そもそもどうして書くことが好きなのかを考えてみた
私は書くことが好きだったので、Webライターのお仕事を始めました。「好きなことを仕事にできたらうれしいな」と、あまり深く考えずにライターになったのですが、今回のテーマをいただいて、まず最初に思ったのが、「そもそも私はなぜ書くことが好きなんだろう?」ということです。
そこで、まずはなぜ書くことが好きになったのかについて考えてみました。
漫画と図書館で培った活字への思い
子どもの頃から本や漫画が好きで、毎日読んでいました。親が漫画好きというわけでもないですし、漫画や本を好きになったきっかけは覚えていないのですが、小学校に上がる前にはすでに漫画を読んでいたと思います。
小学生の頃は、りぼん、なかよし、ちゃおなどの王道少女漫画雑誌を毎月買ってもらっていました。「どうしても発売日に読みたい!」とわがままを言い、祖父に本屋まで連れて行ってもらったのも今では良い思い出です。
漫画から得られるものはとても多く、主人公の女の子のロングヘアに憧れたり、こんな学校生活だったら楽しいだろうな、と思ったり。人にはいろいろな人生があるな、という哲学のようなものも、漫画から学びました。
そのなかでも1番の学びは、漢字や言葉を覚えられたことです。
漫画のなかには知らない漢字や言葉がたくさん出てきます。言葉の意味がわからないと話が理解できないこともあるので、その都度辞書で調べたり、祖母に聞いたりしていました(おばあちゃん子だったのです)。
今思い返すと、私が活字に触れたのは、漫画が最初だったと思います。漫画から学ぶことはとても多く、私の「書くことが好き」という思いは、幼いころの「わからない言葉がいっぱいある!知りたい!」という思いから始まっていたのかなと感じています。
また、自転車で5分ぐらいのところに地域文化広場があり、そこに併設されている図書館に隔週で通っていました。小学校生活6年間、ずっとです。1回で10冊借りられるので、伝記や読みやすい小説、昆虫図鑑など、たくさんの本を読みました。
子どもの頃から本と漫画に囲まれていたので、私の「書くことが好き」のルーツは、毎日の漫画と、隔週での図書館通いが基礎になっていると思います。
読むことが好きだから、自然と書くことも好きに
中学生になってからも本と漫画好きは相変わらずでした。仲の良い友達も漫画好きが多く、イラストを書いて見せ合ったりと、楽しい中学生活を送っていました。
中学生から20歳ごろまでは、毎日飽きもせずイラストを描くぐらい絵を描くことも好きでしたが、活字とは関係ないのでこのぐらいにします…。
このように、私は幼い頃から漫画と本に囲まれ、活字に触れてきました。気がついたら本も漫画も好きだったので、書くことが好きになるのも自然な流れだったように思います。
中学生ぐらいまでは漫画家が夢で、文章を書くよりは絵を描く方が好きでした。高校生になると、好きなアニメやゲームのスピンオフ小説などを書き始めたのですが、これもなぜ書き始めたのか思い出せないのです。
それぐらい、自然と書くことを始めたということかなと思います。
20代後半ごろには小説を書くことはなくなってしまいましたが、相変わらず漫画と本を読む日々を続けていました。それは、現在でも変わりません。
物心ついた時から漫画と本が身近にあり、読むことが好きだったので、自然と書くことにつながっていったのだと思います。
ライティングの仕事を続けていく秘訣は【息抜き】
幼い頃から活字や日本語に触れていたからだと思うのですが、子どもの頃から国語だけは得意でした。といっても、あくまで他の教科よりはマシといった程度です。
私が個人的に感じていることですが、「本も漫画もほぼ読まない」という人は、短い文章を書くのも苦手な人が多いのではと思います。
逆に、よく本を読む人は文章も整然としていて読みやすい印象を受けます。本を読むことで、正しい日本語や文法などが自然に身につくからではないでしょうか。
私自身も、本や漫画を読んできた歴史があるから、なんとなくですが、正しい日本語が理解できるのかなと感じています。
