すべてのライターがノマドワーカーできるわけではない

すべてのライターがノマドワーカーできるわけではない

多くの場合、フリーランスライターの仕事をしていればノマドワーカーとして働くことは可能です。しかし在宅で仕事ができる案件でも、中には定期的に出社してミーティング参加が必須、という場合もあるでしょう。また、取材が発生する案件は取材先に出向く必要があるので、取材先から離れた場所にいては仕事になりません。

ライターの案件はどこにいてもできる場合が多いことも事実ですが、業務内容によっては居場所が限定されることがあるので、必ずしもライター=自由に動けるというわけではないことを踏まえておきましょう。

ノマドワーカーとして働くためのチェックポイント

ノマドワーカーとして働くためのチェックポイント

フリーランスのライターとして働くことを目指しているのであれば、仕事を獲得する際にいくつか確認しておくべきポイントがあります。

私がライターの案件を探す際は、仕事をする場所が変わることを見据えて、以下のポイントを確認しています。

案件の詳細をチェック

私は今までさまざまな企業で記事作成の案件をいただいていますが、ノマドワーカーとして仕事をするようになってからは、居場所が変わってもこなせるかどうかが仕事選びや案件探しの絶対条件になっています。

ライター案件は「在宅」や「業務委託」などのキーワードで探しても、定期的な出社や取材要という案件も割と見かけます。基本在宅でどこにいても仕事ができるけれど、完全オンラインではない案件はノマドワーカーにはこなすのが難しい可能性があります。

ノマドワーカーが受注する案件は、完全オンラインで完結できるものでなければ対応が難しくなるでしょう。そのため、私はミーティングを含めて必ず完全オンラインで完結できる案件のみを受注しています。

海外の場合、滞在先で仕事ができるか確認

日本国内で完全在宅可の案件であれば、移動先での仕事の可否は問題にならないことが多いと思います。問題となる可能性があるのは、海外へ行く場合です。

海外でも問題なく仕事ができるか、念のためクライアントに確認しておくことをおすすめします。私自身の経験では、時差とアクセス制限がネックになったことがありました。

渡航先にもよりますが、海外は時差が発生するため、依頼元の企業の営業時間内での対応を求められる場合に影響が出てしまいます。私は、海外滞在中に突発的な仕事の依頼や修正依頼があり、早急に対応しなければならない事態が発生した際に、時間帯によってはすぐに対応できないことがありました

あらかじめ渡航先で仕事をしても問題ないか確認を取り、滞在期間を依頼元へ伝えてはいたものの、やはりすぐ対応できずに長時間返信もできなかった場合は焦ってしまったものです。

また、WordPressに入稿を行っていたときは、サーバー側の設定などによって国外からのアクセスが拒否され、管理画面に入れなかった経験もあります

アクセスが制限されていると、当然ながら仕事になりません。このときのクライアントは海外在住のライターと取引していなかったため、アクセス拒否は想定外とのことで、結局対応が難しく入稿作業なしで仕事を続けさせてもらいました。

このような経験から、あらかじめ案件を受注する際にクライアントに海外へ行くことがある旨を伝えておくことが必要です。その上で時差が発生しても問題ないか、サイトへ入稿する場合は海外からでもアクセスできるかなど、確認しておくことをおすすめします。

滞在先でのパソコン・ネット環境を確認

移動先で仕事をする場合は、ネット環境やパソコンが必須です。最近はネット環境が整っていない滞在先の方が少ないので、あまり気にすることがない方も多いのではないでしょうか。

ところが、Wi-Fi完備であっても実際に現地へ行くとネットがつながらない、非常に速度が遅いという問題も経験しました。

そもそも電波が悪い場所だったので、契約していた携帯電話会社の電波が弱く、ローミングもうまくいきませんでした。仕方なく、ルーターを新たに設置してもらうまでの数日間、コワーキングスペースで仕事をしたこともあります。

海外の場合はネット環境の確認が難しく、ネット環境が整備されていると謳っていても実際には実用性に乏しい環境の可能性もあり得ます。ネットにつながらない事態を防ぐには、異なるキャリアのWi-Fiルーターを準備するなどの対策が必要でしょう。

快適なノマドワークのために案件選びや移動先の環境を見極めよう

ノマドワーカーは自分が行きたい、住みたい場所で仕事をしながら滞在できる大きなメリットがあります。それを実現するには仕事探しが重要ですが、業務委託や完全在宅の仕事でも居場所を移動できない案件も存在します。

はじめからノマドワーカーをすることを前提にしている場合は、仕事探しの際の案件選び、移動先での環境を見極めることが、快適な暮らしと仕事を両立するポイントになると思います。

この記事を書いたライター

執筆者

えま

フリーランスのWebライターです。基本地方在住ですが、この10年ほどはどこでも仕事ができる利点を活かして海外・国内問わず季節ごとに居場所を変えて暮らしています。生活情報系のコラムやビジネス、介護系の記事をよく書いています。

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