こんな経験ないですか?ディレクターとうまくいかなかった事例

こんな経験ないですか?ディレクターとうまくいかなかった事例

Webライターになって今年で8年になる私。これまでさまざまなディレクターさんとお仕事をさせていただきました。

ほとんどの方は「一緒に素敵な記事を作りましょう!」と、私が道に迷わないようしっかりガイドしてくださったり、クライアントの要望通りの記事が書けるようにアドバイスしてくださったり、モチベーションが上がる一言を下さったり…。という方ばかり。

おかげで今、こうしてWebライターとしておまんまにありつけております。足を向けて眠れません。ぺっこり45度(ずんの飯尾ファン)。

でも、今でも思い出すたび「あぁ、あのお方とはもうお仕事したくないなぁ」と私の心のヤラカイ場所を今でもまだ締めつけるディレクターが数名いらっしゃったのも事実です。それはどんなディレクターだったかというと…。

いつも怒っていたディレクターのHさん

タイトルの通りです。文言がずっと怒っていました

ワードで提出した記事内の意に沿わない文章にマーカーを引いて、コメント欄で「どうしてこの文章が出てくるのですか?この記事の意図、わかってます?」と言われたり、修正が漏れているところがあれば、「どうして直してないのですか?修正したくない、ということですか?」とチャットが飛んできたり。

もちろん上記2件は私のケアレスミスですから、100%悪いのは私ですが、すべての文末に怒りマークがついてそうな文章を見たときは思わず「えぇ…ごめんて…」画面に向かって呟いてしまいました。

ここまでは私が悪い。悪かったです。でもある日、執筆中に疑問点が浮上し、質問したときのことです。その日は確か平日の15時くらいに「●●の意図は▲▲という認識で執筆を進めてもよろしいでしょうか?」とチャットした記憶があります。

しかし、なかなか返事が来ず。もともとチャットは夜遅くに来る方だったので、念のため19時くらいにスマホから「お忙しいところ恐縮ですが、先ほどの回答をお時間あるときにいただけたら幸いです」的なチャットを再度送信しました。そして翌朝。パソコンpcを開くとHさんから深夜2時くらいに…

「私は8時から21時までは本業があるので返信できません!そんな風に急かされても困るんです!ちょっとは配慮してください!」

というような内容の返信があり、ビビり散らかしました。

「そんなこと言われてもHさんの生活知らんし、私は平日9時~16時くらい稼働が基本だからその時間にしか連絡できないし、何より働きすぎちがう?お母さん心配」

…などなどさまざまな思いが去来し、「もう無理…」となって案件を辞退するに至りました。

ゲシュタルト崩壊起こしかけたMさんの修正依頼

Mさんは、チャットの文章がとても穏やかなディレクターでした。しかし、誤字が多かった。構成案も誤脱字が多く、そこをひとつひとつ確認するのが少々手間だな…と思っていたところ、ある記事への修正依頼が

「こちらの文章は『このお店ではさまざまな秋の味覚が楽しめるので、四季折々の味覚をじっくり味わいたい方におすすめです。味わったことのない味覚に出会えたら、きっと感動しますよ!』とするのはいかがでしょうか?」

と書かれていました。「いや、味覚の波状攻撃エグいやん」となった私。

この文章に変更するのはどうしても抵抗がある。かといって、違う文章に変えて「『味覚』という文字が多用されているので、表現を変えました」的なことを書くのは嫌味かもしれない…。それに違う文章に直しても、そのうえからMさんが再修正するかもしれないし…と色々思い悩み、結局血の涙を流しながらMさんの提案通りの文章に直しました

「今後もこのような修正依頼が来たら、いちいち悩まなければいけない」と思うと、ちょっとこれはストレスかも…と感じ、切りの良いところで案件終了させていただきたい、と申し出ました。

上記の事例は、事実とはほんの少し内容を変えてお送りしていますが、ポイントは以下の2つでした。

  • 穏やかな気持ちでコミュニケーションが取れない
  • 相手の文章力に疑問を持ってしまった


ひとつでも「ん?」と思うポイントがあると、そこからどんどん不信感が募ってしまい、一緒に仕事することがストレスになってしまう…。多かれ少なかれ、皆さんも似たような経験があるのではないでしょうか。

一緒に仕事をするのがしんどい…そんなときどうする?

一緒に仕事をするのがしんどい…そんなときどうする?

さて、「このディレクターさんとの仕事がしんどい…」そう感じたとき、私は我慢するより、次に行く道を選びました。吉田拓郎も、「傷つけあって生きていくよりも、慰め合って別れることにしよう」的なこと歌ってましたもの。イヤ古いしマニアック。

もちろん案件が終了になると、お財布的に非常に痛いですが、ストレスと不信感を抱いたまま執筆を続けても決して良記事はかけない、と判断したからです。

とはいえ、「ディレクターさんと合わないから」と伝えるのは角が立ちますから、「一身上の都合で」などと言う理由で、キリの良いところで契約終了を申し出ました。

人の振り見て我が振り直せ、を教わった

人の振り見て我が振り直せ、を教わった

このように、私的に「合わないな」と感じたディレクターとお付き合いをして、ふと気づいたことがあります。それは

これ、逆の立場でも一緒だよな…

ということ。

例えばディレクターも、誤脱字の多い原稿を見ていると、きっとしんどくなるだろうし、コミュニケーションがうまく取れないライターに依頼や指示を出すのは気が重いだろうな…と感じたのです。つまり、ディレクターと良好な関係を築くには、ライターのちょっとした気遣いも重要なんだな、と。

それ以来私は、誤脱字がないように心がけることはもちろん(とはいえ、ちょくちょくやらかしてます…すみません)。

「ありがとうございます」「申し訳ございませんでした」はすぐに伝えるようにしています。お礼と謝罪の言葉は、こんなんナンボあってもエエですからね(ミルクボーイファン)。

あとは、なんとなく雑談に乗ってくれそうなディレクターには、「今日は私の推しがテレビに出ていてテンション上がっているので、スムーズに執筆が進みそうです」的な、ちょっとした一言を添えてみるなど。

ストレスなく仕事を進めるには、何よりも自分自身が気遣いや思いやりを忘れないこと。これこそがディレクターと良好な関係を築くために大切なのではないかな、と思った次第です。

目指すはWebライティング版「三方良し」

目指すはWebライティング版「三方良し」

Webライターは孤独な仕事、とはよく言われますが、その一方でコミュニケーション能力がものをいう仕事でもある、と思います。クライアントやディレクターと良好な関係を構築できれば、そのぶん仕事もスムーズに進みますし、目指すゴールへと二人三脚で歩めるので良記事に仕上がります。

とはいえ、関係がどうしてもうまくいかないときもありますよね、人間だもの。そんなときは思い切ってお仕事をお断りすることもアリだと思います

こうしてストレスのない仕事を選びながら、ライター、ディレクター、クライアントが満足できる、そんなWebライティング版「三方良し」の仕事ができるよう、皆さんと一緒に切磋琢磨してがんばっていきたい所存です。

この記事を書いたライター

執筆者

大中千景

兵庫県生まれ広島在住のママライター。Webライター歴8年、思春期こじらせ歴○十年。SEOからインタビューまで何でも書きます・引き受けます。「読んで良かった」記事を書くべく、今日もひたすら精進です。人生の三種の神器は本とお酒とタイドラマ。

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