重宝はしています。

文章校正ツール

推敲補助「すいこう君」

推敲補助「すいこう君」

引用元:推敲補助「すいこう君」公式サイト

推敲補助「すいこう君」はコピーしたテキストをそのまま貼るだけで、すぐに該当する条件に当てはまる表現が検出される校正ツールです。

文字数制限については明記されていませんでしたが、試しに40,000文字以上入れても問題なく使えたのでおそらく無制限かと思われます。

すいこう君の良いところは、他の校正ツールではあまりない「一文の長さ」の指摘もしてくれるところです。また、一文に同じ言葉が使われている場合も検出されます。

難点としてはシンプルにルールに沿って検出するだけなので、検出数が多くなってしまうところです。たとえば「~しください」のように同じ文字が近いと頻繁に検出されてしまうため、本当に校正すべき点が埋もれて気づかない場合があります。

そのため、筆者は参考程度にとらえてチェックしていますね。

推敲補助「すいこう君」

Shodo(ショドー)

Shodo(ショドー)

引用元:Shodo

Shodoは「自分の日本語を、信じない」がコンセプトの校正ツールです。

Shodoの良いと感じた点は、以下です。

●助詞の不足
●全角・半角の指摘
●助詞の連続の指摘
●全角や半角文字の指摘

とくに数字や括弧といった全角・半角の指摘は目視では見分けがつきにくいので、個人的には助かっています。

ただ残念な点としては、無料版だと1度に1,800文字しか校正できないことです。そのため「コピペしてはチェックして消して」の繰り返しなので、少し面倒さはあります。

しかし面倒さをとっても優秀な点が多いので、校正の際は必ず活用しています。

Shodo

Enno(エンノ)

Enno

引用元:Enno

Ennoは、スペースのエラーやタイポ(タイプミス)などのあからさまなエラーをチェックするといった校正ツールです。

とくに役立つポイントは、以下です。

●「~を行う」の言い換えの提案
●「~だから」といった口語の指摘
●「~することができます」といった冗長表現の指摘

Ennoは他の校正ツールに比べて、しっかり文脈からピックアップして検出していると感じます。そのため、最終チェックとして使っています。

Enno

PRUV(プルーフ)

PRUV(プルーフ)

引用元:PRUV

PRUVの特徴としては、い抜き言葉・ら抜き言葉・助詞の連続など指摘が多いと感じました。

ただ残念な点としては、登録をしないと文字数に制限があることです。しかも無料版だと、1日に使用できる回数も限られているので校正したい文字数によっては、その日のうちにすべて完了できないことも・・・。

PRUVは、ユーザー登録や有料版などによって校正内容が変わってきますので、違いを下表にてまとめました。

Trial(未登録)Trial(登録済)Pro(有料版)Business(有料版)
一度に校正可能な文字数400文字1,500文字50,000文字50,000文字
1日の使用回数5回5回無制限無制限
おすすめする使い方ビジネスメールといった短文文字数の少ない記事長文のWeb記事やメルマガ組織で統一感のある文章作成が可能

PRUV

5つの無料版校正ツールを比較してみた

5つの無料版校正ツールを比較してみた

無料版の校正ツールを、表にして比較してみました。

文章校正ツール
(so-zou.jp)
推敲補助
「すいこう君」
ShodoEnnoPRUV
有料・無料無料無料有料・無料無料有料・無料
一度に校正可能な文字数10,000文字おそらく制限なし・無料:1,800文字
・有料:42,000文字
制限なし・登録なし:400文字
・登録あり:1,500文字
・有料:50,000文字
特徴登録なしで無料で使える文章をコピペするだけですぐに校正できるSNSやGmailと連携できる会員登録不要ですぐ使える有料版だと機能がグレードアップ
主な校正内容・助詞の不足や連続
・表外漢字
・一文の長さ
・文末の連続
・誤字・脱字
・表記ゆれ
・冗長表現
・口語表現の指摘
・い抜き・ら抜き言葉
・助詞の連続

これらを参考に使うべき校正ツールの取捨選択をしてみてください。

まとめ

まとめ

本記事では、以下について解説しました。

  • 無料版校正ツールを使ってみた感想
  • 校正ツールの比較

同じ校正ツールといえど、得意不得意があるので使い分ける必要があります

ここまで無料版校正ツールの紹介をしてきましたが、最強の校正方法は「音読」です。なぜならAIでは見つけられない文章のつなぎ方、話の脈絡など人間だからこそわかる違和感に気づけるからです。そのため、あくまでも校正ツールは補助としてとらえて活用しましょう。

今回、紹介した校正ツールをぜひ参考にしていただけると幸いです。

この記事を書いたライター

執筆者

出合美羽

北海道住みのフリーライター。ヒゲがチャームポイント。前職で培った土木や林業・転職の経験を活かしたSEO記事の執筆を得意とする。今後はインタビュー記事やYouTube台本、セールスライティングなどにも挑戦したい。「読者ファースト」を第一に...

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