スキマ時間はどのように使うべき?タイムマネジメントの考え方とは
そもそも、スキマ時間はどのように活用していけばよいのでしょうか?「うまいこと使いたいよね」とは思いつつも、具体的に何をするか決まっていない方も多いかもしれませんね。
スキマ時間の使い方は、以下の4つに分類できます。
区分 | 具体的な行動の例 |
---|---|
①暇つぶし | マンガを読む SNSを開く |
②残務処理 | チャットを返信する 原稿の読み直しをする |
③直近の予定の準備 | 取材の準備をする ニュースや動画で必要情報をリサーチする 心身のメンテナンスをする |
④自己投資 | ライティングのハウツー本を読む ビジネス用のSNSアカウントの発信をする 営業をかけたいメディアの目星をつける |
「時間の使い方」と「お金の使い方」は似ていますので、例えながら考えると、目指すべき方針が見えてきます。
①「暇つぶし」は、お金の使い方でいえば「ムダ遣い」です。家計の見直しと同じく、今まで暇つぶしにあてていた時間を、別な行動へと振り替えていくことが、タイムマネジメントの第一歩となります。
②「残務処理」は、お金の使い方でいえば「借金の返済」です。真面目な人ほど、業務を完璧に仕上げたいがために、スキマ時間を残務処理にあてようとする傾向が強いものです。しかし借金の返済に追われる生活は…イメージしただけでも苦しくなってしまいますよね。
時間の負債を返済しようと躍起になっていると、心の余裕がなくなってきます。残務処理にあてる時間は、最低限にとどめましょう。
③「直近の予定の準備」と④「自己投資」は、それぞれお金の使い方でいえば③「貯金」と
④「投資」です。スキマ時間を活用するならば、この2つの区分にあたる行動を積極的に行うことをおすすめします。
「直近の予定の準備」を進められれば、明日以降に時間的な余裕が生まれ、仕事でより大きな成果が出せる可能性が広がるでしょう。「自己投資」を積み上げられれば、すぐには効果が出なくても、“未来の自分”という頼もしい資産がグングン育っていきます。
時間は資源と言いますが、うまく使えてこそ資源となります。スキマ時間を、自分の可能性を広げるために使っていきましょう。
スキマ時間の見つけ方
そもそもスキマ時間とは?それは「体や思考のスペックに空きができる時間」と考えます。
勘違いしがちですが、ほどよい休息・ほどよい趣味時間は、生活の必要コストであり、スキマ時間ではありません。適度な休息・趣味の時間は堂々と確保したうえで、別な箇所でスキマ時間がないかを検討します。
スキマ時間を見つけるために必要なのは、自分の生活習慣を把握することです。
何時に起きて、何時に歯を磨き…と、自分がどのように時間を使っているのかを一度記録してみましょう。生活時間を可視化すると、次のようなタイミングが見えてきます。
- 移動するタイミング
- 当たり前のことをするタイミング
- リラックスしているタイミング
これらのタイミングは、「スキマ時間の宝庫」です。以下に例を挙げます。
具体的なタイミングの例 | 活用の例 | |
---|---|---|
移動するタイミング | 通勤時間 | 読書をする |
当たり前のことをするタイミング | 入浴中 | 明日の仕事をイメージする |
リラックスしているタイミング | 夕食後のテレビ視聴 | ストレッチをする |
体や思考のスペックが空いていれば、工夫次第で学習や仕事を進めることができます。自分のもつリソースをうまく使い、時間を有効活用しましょう。
スキマ時間の活用を続けるには?習慣化を成功させる3つのコツ
スキマ時間の活用を始められたなら、ぜひ継続したいもの。ここではスキマ時間活用を継続しやすくする3つのコツをご紹介します。
1. やることリストをあらかじめ作っておく
2. やるタイミングを固定化する
3. ツールを活用する
それぞれ解説します。
1.やることリストをあらかじめ作っておく
あなたは「今から5分間を自由に使ってください!」と、突然言われたら、何をしますか?
