ライターになって初めての仕事は何か
Webライターとして初めて対価を得た仕事は国内離島の紹介記事で、文字単価は2円。
旅行系の執筆をしたく常に探していたので、決まった時は大変嬉しかったのですが、経験が少ない素人は1円以下の案件がほとんどと把握しており、初にしては少々高めの単価で緊張しました。
その分、間違えのない情報や自分の体験談、最後まで読んでもらえる構成作りに全力で取り組みました。私は副業ライターなので平日本業の仕事後2時間と、土曜日3時間ほどの執筆。5,000文字で1週間ほどかかりました。
ちなみに私のモットーは「時給換算を絶対にしない」です。
初仕事を得るまでどのような活動をしていたか
クラウドソーシングに3つほど登録し、毎日新着情報や書きたいジャンルを検索。独学でWebライティングを始めたため、案件獲得先としてクラウドソーシングしかわからず、日々興味のある案件が上がっていないかチェックするのみでした。
応募が落ちることは当たり前。テストライティングのチャンスをもらってもそれで終わったり、全く違う仕事の案内だったり、そもそも応募からテストライティングにつながるまで時間がかかります。
私は本当にフリーランスで稼げるようになるのか、これでいいのか、不安な日々が続きました。今考えるとなぜクラウドソーシングだけに頼っていたのか、理解不能です。
また「これに受かってあそこにも受かったら記事納品期日に間に合うのかな」と、受かりもしていないのに無駄に悩み、応募まで足踏みしていることもしばしば。
そんな時間があるなら、さっさと応募して文章力を磨けと、あの頃の自分に喝をいれたいです。
クラウドソーシングだけで探している方は、日常で調べ物をするように、検索エンジンを使って募集している会社やメディアがないか、直接探してみてください。意外と募集しているところはあります。
ちなみに注意していただきたいのが、素人Webライターをカモとした、おとり広告のような募集が多数存在しているということ。
「初心者歓迎」「実績0でもOK」と駆け出しWebライターにとってはすぐにでも飛びつきたくなるようなパワーワードを入れ、自社コンテンツのアクセス数を増やし、Google上位を目指すことが目的です。実際は募集していないという場面を、私も複数経験しました。
ただ悔しいし、時間を返せ!とは思いますが、お金を騙し取られたりといったことは経験上ないので、おとり広告のようなものがあるんだなと頭の片隅に置いて、検索と応募はじゃんじゃん実行してください。
どのような経緯で初仕事を受けることになったか
趣味専用Xアカウントのタイムラインで、「執筆してみませんか?」というツイートを拝見したことが始まりです。
フォロー外の方だったためプロフィールを確認すると、私がフォローしているアウトドアメディアに属している、クリエイターさんの個人アカウントであることがわかり、すぐにDMを送りました。
結局募集していたメディアは条件が合わず、テストライティング自体もできなかったのですが、私の知識と経験を知ったそのクリエイターさんから2か月後にDMをいただき、別のメディアの記事を執筆させていただくこととなりました。
その仕事はどのような依頼か
仕事の内容は、屋久島(鹿児島県)でおすすめの海のスポットや遊び方、宿泊先を紹介する記事です。
屋久島といえばもののけ姫の舞台だったり、世界自然遺産だったりと山のイメージが強いですが、「海も同じくらい素敵で楽しいよ」という海遊びをメインとした内容です。
私はこれまで屋久島へ10回以上来島しており、目的もマリンスポーツのためとても有難い依頼でした。
執筆に関してのレギュレーション(ルールや規定)は特になく、納期も大体2週間くらい、文字は4,000文字以上と、かなりざっくりした内容で、肩肘張らずに執筆することができました。
仕事をしてみてどうだったか
上述の通り、屋久島へは10回以上来島しているので、スムーズに書けるかなと思っていたのですが、想像以上に調べることが多く、とてもびっくりしました。
ただ調べたものの多くは屋久島のことというよりも、言葉の表現です。思った以上に語彙力が低く、少し進んでは調べる、の連続でした。とても大変でしたが、好きな場所のことを紹介するので、楽しみながら執筆できたことを鮮明に覚えています。
また執筆するに当たって「やり方」というものがあると知らずに、思いついたことをどんどん書いていったため、大変時間がかかりました。
私は、早く書けるようになるには「経験の数を増やす」の1点のみと勘違いしており、執筆にはそれだけではないと知ったのは10記事以上書いた後でした。
初心者がやりがちな、NGな執筆方法は以下の3つです。
- しっかりとした構成を立てていない
- 調べながら書く
キーワードをざっくりとしか理解していない
そんなことも知らずに執筆していたのかと呆れられそうですが、知らずに執筆していました。
5記事くらいまでは、クライアントからのフィードバックで大幅ではありませんが構成や言い回しが変更に。修正を依頼されることなくクライアント先で修正が行われて、知らされずに掲載されているのは中々傷つきますが、もっと勉強して良いものを執筆しなきゃと拍車がかかりました。
初心者Webライターの避けるべき行動は上記の3つ以外もありますが、最初の方はとにかくこの3つだけでも避けることを意識してみましょう。
もしたくさんのルールで大変な思いをしているライターさんがいらっしゃったら、まずはこの3点を避けるということを頭の片隅に置いて執筆してみてください。
仕事はどのように評価されたか
「表現がワンパターンではなく、読んでいて楽しかった!」というお言葉をいただき、嬉しさと安堵感でいっぱいだったことを覚えています。
また、同じ方からすぐに別の離島記事の依頼をいただいたことも、お褒めの言葉が社交辞令ではないと実感。もっと経験を積んで、記事の質を上げて行きたいと強く思うようになりました。
まとめ
私の初仕事はXのタイムラインがきっかけで、かなり運に近いようなスタートです。しかし、好きなジャンルを執筆するために毎日情報収集し、Webライターとして活動するためのアンテナを常に張っていたから、その運と出会えることができた実例でもあります。
ジャンルを問わず挑戦することはとても大事ですが、自分の書きたいジャンルをSNSなどで徹底的に追い求め、自分から運をもぎ取りに行くというスタンスが私には合っており、今でも継続しています。
経験してきたものや、好きなことの執筆は頭も手も動きやすく、こんな私でも書けるんだという実感につながり、さらに質を高めたくなります。
Webライターを始めてみたいけどどうしたらいいの?とお悩みの方は、何を執筆してみたいかを考え、それをめげずに追い求めてください。
一度勝ち取れば、大変だけど楽しいWebライターの日々が待っていますよ。
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この記事を書いたライター
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マリンスポーツをメインとしたWebライター。海とお酒と旅行が大好物です。長年培ってきた接客マインドを武器に、文章の先にある「ありがとう」を求めて日々楽しみながら執筆してます。