自然と書くことが好きになった私ですが、仕事としての「書くこと」は、好きとは少し違うなと感じています。
SEO記事などは、読者の悩みや知りたいことを解決するためのものなので、自由度は低いといえます。私が好きな「書くこと」は、自分の好きな内容を好きなように自由に書くことなので、仕事としてのライティングは「好き」とは違うのです。
まあ、お仕事なのでそこは割り切っているというか…。文章を書くこと自体は苦ではないのですが、楽しいかといわれるとそれはまた別…という感じです。
ですので、お仕事でのライティングでは、ときどき「書けない」「やる気が出ない」という状況に陥ることがあります。
そんなときは、息抜きをするようにしています。私の一番の息抜き方法は、「ぼーっとすること」です。もともとやることが早い方ではないので、ぼーっとする時間がないと、しんどくなります。
家にいることが多いライターは、それぞれ自分に合った息抜き方法を持っているかと思います。
私は、とりあえずぼーっとしてみることで、息抜きができるので、それでも「書けない」ときは、ひなたぼっこをしたり、動物の写真や動画を見て癒されたりしています。
私は行動が遅く、忙しすぎるとすぐに体調を崩すため、仕事を詰め込みすぎないようにしています。そうすることで心に余裕ができます。
余裕=ぼーっとする時間でもあるので、心に余裕があることで「書くことが好き」という思いを保つことができています。
何も考えずに、お花をながめながらぼーっとする時間がある。これが一番の「書くことが好き」を維持できる秘訣かなと思います。
好きなことを仕事にできているから続けられる
ここまで、なぜ書くことが好きなのかと、好きでいられる秘訣について語ってきました。
実は、最初にこのテーマをいただいたとき、書くことを好きでいるためにやっていることがなくて、何を書いたらいいのかがわからなかったのです。
「書くことを好きでいるためにやっていることって、なんだろう…?」
しばらく考えてみましたが、明確な答えは出てきませんでした。
わからないので、「そもそもどうして書くことが好きになったのかを考えてみよう」そう思い、小さい頃のことを思い返してみることにしました。
振り返ることで見えてきたのは、好きになったきっかけすら思い出せないほど、いつの間にか漫画や本が好きだったということ。そして、その流れで自然に活字に触れ、書くことが好きになったということです。
好きでいるためにやっていることが浮かばなかったのは、書くことは私にとってごく自然なことで、モチベーションを保つ必要のないものだからだと思います。
前項でお話した通り、仕事となるとライティングが楽しくないときもあります。でも、書くことを仕事にできているのは、書くことが自然に身についている私にとって、とっても幸せなことです。
自由度は低くても、文章を書いてお金をいただける。これってほんとにありがたいことだなと思います。本音は、好きな文章だけ書いて食べていけたら嬉しいけれど、そうもいかないですしね。
だから、もちろんお仕事ではありますが、自分の思いや考えを発信できるMojiギルドさんのコラムが大好きです。いま、このコラムを書いている瞬間がとても楽しいです。
今回、このテーマについて書くことが見つからなくてまとめるのに少しだけ苦労しました。
しかし、書いているうちに自分の中にある「書くことが好きとは何か」というものが見えてきたので、このテーマをいただけたことを、とても感謝しています!
これからも、誰かの心に響くような、そんな文章が書けるようになりたいなと思います。
書くことを続けられるよう、たまにはぼーっとする時間を作って、好きを維持し続けていきます。
この記事を書いたライター
みきるな
駅の某ショップで20年以上勤務する副業ライターです。接客で学んだおもてなしの心を活かし、相手目線でわかりやすい文章を心がけています。趣味は漫画や本を読むこと。お花を育てること。動物園と水族館が好き。動物大好き(特に鳥とくじら)。...