ライターは取材が苦手?!

ライターは取材が苦手?!

ライター歴8年の私は、これまでいくつかの取材ライティング経験があります。具体的には以下の取材を行ってきました。

■インタビュー
・絵本作家の編集者
・博物館や資料館の館長
・地元の小児科医
・街おこしイベントの発起人

■取材
・インターナショナルスクール
・地元のプロスポーツチーム
・子ども向けサッカースクール
・ショッピングモール
・チェーン展開している雑貨店

正直な話、私は実際に取材を行うよりも、アポ取りの方が気が重く、プレッシャーを感じていました。理由は「断られたらこの仕事がなくなってしまう」から。

アポを断られるって精神的にかなりダメージを受けますし、クライアントにも迷惑がかかる。そして、取材先が無くなってしまうと、当然その仕事は立ち消えとなり、報酬も0です。

かつて営業をしていた私は、アポを断られることも日常茶飯事。「アポは断られて当たり前」という考えだったからこそ、余計に「無理ゲーやし…」と思っていました。

とはいえ、「自信がありません」と辞退するのは悔しい!ライター仲間や営業職時代の同期にリサーチしまくり、「断られないアポの取り方」的な指南書を熟読し、自分なりのアポ取り方法を構築しました。

…と前置きが長くなりましたが、次項から私の汗と涙の結晶(?)である、アポ取りのコツを紹介したいと思います。

アポ取りのコツ1 まずは電話で連絡するべし!

アポ取りのコツ1 まずは電話で連絡するべし!

皆さんの中には、「相手も忙しいだろうし、アポ取りはメールでいいのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、私はまず、相手に必ず電話をかけるようにしています。理由は簡単、メールだと読んでもらえない可能性があるからです。

電話の目的は「アポのアポ」

電話では、取材の依頼である旨を伝え

・自身の名前

・掲載先

・どのような内容なのか


を相手に説明します。このとき、しどろもどろにならないように、事前にしっかりトークの練習をしておきましょう。自信がない方はカンペを作っておくとよいかも。

大まかな内容を説明したうえで、「詳しい内容は本日中にメールでお送りいたします」と伝え、電話を終えます。私は電話で取材可否は問わないようにしています。何故なら、「電話を取った今、忙しくて早く切りたいから」と断られる可能性があるからです。

あくまでも電話は、アポのアポ。「これからメールを送りますので、目を通してくださいね」ということを伝えるのが目的です。

電話をかける時間帯にも注意!

ちなみに私は午前中の11時~12時もしくは午後の14時~16時に電話をかけるようにしています。理由は以下の3つ。

・朝イチの場合は会議をしている可能性があるから

・昼休みに仕事の電話を取ってもらえない可能性があるから

・終業時間前の長引きそうな電話は嫌がられる可能性があるから


できるだけ、相手が余裕をもって話を聞いてくれそうな時間に電話をするようにしています。

中には直接メールをする方がいい場合も

相手先によっては電話をかけずにダイレクトにメールを送信した方がいい場合も。それはWebサイトに「お問い合わせフォーム」がある場合や「お問い合わせやご連絡は下記メールアドレスまで」と書かれている場合。

Webサイトに「メールで連絡してね」と明記してあるのに電話をしてしまうと、「Webサイトを読んでいないのかな?」と相手の心象を悪くする可能性があるからです。

アポ取りのコツ2 メールでは可能な限りすべてをさらけ出すべし!

アポ取りのコツ2 メールでは可能な限りすべてをさらけ出すべし!

電話連絡が終わったら、メール送信です。取材を快く受けてもらえるかどうかはメールの内容にかかっています!しっかり気を引き締めて挑みましょう。

読んでもらえる件名を意識して!

