基本から復習。国語の勉強?
ライティングスクールでの第一歩は、基本の習得でした。
なにごとも基本が大事と理解していますが、ライティングの基本を学ぶことは国語の勉強をおさらいしているようでした。
基本的な文法の習得
ライティングスクールで勉強してから、自分の書いた文章を見直してみると基本ができていないことがわかりました。
主語と述語のつながり、修飾語の位置、接続詞の使い方といったライティングの基本的なルール。まさに小学校の国語の授業で習ったことを復習しているようです。基本ができていない文。これらが組み合わされた文章は読みづらく、読んでいて不快になります。
これからはライティングのプロになるわけですから読みやすい文章を書かなければなりません。その上では基礎が何よりも大切となります。
文章の見た目
Web記事は小説や新聞ではありません。そのため、読みやすいことが大切です。文字がギュッと詰まっている状態では読み手に圧迫感を与え、読もうとする気持ちが下がります。
それに比べ適度に改行がある文章は見た目が良く、読み手にストレスを与えません。会社では文章を長くし、重みを持たせることが一つのテクニックと認識していた私には驚きでした。
書いた文章をしっかり見直す
こちらもあたりまえですが、重要さを再認識させられたことのひとつです。
Webライティングは自分の書いた文章が世に出ていくわけですから、客観的な視点で作成した文章をチェックする必要があります。
見直しという言葉は受験勉強をしていた時以来です。「解答が終わったら必ず見直せ」とよく言われたものです。改めて文章を見直してみると文調がそろっていなかったり、同じ言い回しが繰り返されていたりと、直すべき箇所が見つかります。
見直しの大切さを知った今は、書いた直後に印刷して見直す。さらに一晩おいてもう一度見直すようにしています。
あたりまえだけど、リサーチが大切
Webライティングでは、依頼主からの要件に沿った文章を書きます。当然、与えられたキーワードすべてについて経験、知識があるわけではありません。必要な情報をリサーチして文章を書きます。
だからといって、やみくもに検索して情報を収集していては、効率が悪く、良い情報も得られません。
リサーチにおいては、以下の2つが特に重要と感じました。
顕在ニーズと潜在ニーズ
キーワードについて情報収集する前にやることがあります。それは、検索キーワードのニーズを分析することです。
ニーズは顕在ニーズと潜在ニーズの2つを考えます。簡単に言うと顕在ニーズは自分で認識しているもの、潜在ニーズは自分では認識していないが心に秘めている思いです。
Webライティングでは、潜在ニーズが重要です。
読者が抱えている悩みや、欲求にドンピシャで回答できるとそのコンテンツ全体の信用度が上がります。このことを学び、私は自分で検索するときも、このキーワードの潜在ニーズは何かなと考えるようになりました。
キーワードに対して潜在ニーズを考えることは、人の思いを自分に置き換え予測することです。リサーチが面白くなってきます。
ペルソナの設定
もうひとつ情報収集する前にやることがあります。ペルソナの設定です。
私はライティングを学ぶようになってペルソナという言葉を初めて知りました。ペルソナの設定は読み手を想定し具体化することです。
当初は、「特定の人向けに記事を書いたらその人以外に読まれないのでは?」と思いました。しかし、学んでいくうちにターゲットを絞って中身の濃いコンテンツにすることで他の人にも刺さる記事になるということが理解できました。
確かに「20代でスーツを買う人」をペルソナに設定した記事は、40代・50代の視点で「子どもにスーツをプレゼントしたいけど、今のトレンドがわからない」というときにもマッチします。
不思議ですけど、ある人向けに書いた記事はほかの人にもニーズがあるのですね。とても勉強になったことの一つです。
ライターとしてやってはいけないこと
Webライティングのスキルを学ぶ一方で、ライターとしてやってはいけないことも学びました。
パクらない
言うまでもありませんが、他人の文章をコピーして書くことはNGです。「です」を「ます」に変えるような細かな変更でもコピーしていることと変わりません。
しかし、これ、難しいです。
なぜなら検索上位に表示される文章には参考となる表現も多く、取り入れたい表現もあるからです。また、意識せずに書いた文章が結果として似たような文章になってしまうこともあります。
「パクリ」かそうでないか。突き詰めると自分自身のプライド、良心の問題だと思っています。実体験に基づいたオリジナルの文章であれば、結果として同じ内容になっていてもコピーではありません。自分の文章です。
読者の満足度を高めるために最善を尽くすことが重要だと考えています。
不明確な情報を書く
もう一つ、やってはいけないことがあります。不明確な情報、間違った情報を記載することです。
例えば、食べてはいけないものを食べられると書き、それを読んだ人がそれを食べてしまったら…。大げさかもしれませんが、命にかかわる危険性もあります。
しっかりとしたリサーチをし、信憑性のある文章を書くことはWebライターの使命だと肝に銘じました。
刺さる文章。読み手を惹きつける文章へ
基本ルールに従った文章が書けて、リサーチができるようになったら、もう一段高いレベルへ。人を惹きつける文章を目指します。
私もそうですが、つまらない記事は最後まで読まず、他のサイトを探します。最後まで読みたいと思う文章を書く技術です。
読者のベネフィットを盛り込む
ベネフィットは読者の心の奥底に秘めた思いです。ベネフィットを具体的にかつ鮮明に盛り込んだ文章は読者の心を刺激しポジティブな気持ちにさせます。読者はこの記事を最後まで読みたいと思います。
私もそういった記事に出会うと、お気に入りに登録します。ライターにとって自分の記事がお気に入りに登録されることは、最高の幸せです。
読み手に寄り添う
ベネフィットと同様に読み手の悩みを考えることも大切です。読者に寄り添い、共感することで読者に安心感を与えます。
安心感がある記事は読み手に刺さる記事となります。読者は「この文章はまさに私のために書かれた文章だ」「そうそう!」と思い、最後まで読みたくなります。
技術は一朝一夕で身につくものではないが
私はオンラインスクールでWebライティングの基本を学びました。言えることは、「Webライティングならではの確立した技術がある」ということです。
センスだけでは良い記事は作れません。技術は一朝一夕で身につくものではありませんが、しっかりとリサーチし読みやすい文章を作ることができた時は非常に気持ちがいいです。
また、自分の書いた記事が一瞬でも上位表示されたときは感動です。これからも技術を磨き、上位表示される記事を増やしていきたいです。
この記事を書いたライター
Onosoks
IT業界勤務の副業ライター。5回の転職を通じて、日系・外資系企業でさまざまなプロジェクトに携わる。金融業界にも4年間勤務し、証券外務員1種を保有。自らも広範囲なジャンルの投資を実践。得意分野はIT関連、投資・金融、スポーツ。趣味はゴル...