スキマ時間をムダにする最大の原因は、「何をやるべきかが思いつかない」ことです。これを回避するには、「やることリスト」が役立ちます。
「時間が空いたら〇〇をしよう!」と事前に決めておけば、いざスキマ時間を迎えたときに、瞬時に行動できるようになります。手帳の隅でも、スマホのメモでもかまいませんので書き込んでおいてください。
加えて、空き時間の長さに応じて、リストを書き分けておくと便利です。例えば、5分あればネットニュースのチェック、10分あればメールのチェック、15分あればビジネス本を1章読み進められるなあ…など、行やページを分けて書いてみてください。
パッと行動できる環境を整えられれば、習慣化はほぼ「できた」も同然です。
2.やるタイミングを固定化する
スキマ時間活用を習慣化するには、ストレスを感じにくい仕組み作りが大切。そのためには、やるタイミングを固定化するのが効果的です。具体的には「今すでにやっている習慣」とセットで行うように決めると良いでしょう。
例えば、歯磨きをするタイミングでその日のニュースをチェックしたり、目覚めてからベッドを出るまでの時間を動画学習に充てるなど。「××をやるときに〇〇をやる!」とスタート条件をあらかじめ決めておけば、思考停止している状態でも行動できます。
新しい習慣をゼロからスタートするよりも、ずっとストレスも少ないはずです。ぜひ試してみてください。
3.ツールを活用する
スキマ時間活用に、時にはツールの力に頼るのもアリ。iPhoneユーザーの筆者が実際に使用したうえで、「これは良かった!」と思えたアプリを3つ紹介します。
・集中|勉強・仕事のモチベーション(販売元:bondavi.inc.)
集中した時間の記録を残せるアプリです。「とりあえずタイマーを押す」ことで、自分のやる気スイッチを強制的に入れることができます。タイマーは終わりの時間も教えてくれるので、時間をかけすぎてしまい、次の予定に影響が出てしまうことも防げます。
ちなみに筆者は、事業の稼働時間を記録するためにも、このアプリを利用しています。
・DotHabit (販売元:Shuto Yada)
習慣化サポートアプリです。行動に取り組めたか、取り組めなかったか。それだけをシンプルに記録できます。記録を残すことで、自分の成長を実感できるのがうれしいところ。
また、やれなかったら〇の連続が途切れてしまう仕様は、「せっかくここまで続けたのだから、途切れたらもったいない…!」と思えますね。行動の動機付け効果もあります。
・Kindle(販売元:AMZN Mobile LLC)
電子書籍アプリとして定番中の定番のAmazonブランド。あえて挙げる理由は、細切れ読書にはめちゃくちゃ便利だからです。「スキマ時間ができたら、とりあえずアプリを開く」。これさえできれば、あなたも読書家の仲間入りができます。
手広く色々な本をライトに読みたいなら、月額1000円以下でたくさんの本を無制限で読めるKindle Unlimited登録(読み放題プラン)がおすすめです。
スキマ時間をうまく使ってライター生活をより充実させよう!
以上、Webライター式スキマ時間活用のヒントを解説しました。もう一度要点をまとめます。
- スキマ時間ができたなら積極的に「直近の予定の準備」や「自己投資」を行おう
- スキマ時間ができやすいタイミングを見つけよう
- スキマ時間活用を習慣化させる、3つのコツを役立てよう
忙しい日々を送るライターさんの参考になれば嬉しいです。スキマ時間を有効活用して、自分を高めていきましょう!
この記事を書いたライター
加橋もと春(motohal)
「誰か」と「読み手」をつなげる文章をつくる、ライティングという仕事にやりがいを感じています。人物取材や製品コピーなどのストーリー性・メッセージ性のある記事制作、FP等のマネー系資格を活かしたSEOライティングなどが得意です。現在はフ...