プロフィールを教えてください!
広島県在住のママライターです。生まれたところは兵庫県相生市。知名度こそありませんが、のどかな自然と美味しい海の幸が満喫できる、素敵な町です。機会があればぜひ訪れてみてください。結婚を機に広島にやってきてはや20年。実は昔から、広島東洋カープの大ファンだったので、今は「右も左もカープ一色」の毎日を堪能しています。
Webライター歴は8年。企業ライターを経て2024年1月にフリーランスになりました。これまで
- 恋愛
- 育児
- トレンド
- 教育
- 金融
- 在宅
などなど、さまざまなジャンルの記事の執筆経験があります。
ライターになったきっかけは?
実は昔から物を書くのが大好きだったんです。小学生の頃は友達と「交換日記」ならぬ小説を連作する「交換小説」を楽しんでいたのもよい思い出です。中学生のときは文芸部に所属し、年に4回文芸誌を発行。小説やエッセイなどを執筆していました。
高校・大学時代は執筆からは少し遠ざかっていましたが、日記は書き続けていました。大学卒業後、広告代理店に就職。営業でしたが新聞広告のキャッチコピーを担当していました。
結婚・出産を経て、子どもの幼稚園入園を機にそろそろ社会復帰を…と考えていた2016年、求人サイトを見ていたら、目に飛び込んできたのが「Webライター募集」の文字。「これだ!」と思いすぐさま応募。こうしてWebライターとしての道を歩むことになりました。
ライターを始めて大変だったことは?
「書けない」ことです。これまで思ったことをつらつらと、とめどなく書いてきた私にとって、SEO記事は未知の世界。情報をリサーチしてまとめて、キーワードを意識した文章を構成して…と慣れない作業に四苦八苦していました。
1,000文字の記事を書くのに4~5時間かかることなんてざら!「これ、時給換算したらいったいいくらなんだろう」「こんなに効率の悪い働き方、果たして続けて行けるんだろうか」と暗雲とした気持ちになりました。
子育てをしながら在宅で仕事をしているので、執筆の時間が思うように取れないこともしんどかったです。子どもが体調を崩して幼稚園や学校を休むと、ほぼ稼働はできません。家族が眠った後に執筆することもしばしば。夏休み・冬休みなどの長期休暇も稼働時間がグンと減ってしまいました。
子どもの世話や家事をしつつ、すき間時間に執筆。24時間常に仕事モードで、ちょっとでもチャンスがあればパソコンに向かう…。「これならパートに出ている方が楽だったのでは?」と思うこともしょっちゅうでした。
大変だった時期を乗り越えた方法を教えてください
執筆に時間がかかるという問題をクリアする方法は、「とにかく数をこなすこと」でした。選り好みせずにとにかく書く。何でも書く。書いているうちに自分なりの仕事の手順がわかってきたんです。
具体的にいうと、私は「リード文」で何を書いていいのかわからず、つまづいていました。しかも、最初のうちはリード文から順を追って執筆していたので、リード文がひらめくまで先に進めなかったんです。
でもある日、「リード文って記事の要約なんだから、本文を執筆した後に書いた方がいいのでは?」と思ったんです。ためしに本文から先に書いてみると、記事の内容をよく理解できているので、すらすらっと書けたんです。それから、「本文→リード文」の順番で書くようになりました。
自分なりの仕事の手順がわかると執筆スピードもあがる。執筆スピードがあがると1本の記事にかける時間が短縮できる。今では3,000文字の記事なら1日2~3本は書けるようになりました。私の場合、まずは質より量!とにかく書いて書いて書きまくる!というのが功を奏したように思います。
1日のスケジュールを教えてください
平日のスケジュールは以下の通りです。
6:00 起床。朝食づくり
7:30 主人出社&娘登校後、ゆっくり朝食
8:30 掃除
9:00 買い物
10:00 執筆スタート。だいたい午前中に1本書き上げます。
12:00頃 1本書き上げたらランチ休憩。PCから離れてテレビを見たり、雑誌を読んだりします
13:00頃 休憩終了し、執筆開始。1本書き上げる場合は15:00くらい、2本書く場合は17:00くらいに業務終了です
よほど急ぎの案件があったり、重めの修正があったりしない限り、基本的に土曜・日曜・祝日に仕事はしません。また、スケジュールを調整し、月に2~3回、平日をオフ日に設定。美容院に行ったり、友達とランチをしたりしています。
ライターという仕事のやりがいを教えてください
「自分の書いた記事が誰かの役に立っていると思えること」です。記事を執筆するときは、必ずペルソナを確認し、記事を読んでくれる人の姿を想像しています。「これを読む人が一番知りたいことは何かな?」「どんな気持ちでこの記事を読むのかな?」と考え、読者が一番求めていることを想定することで、「よし、がんばっていい記事を書こう!」と思えます。
また、クライアントやディレクターの方から評価していただいたときも、やりがいを感じます。とある絵本作家さんの特集記事を執筆したときのことです。作家さんご本人はすでに亡くなっていたので、その作家さんを担当されていた編集の方にインタビューしました。できあがった原稿を見た編集の方が「嬉しくて涙が出てきました。先生がご存命ならきっととても喜ばれたことと思います」とメールを下さったんです。このエピソードは、今でも私の大切な宝物です。
あと、母親である私が在宅で仕事をすることで、娘にもいい影響を与えているのではないかな?と感じています。
普段私はリビングで仕事をしているのですが、帰宅した娘が私の執筆している姿を見ると、黙って横に座って言われなくても宿題を始めるんです。娘曰く「お母さんががんばっている姿を見ると、私もがんばって勉強しようと思える。お母さんの隣に座って宿題できるのが嬉しい」。
おかげでこれまで、「早く宿題をしなさい!」と怒ったことはありません。これも在宅ライターを始めてよかった、と思えることのひとつです。
これからの目標を教えてください
「自分で企画した記事を執筆すること」です!ライターという仕事の面白さ、奥深さを知れば知るほど、ゼロから作品を生み出したい、という気持ちが膨らんでいます。たとえば、私の生まれ故郷、兵庫県相生市の魅力を発信する記事は、いつか執筆したいと思っています。
あとは、紙媒体にもチャレンジしたい。実は一度、とある企業の会報誌を執筆させていただいたことがあるんです。Webとはまた違った仕事の進め方で、とても楽しく書かせていただきました。将来的にはWebでも紙でも面白い記事が書ける「オールラウンドライター」になりたいと思っています。
私の好きな作家・森茉莉がかつてこう言いました。「夢を見ることが私の人生」。この言葉が私の座右の銘です。人生が終わるその日まで、ライターとして「もっと成長したい」という夢を持ち続けたい。そう思っています。
ライターを目指している方に一言メッセージ
まずは、思い切って一歩を踏み出してみてください!「やってみたいけれど自分にはできない」なんて思う必要はありません。経験を積めばコツやノウハウは身につきます。
とはいえ、「学ぶ気持ち」は必要だと思います。ほかのライターさんの記事を読んで「自分ならどう書くかな」と考えたり、売れっ子ライターさんの作品を読んだり。ライターとしてスキルアップすればするほど、単価も上がるし案件の幅も広がる。努力すればするほど楽しくなる。ライターはそんな仕事です。
この記事を書いたライター
大中千景
兵庫県生まれ広島在住のママライター。Webライター歴8年、思春期こじらせ歴○十年。SEOからインタビューまで何でも書きます・引き受けます。「読んで良かった」記事を書くべく、今日もひたすら精進です。人生の三種の神器は本とお酒とタイドラマ。