ライターの初仕事はクライアント自らが添削してくれる案件

ライターの初仕事はクライアント自らが添削してくれる案件

ライターとしての初仕事はクライアント自らが添削してくれる案件でした。

募集を受ける前、私はクラウドソーシングサイトでタスク案件をこなし、お小遣いがてら300文字~500文字程度の口コミや体験談を書いていました。

もっと収入が欲しくなり、ライター業務に踏み切ったのです。

しかし経理事務の経験しかない私にはライター実績がまったくなかったため、募集を見つけても応募をためらっていました。

すでにライターとして活動している方がごまんといるなか、「新参者の私が案件に応募しても選考から落ちるだろう」と思っていたからです。

ある日、応募案件を探していると「初心者OK!」の添削つき案件を発見しました。

案件の詳細を見てみると、そのクライアントはブログを運営しており、「心霊やUFOなどいわゆる都市伝説に関するものに詳しい方を歓迎」とあります。

30記事書いて300円の報酬だと、1記事あたりで計算すると10円です。報酬は高くはありません。

しかしテレビで放映されていた心霊特集やUFOなど、見えない世界の話が好きだった私は「未経験でも添削してくれて、ちょっとでも報酬が入るならやっちゃえ!」と判断しました。

こうして私のライター初仕事がはじまります。

実際にやってみると大変だった

添削付きの案件なら、優しいクライアントさんならいいなと思っていた私でしたが…実際はとても厳しい方でした!

国語が得意だったのに「日本語がおかしい」「わかりにくい」とバッサリ切られる始末です。

夜も寝ずに作業をしたり、旅行先で楽しい時間を削ってまで修正していたりと、今でも思い出すだけであの頃の大変さがよみがえってきます。

しかしクライアントからすれば、「お金を出しているのだからしっかりやって欲しい」という気持ちがあって当然です。

厳しさの裏に「ライターとして成長して欲しい」という想いが添削で伝わり、姿勢が甘かった当時の私は、おかげで心を入れ替えることができました。

クライアントからの評価

半年後には力も徐々についてきて、ある日クライアントからお褒めの言葉をいただきました。

評価された内容は以下の2点です。

  • ライティングの内容が網羅されていて中身が濃い
  • 滞在時間5分を達成


インターネットで得た情報が信頼できるものか裏を取り、自分の言葉でかみ砕いて執筆していたことが功を奏しました。その結果、中身の濃い記事であると評価されたのです。

クライアントが喜んでくれたときは私も嬉しかったです。

クライアントの添削付き案件を受けて良かったこと・悪かったこと

クライアントの添削付き案件を受けて良かったこと・悪かったこと

クライアントの添削付き案件を受けて良かったこと・悪かったことについて、私の経験を踏まえて話します。

良かったこと

クライアントの添削付き案件を受けて良かったことは、ずばりライティングの基礎を学べたことです。

通常はライター業務で添削をしてくれる案件はありません。私の見る限りではクラウドソーシングサイトくらいしか見たことがありません。

これまで事務職しか経験しなかった私にとって、ライター業務は絶対に学ぶことのない分野だったので、とてもためになりました。

初めてのライター業務が、のちに自分でブログを作ってアフィリエイトやGoogleアドセンスに挑戦することにつながったので、その後の人生に多大な影響を与えています。

悪かったこと

クライアントの添削付き案件を受けて悪かったことは、文字単価が低い案件だったため、なかなかモチベーションが上がらなかったことです。

そのクライアントさんは、その後も別業務の依頼をされ、とても信頼されていると感じました。

しかし、10,000文字や20,000文字を15記事書いてやっと報酬が支払われる契約は、私は次第に辛く感じてきました。

子どもが寝静まる夜中に起き、朝方まで作業をする日が続くと、睡眠不足で体調を崩してしまうことが多々あったからです。

今まではがむしゃらに記事を執筆していたのですが、余裕が出てきたある日「自分は将棋のコマとして見られていないのではないか?」という不信感が出てくるようになりました。

ライター初仕事で得た学び

ライター初仕事で得た学び

ライターの初仕事で私が得た学びはたった1つ。「経験を積んだらより文字単価が高い案件を探すこと」です。

当時の私は会社員時代やパート時代と合わせて転職を2回しています。長期間同じ職場で働いていたほうが、履歴書では評価されやすいと考えていました。

だからライターのお仕事も、同じクライアントに留まり続けるほうが信頼関係が構築されるから良いことだと思っていました。

しかし今振り返ればクライアントへの不信感が募る前に、単価交渉ができるか確認すればよかったと後悔しています。

面と向かって確認したほうが相手に対してネガティブな気持ちにならなかったでしょう。

今までのクライアントとのやりとりを考えれば、私は少なくとも「コマ」として扱っていないと思っています。

もちろん真意はクライアントしかわかりませんけどね…!

受け身の姿勢で悪い思い込みが生まれ、さらに報酬アップや自身のスキルアップを見込める機会を逃してしまったのです。

私は自分自身の心持ち次第であることに気づくこともなく、ライターを挫折しました。

もしクライアントとコミュニケーションを取って単価交渉もでき、ほかの案件にも応募する営業力があれば、ライターを続けられたかもしれません。

まとめ:受け身ではなく行動できるライターになろう!

まとめ:受け身ではなく行動できるライターになろう!

ライターを始めたばかりだと、どうしても文字単価が低い案件を受けざるを得ないかもしれません。

しかしライター自身の経験値を上げるためには、報酬の高さよりも経験数が必要なことがあります。

採用してくれたクライアントに感謝をしつつ、よりスキルアップできる環境を求めて営業活動をやめないのが大切です。

受け身ではなく行動できるライターを目指して改心した現在、私は再びライターのお仕事ができるようになりました。

経験も積めば見違えるほど変わる日が来ます!そう信じて私は今日も、ライターをしています。

この記事を書いたライター

執筆者

にゃむ

ライター・イラストレーター。不登校児&1か月に2週間風邪で休む子どもらを抱えて働くのが辛くなり、手に職をつけるため在宅ワークの道へ。ジャンルはオカルト・副業・ブライダルから学術系コラムまでと幅広く挑戦中。目標は読者さまが「読んで...

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