私の経歴

私の経歴

本題に入る前に、まずは簡単に、私のスペックや経歴を紹介しておきます。

基本スペック
  • 26歳(2024年5月1日時点)
  • 北海道で実家暮らし
  • ASD診断済み、ADHDはグレーゾーン
  • フリーランスのWebライター・SEOディレクターとして働いている

経歴
  • 大学在学中にうつ病にかかり、休学・復学を繰り返す
    トリガーはおそらくアルバイトでの上司とのトラブル
  • 2020年9月:新型コロナの影響もあり、大学を中退
    →まだ、フルタイムで働ける状態ではなかったので、そのまま様子を見ながらライター業を続けることに
    →寛解した今もフリーランスとして活動中!

私がWebライターの仕事で困ったこと

私がWebライターの仕事で困ったこと

私の場合、一般的に言われているものとは違う特性の出方をしており、それに伴う困りごともメジャーなものではありませんでした。

ライター業をしていて私が「困ったな」と感じたのは、以下の2つのポイントです。

  • マニュアル通りにやるのが難しい
  • クライアントだけでなく、読者の気持ちも考えなくてはいけない

マニュアル通りにやるのが難しい

一般的にはASDの人は「臨機応変に対応しなければならない仕事が苦手で、マニュアルのある仕事の方が向いている」と言われていますが、私の場合は逆でした。特に何ページ、何シートにもわたるような膨大なマニュアルを記憶しておくのができないのです。

同時に複数の案件を掛け持ちしており、案件の移り変わりも早いため、覚えなければならないルールも多くなります。

何か月にもわたって修正箇所が何十か所もあるようなことも多く、クライアントやディレクターに迷惑をかけてしまったことも。また、記事だけではなく、契約書や請求書などの書類のミスも何度も経験してきました。

現在は標準的な量であれば問題なくこなせるくらいにはなりましたが、これまでは大変な思いをしてきました。

クライアントだけでなく、読者の気持ちも考えなくてはいけない

これはウェブ業界特有だと思うのですが、クライアント(もしくは一緒に仕事をする仲間)の他に「記事を読む人」の気持ちも考える必要があります。他の仕事では取引先やお客さんの気持ちだけを考えればよいでしょう。

人の気持ちを考えるのがあまり得意ではなかった私は、クライアントの意向をくみ取れず怒らせてしまったり、ディレクターから「このキーワードで検索してくる人はたぶんこういう人だから、記事のこの部分はいらないかな。むしろこっちの内容の方が必要だと思う」みたいなことを何度も指摘されたりとはじめのうちはかなり戸惑いました。

どうやって解決した?

どうやって解決した?

私はマニュアルが苦手なので「マニュアルがない」会社をメインターゲットにしました。マニュアルがない会社というのは、主にベンチャー企業です。ベンチャー企業の案件では、マニュアル通りに進めるよりも、主体的・積極的に提案したり能動的に動く人材が求められます。

どちらかというと、提案ベースの働き方の方が得意な私にとっては、ベンチャー企業の方が向いていたのです。

逆によかったこと・助かったこと

逆によかったこと・助かったこと

最初に「発達障害の人はライターに向いている」と言っておきながら、苦手なことばっかり挙げて「結局、ライターも向いてないんじゃん」と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。

私自身「これは発達障害の特性があるおかげだな」と感じること=メリットもたくさんありました。

ここでは、それを3つ紹介します。

  • 人間関係が深くならないこと
  • フリーランスになることに関して、家族の理解を得られたこと
  • メンタルヘルス系の案件を受けられたこと

人間関係が深くならないこと

Webライターはウェブ上だけで完結する仕事なので、発達障害の人が苦手な雑談がありません。チャットツールで仕事に関する連絡が取れれば十分です。人間関係が深くなることもあまりありません。

そのため、深い人間関係を築くのが苦手な発達障害の人でも働きやすい環境と言えるでしょう。

フリーランスになることに関して、家族の理解を得られたこと

私は子どもの頃に発達障害の診断を受けました。学生の頃にトラブルが多かったことやうつ病になったこともあり、家族からは「こいつ(私)は会社で働くのは難しいかもしれない。」と思われていて、フリーランスとして働くことに全く反対されませんでした。

むしろ賛成、応援してくれたおかげで大きな問題もなく働けるようになりました。発達障害の診断があると、家族の理解を得られやすくなるかもしれませんね。

メンタルヘルス系の案件を受けられたこと

多くのライターが抱える悩みの1つに「得意なジャンルがわからない」というのが挙げられます。ただ、私の場合は自分自身が発達障害やうつ病の当事者だったこともあって、心理系や健康系、メンタルヘルス系に詳しかったため、得意ジャンルを絞りやすかったです。

ただ自負するだけでないことを証明するためにカウンセラーやカイロプラクターの資格を取りました。そうすることで専門性を証明でき、案件を獲得しやすくなりました。

まとめ

今回は私の体験から、ASDやADHDなどの発達障害を抱えているライターが困ることを解説してきました。人間誰しも苦手なことやできないことはあるものです。

しかし、ビジネスとしてやる以上、どうしても解決しなければならない場合も多いでしょう。

そんな時は、どうかあきらめずに冷静に解決策を考えてみてください。意外とちょっとした工夫で解決できることもあります。あなたのビジネスが成功することを願っています。

この記事を書いたライター

執筆者

ダッチロール

フリーランスのWebライター・SEOディレクター。大学在学中にうつ病になり、そこからメンタル系・健康系の勉強を始めた。今ではYMYL領域を得意としている。今後は、新しいことにもどんどんチャレンジしていきたい!

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