ポートフォリオとは何か?
ポートフォリオは、簡単に言うと、自分のスキルや実績を示すためのツールです。特に私たちWebライターの仕事はオンライン上で受発注が行われることが多いため、クライアントは各Webライターのスキルや実績をもとに、受注可否を決定します。
そこで必要となるのが、自身のスキルや実績、専門性を具体的に示すポートフォリオです。案件獲得に有利な情報をポートフォリオにまとめておくことで、クライアントに効率よく情報を伝えられます。
ポートフォリオの役割
続いて、ポートフォリオの大切な役割を2つご紹介します。
1. 自己ブランディング
ポートフォリオは、あなたの魅力を伝える一助となります。自分の強みや特色を明確に示すことで、他者との差別化が図れます。デザイナーが独自のデザインスタイルを示すように、Webライターも自身の専門性を強調することが重要です。ポートフォリオがクライアントの目に留まるかどうかが、成功のカギを握ります。
2. 信頼性の向上
ポートフォリオは、あなたの仕事に対する信頼性を高めるツールでもあります。具体的な実績や成果を示すことで、自分のスキルを証明し、クライアントからの信頼を得やすくなります。また、ポートフォリオを通じて、過去のプロジェクトの詳細な説明やクライアントのフィードバックを共有することで、さらに信頼感が増します。
ポートフォリオに含めるべき基本項目
ここからは、ポートフォリオに記載する具体的な内容をお伝えします。
1. プロフィール
- 自己紹介:あなたの名前や出身地、職業を簡潔に紹介します。
- 経歴:簡単な職歴や学歴、経験、資格を記載します。ライターとは直接関係のない経験が仕事に活きる可能性もあります。
- 性格や趣味:あなたの個性やパーソナリティを伝え、依頼できる業務の幅や信頼性をアピールします。
2. 代表的な実績や専門性
執筆実績を記載する際は、具体的でわかりやすい情報を提供することが重要です。タイトルや概要だけでなく、あなたの役割や成果を詳しく説明することで、あなたのスキルと経験をより明確にアピールできます。また、リンクを添付することも良いですが、その際には必ずクライアントから掲載許可をもらってくださいね。
掲載できる執筆実績がない初心者ライターは、自身のブログでサンプル記事を作成すると良いでしょう。得意なテーマや挑戦したいジャンルの記事を複数用意すると、ポートフォリオを充実させることができます。
サンプル記事を用意することは、自身のライティング経験・スキル向上にもつながるのでとてもおすすめです。
3.具体的なスキルや業務の対応範囲
どのようなスキルを持ち、どのような業務に対応できるのかを記載しましょう。免許や資格だけではなく、子育てや介護、海外留学、さらには毎週パン屋さんに通っているなどの情報も、あなた自身の経験や特技があれば、クライアントの目に留まりやすくなります。
また、WordやGoogleドキュメントなどの使用可能なツールや、SEOライティングやコピーライティングなど、ライター業務に関するスキルも記載しておきましょう。
さらにそれらのスキルが業務に活かされている例を記載できれば、よりクライアントからの信頼も高まりますね。
4.参考単価・連絡先
参考単価は、あなたのサービスの料金を示すものであり、クライアントが執筆依頼をするための判断材料になります。初心者ライターで単価が確定できない方は、「執筆料金はご相談に応じます」などと記載しておくと良いでしょう。
また、興味を持ってくれたクライアントがすぐに連絡できるよう、連絡先も記載しましょう。
5.仕事に対する想い
最後に、「仕事に対する想い」を記載することで、クライアントにあなたの価値観やモチベーションを伝えましょう。クライアントが同じレベルの実績をもつライターの中から選ぶ際、熱意を持って仕事に取り組むライターに依頼したいですよね。
「この人にお願いしたい!」と思ってもらえるように、あなたの人柄や仕事に対する真摯な姿勢を示しましょう。これにより、クライアントはあなたを理解し、信頼を持って仕事を依頼することができるでしょう。
ポートフォリオをどこに掲載する?
せっかく作ったポートフォリオ、たくさんの方に見てもらいたいですよね。以下にポートフォリオを掲載する方法とポイントを紹介します。
1.WordPressを開設する
WordPressは独自のウェブサイトを作成できるサービスです。
デザインや機能も自由にカスタマイズできるため、自分らしいポートフォリオでクライアントにアピールすることができます。
2.noteを開設する
noteは誰でも簡単にブログ記事やエッセイを投稿できるプラットフォームです。note内にはユーザー同士でフォロー・いいね・コメントで交流できる機能があり、情報収集やファンの育成にも向いています。ポートフォリオを掲載しているライターも多いため、ぜひのぞいてみてください。
3.Googleドキュメントに記載する
一般には公開せず、クライアントに共有するためのポートフォリオであれば、「Googleドキュメント」もおすすめです。Googleアカウントがあれば無料で使うことができます。
まとめ
駆け出しライターに向けて、効果的なポートフォリオの作り方を基礎からご紹介しました。
ポートフォリオは、クライアントにあなたのスキルや専門性をアピールするための重要なツールです。これがあれば、他のWebライターとの差別化を図ることができ、案件獲得のチャンスを広げることができます。
特に、初心者ライターでもサンプル記事を作成することで、実績がなくてもクライアントにアピールできるポートフォリオを作ることができます。クライアントに「この人にお願いしたい!」と思ってもらえるよう、あなたの人柄や仕事に対する真摯な姿勢をしっかりと伝えましょう。
次回の記事では、さらに効果的なポートフォリオの具体例について詳しく解説しますので、お楽しみに!
この記事を書いたライター
アン
好奇心旺盛な副業ライター。技術系広報&カフェ店員&ライターの「3足のわらじ」生活を送っています。理系こそWebライターに向いている、と信じて活動中。執筆ジャンルは科学・スポーツ・ヘルスケアなど。くすっと笑える文章を読みたいし、書き...