シナリオライターとは?
シナリオライターとは、コンテンツのシナリオを作成する専門職のことです。物語の流れ、キャラクターの設定、セリフなどを作成し、ユーザーを魅了するシナリオを作り上げます。
シナリオライターは映画、ドラマ、アニメ、ゲームなどさまざまなメディアで活躍していますが、ここではWeb漫画とYouTube漫画に焦点を当てて説明します。
Web漫画のシナリオライター
Web漫画のシナリオライターは、韓国発祥の縦読み漫画「WEBTOON(ウェブトゥーン)」などの影響で需要が高まっています。
Web漫画は最初のインパクトで読者を引き込むため、今までにない設定やキャラクターなどのオリジナリティが強く求められます。
誰が読んでもわかるようなテーマや、わかりやすい展開が好まれる傾向です。1話ごとに原稿料が決められていますが、作品が売れれば数%がシナリオライターのインセンティブとなるケースが多いでしょう。
YouTube漫画のシナリオライター
YouTube漫画のシナリオライターは、チャンネル運用者があらかじめ決めたテーマや動画に合わせて構成を作り、ナレーションやセリフを入れていきます。連載漫画と違って1つの動画でストーリーを完結させることが多いため、初心者にも取り組みやすいことが特徴です。
オリジナル漫画作品のこともあれば、事実をもとにした作品もあります。視聴者が動画を最後まで見続けることができるようなわかりやすさに加え、事実ベースの作品は正確な情報が求められます。
また、動画独自のテンポやリズムで視聴者の関心を引き続ける工夫が必要です。
Web漫画のシナリオの書き方
Web漫画のシナリオを作成するための基本的なステップは次の通りです。
テーマやジャンルは編集者があらかじめ決めていることが多く、それに沿ってシナリオを執筆します。Web漫画のシナリオは、一般的な漫画シナリオと求められていることは同じです。1ページごとに以下の要素を書き込みます。
- 場所や時間
- 状況説明
- キャラクターのセリフ
- モノローグ(キャラクターの心情)
キャラクターが決まっていない場合は、まず設定を決めましょう。主要キャラクターの背景、性格、目的などを詳細に設定します。
次に物語の大まかな流れを決めます。物語の始まり、中盤、クライマックス、結末を明確にし、場所や時間を考えながらそれぞれのシーンを具体的に書きます。
各シーンの詳細を詰め、シーンの状況を具体的に書き出します。キャラクターのセリフや心情を書き込み、整理しましょう。
Web漫画のシナリオの注意点
Web漫画のシナリオ作成にはいくつかの注意点があります。
情景描写やセリフを詰め込みすぎるとわかりづらくなり、テンポが悪くなります。緊張感を持続させるために、漫画特有の間やバランスを保つことが重要です。
キャラクターの性格や行動が一貫しているか確認します。キャラクターが性格と矛盾する行動をとると、読者が混乱することがあります。
また、キャラクター同士のやり取りが自然であるか確認します。不自然な対話は物語の流れを阻害することがあります。
コマ割りやセリフといった、漫画独自の表現を活かすために自分で漫画を描いた経験や漫画シナリオに関する知識があるとスムーズでしょう。
Web漫画のシナリオの案件の探し方
Web漫画のシナリオライターの募集はYouTube漫画に比べると少ないですが、以下の方法で見つけることができます。
求人サイト
クラウドソーシングサイトや求人サイトで募集を見つけ、応募する方法です。経験者が採用されることが圧倒的に多く難易度が高いですが、シナリオコンテストの受賞経験や、ライトノベルなどの商業作家である場合は優遇されることがあります。
私の場合はどちらもなかったものの、オリジナルの小説をネットに掲載しており、それが採用の決め手となりました。オリジナル作品を書いている人は挑戦してみてもいいかもしれません。
コンテストへの応募
全くの未経験の場合は、シナリオコンテストに応募することも1つの手です。受賞すればデビューの機会があり、受賞しなくても自分のポートフォリオや実績にすることができます。
まとめ
今回は、私がWeb漫画のシナリオに初挑戦してわかったことや、シナリオライターの仕事内容についてお伝えしました。Web漫画のシナリオは採用難易度が高めですが、作品に火がつけば一気に売れっ子になることもあり、夢があります。
シナリオの楽しさを知りたい、Web漫画のシナリオを手掛けてみたいライターさんの参考になれば嬉しく思います。
この記事を書いたライター
清水華那
占い師の顔も併せ持つフリーライター。エンタメに関する記事を多く執筆。SEO、現地取材、シナリオ作成などが得意。会社員から副業期間を経てフリーランスへ転身。今後はフットワークの軽さを武器にさまざまなことに挑戦したい。わかりやすく、読...