まず第一の関門はメールの件名。せっかくメール本文が充実していても、件名が適当だと、読んでもらえない可能性があります。私は以下のような件名をつけることが多いです。

「〇〇に掲載するインタビューのご依頼 大中千景」

「〇〇に関する取材のご依頼 大中千景」


取材の依頼であることを明確にしたうえで自身の名前を件名に記載することで「あぁ、あのとき電話で依頼されたぶんか」と思ってもらえ、安心して開いてもらえるのではないでしょうか。

素性を詳しく明かすこと

メールでは、自身の素性と依頼会社について、そして掲載先についてできるだけ詳しく明記するようにしています。

自身については

・名前

・ライター歴

・これまでどのような記事を執筆してきたか


は必ず記載しています。場合によっては自身が執筆した記事のURLを載せることもあります。

また、依頼会社はどのような会社なのか、そして、掲載先のURLを記載することを忘れません。できるだけこちらの素性を明かすことで、相手に信頼してもらうことが大切だと考えています。

熱意を伝える

次に重要なポイントは、「なぜ取材先があなたじゃないといけないのか」を伝えること。つまり、「どうしてもあなたに取材したい」という熱意を相手に届けるのです。

そのために重要なのが、相手のことをしっかりリサーチすること。個人の場合、どのような人物で、どのような功績を残しているのか。会社の場合、業務内容はもちろん社風や社長の経歴、社訓まで徹底的に調べ、その中で「その人、その会社の自分なりの推しポイント」を見つけます。

「この仕事をしている人は世の中にたくさんいますよね。でも、こんなアプローチをしているのはあなただけだと思うんです。だからこそ、あなたのお話が聞きたいんです」ということを、しっかり相手に届けましょう。

さらに、取材を受けることで相手にどのようなメリットが生まれるのかを紹介するのもお忘れなく。

取材内容も詳しく伝える

取材内容も具体的かつ詳細に伝えておけば、相手も事前準備ができるので親切です。

・どのような話を聞くのか

・写真撮影の有無

・事前に準備しておいてほしい資料があるかどうか


は伝えておきましょう。また、余裕があれば当日の質問内容も記載しておきましょう。回答をじっくり考える時間ができるので、インタビュー内容が充実します。

相手の要望を聞くこと

取材日や取材時間は、あらかじめいくつかの候補を提示して、「この中でいつが都合がいいか」「これ以外に都合がいい日はあるか」を訪ねます。

これはあくまでも私の体感なのですが、取材日や時間は可能な限り相手の都合に合わせる、ということを明記しておいた方が、取材を受けてもらえる確率が高くなった気がします

また、大切なのが取材方法の希望を聞くこと

・対面

・電話

・オンライン

・メール


のうち、どの方法なら取材を受けてもらえるか、を確認しましょう。

意外と「対面やオンラインは面倒だけど、メールに質問事項を書いてくれれば、返信するよ」っていう方も多かったですよ。写真撮影が必要だけど、取材はメールか電話がいい…という場合は、どのような写真が必要なのかを具体的に伝えて、送ってもらうようにすればOKです。

締めの言葉も忘れずに

ここまで記載したら、最後に締めの一押し。「良い記事を作るために、どうしても協力が必要なこと」「必ず取材を受けて良かった、と思ってもらえる記事を書くこと」を相手に伝えます。大切なのは「あなたのことをもっと知って、あなたの素晴らしさをみんなに伝えたい」という気持ちを表現すること、ではないでしょうか。

取材アポに必要なのは「愛」

ここまで私オリジナルの「取材のアポ取りのコツ」を読んでいただきました。あくまでも私が一番やりやすく成功率が高い、と感じた方法なので「参考になるかも」と思うところだけ心にとどめておいていただければ、と思います。

私は、アポ取りに必要なことは「取材先への愛」だと思っています。どれだけ愛と熱意があるのかを伝えれば、きっと相手も快くOKしてくれるはず。

アポ取りに自信がない方は、まず取材先の推しポイントを見つけることから始めてくださいね♪

この記事を書いたライター

執筆者

大中千景

兵庫県生まれ広島在住のママライター。Webライター歴8年、思春期こじらせ歴○十年。SEOからインタビューまで何でも書きます・引き受けます。「読んで良かった」記事を書くべく、今日もひたすら精進です。人生の三種の神器は本とお酒とタイドラマ。

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