タイトル・見出しの重要性

タイトル・見出しの重要性

初心者Webライターは、レギュレーションを守ることや、文章の言い回し、誤字脱字がないかなど、丁寧な表記をすることばかりに意識を向けがちです。もちろんとても大事なことなのですが、もっと重要なことがあります。

それが、タイトルと見出しです。

記事の内容が丁寧で読みやすく、日本語も文句のつけようがないバッチリな文章であっても、タイトルに魅力がなければ、そもそもクリックがされない=読まれることがないのです。

そして、もしタイトルをクリックされたとしても、見出しが読者にとって求める結果がなさそうだったら、ブラウザバック(1つ前のページに戻る)して違う記事を探されてしまいます。

これは検索エンジンを使用して何かを調べている、全員がしている行動でしょう。

Webライターは、文章をただ書くだけではありません。記事を最後まで読んでもらうためにどうしたらいいかという工夫を凝らすことが、大事な仕事の1つ。そして、その数ある工夫の中で大変重要なものが、タイトルと見出しなのです。

では、タイトルと見出しはどのように決めていけば良いのでしょうか?これからチェックしていきましょう。

キーワード選定

キーワード選定

駆け出しのWebライターであればSEO記事を執筆することが多く、SEO記事に必要である「キーワード選定」は初心者のうちから意識します。

ちなみに、SEO記事とはSEO対策をしている記事ということ。SEO対策している記事は、GoogleやYahooといった検索エンジンに評価されやすい=検索順位が上位になりやすい記事で、読者の目に触れやすい記事ということになります。

重複しますが、SEO記事を書くためには、キーワード選定が必要です。

例えば「ダイエット」に関するSEO記事を書く時、ダイエットばかりを連発するのではなく、ダイエットとセットで検索上位を取れるキーワードをいくつか選抜し、文章に入れ込んでいきます。「ダイエット 楽しく」「ダイエット -5kg」「ダイエット 効果的な方法」などですね。

このセットとして選択するキーワードは、なんとなく思いついたまま決めるわけではありません。

今筆者が「ダイエット」とGoogleの検索エンジンで調べると、これだけの候補が出てきました。

サジェスト

これはサジェストキーワードといって、ユーザーが検索したいであろうキーワードを予測し、先回りして候補を提示してくれる検索エンジンの機能で、キーワード選択の候補になります。

1番下にある「他の人はこちらも検索」という検索クエリも参考になりますね。

リサーチ

なお、検索の上位表示が考えられるキーワードを無料で調べることができる、「ラッコキーワード」や「Googleキーワードプランナー」を使用すると、SEO記事としての精度が上がるので、専用ツールも併用することをおすすめします。

こうして選んだキーワードは、文章の中だけでなく、タイトルや見出しに必ず入れます。

もし見出しが8つあれば、8つすべてに選んだキーワードがあることが理想です。ただ闇雲に入れて構成や文章がおかしくなってはいけないので、無理に入れる必要はありません。

▼例
キーワード選定:ダイエット 40代主婦 
タイトル:40代でも遅くない!40代主婦にでもできる無理のないダイエット!
見出し①:40代の身体の特徴を知ろう
見出し②:要注意!40代特有の食習慣
見出し③:忙しい主婦でも継続できる運動
見出し④:持続できるモチベーション管理

ペルソナを設定する

ペルソナを設定する

ペルソナとは端的にいうと「架空のユーザー像」です。

では、上述した「ダイエット 40代主婦」のキーワードを検索するユーザーはどのような方でしょうか?

はい、そのまま、40代の主婦ですよね。「40代主婦でダイエットしたい」というペルソナに向けて記事を書くということです。

ペルソナの決め方はライターそれぞれで違います。ペルソナの習慣や平日・祝日の流れなどを細かく設定するライターもいれば、性別・年齢・悩みごとのみの、ざっくりなライターも。

筆者の場合はあまり細かくないほうで、以下の6つを考え、設定しています。

  • 性別
  • 年齢
  • 年収
  • 家族構成
  • 顕在意識(自覚している悩み 例:ダイエットして綺麗な服を着こなしたい)
  • 潜在意識(自覚していない悩み 例:外見が綺麗=成功者に見られたい)


このペルソナに向けて記事を書くことで、ブレないタイトルや見出し、構成を作ることができますペルソナ設定が難しい場合は、家族や友人、職場の人などをペルソナにすると考えが進みやすいですよ。

もっと万人受けする記事がいいんじゃないの?と思われがちなのですが、万人受けするものは内容が曖昧になり、読者に刺さりにくい記事になってしまいます。

例えば、あなたが30代女性で、効率よく筋肉をつけながらダイエットを成功させたいとします。下記、2つのタイトル記事があった場合どちらを選びますか?

①健康的に理想の体型を目指す!自分らしいダイエットの見つけ方!

②【30代女性向け】忙しくても叶う!理想のメリハリボディの作り方


どちらも魅力的ではありますが、ペルソナを考えると②がほとんどでしょう。

ペルソナを設定していることで、どういった記事なのかが断然わかりやすい、メリハリあるタイトルになるのです。

また、ペルソナを設定していると、多種多様にあるキーワードの組み合わせを、より絞り込むこともできます。

仮構成を作る

仮構成を作る

タイトルと見出しを考える工程では、仮構成を下書きすることも大切です。

仮構成を作成することで、流れやリズムを俯瞰することができ、「見出し③は数字の入っていた方がいいな」とか「この見出しは流れからズレてるな」と、単体ではわからなかったものが見えてきます。

ちなみに筆者は構成を下書きする時、タイトルのすぐ下にキーワードとペルソナを記載しておき、常に確認できるようにしています。そして1つの見出しを書き終わるごとに、振り返っています

これはタイトルや見出し、内容を作成することに夢中になってしまい、本来のキーワードやペルソナからズレてしまうことがあるためです。

タイトルと見出しにズレがあると、読者はなんか違うなとブラウザバック。その記事にまた訪れるという確率は非常に低いので、記事の中身と同じくらい考え、調べつくしましょう。

まとめ

タイトルや小見出しの考え方として重要である「キーワード選定」や「ペルソナの設定」が難しそうと感じた方もいると思いますが、Webライターにとって必須条件です。

そして必須なのですぐに慣れます。筆者も最初は、毎回できるのかな、時間かかりそうだなと不安でしたが、今ではキーワードやペルソナを考えることが楽しいくらいです。

再三になりますが、魅力ある見出しとタイトルで、ようやく読んでもらえるかもしれないというラインに立つことができるということを、毎回念頭において執筆しましょう。

この記事を書いたライター

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マリンスポーツをメインとしたWebライター。海とお酒と旅行が大好物です。長年培ってきた接客マインドを武器に、文章の先にある「ありがとう」を求めて日々楽しみながら執筆してます。

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