「あなたには話せる」と思われるライターになりたい

「あなたには話せる」と思われるライターになりたい

目指すライター像の1つは、「この人なら話せるな」と思われるライターです。

私は主に、求人系の取材・ライティングをしています。

取材をするなかで、「あー、そうそう!」と、閃いたような、思い出したような、インタビュイーの目がキラッと輝く瞬間があります。その際の、ビビビッと何かが伝わってきてゾクッとする感覚が、すっごく気持ちいいんです。あ、大阪人なので擬音語多めです。

さらに、「こんなに話せるなんて知らなかった」と同席者に感心されるほどインタビュイーが想いを伝えてくれたときは、小躍りを通り越してリオのカーニバルレベルに脳内が沸き立ちます。

それらは「お、この人なら理解してくれそうやな」と、インタビュイーに感じていただけたことが1つの要因だと思います。

しかし、残念ながらすべてがうまくいくわけではありません。「壁ができてしまった」と感じたインタビューもありました。

そもそも初対面の人間に、仕事とはいえ根掘り葉掘り聞かれる身となれば、構えてしまって当然。できる限り警戒レベルを下げていただけるよう、表情や声のトーン、言葉遣いを変えるなどの工夫をしています。

また、インタビュアー(私)が内容を理解できないと話題が膨らまないので、インタビュイーの仕事や企業に対する最低限の知識も頭に入れたうえで、経験を思い出していただけるよう質問の仕方を変化させます。

ただ、書くと簡単なように見えて、現場で臨機応変に対応するのはなかなかに大変…。取材後に少しでも「この人がインタビュアーでよかった。話しやすかった」と思っていただけるよう、日々精進中です!

読者の想像力を搔き立てるライターになりたい

読者の想像力を搔き立てるライターになりたい

目指すライター像の2つ目は「読者が自然と情景を思い浮かべてしまうような文章が書けるライター」です。

言葉をもとにイメージするのは、画像や動画からイメージするよりも難易度が高いですよね。にもかかわらず、ライティングで他人に伝えようとする勇猛果敢な戦士たち。それが、ライター。

話がそれましたが、SEO記事ならペルソナが何に悩んでいるか考えたうえで、どうすれば問題が解決するのかを伝え、行動につなげてもらうよう誘導しますよね。

前述したように、私は主に求人系の取材をしていますが、目標は企業とマッチした求職者からの応募につなげること。求職者の属性を把握し、企業情報を魅力的に伝えられるよう取材・ライティングします。

読者が想像し、次のアクションを起こしたくなるような記事を書くには、ライティング技術はもちろん、物事に対する解像度の高さも重要です。

読者に対して効果的な説明や誘導をしたくても、自分の理解度が低ければふんわりとまとめただけの「ふーん」で終わる記事になってしまう…。それではクライアントに貢献できませんし、私自身も満足できません。

一概には言えないものの、書籍でも雑誌でもWeb記事でも、読めば何かしら行動を起こしたり、考えたり、気づきを得たりするのではないでしょうか。「自然と想像してしまう」「自分事のように親近感がわく」など、文章が読者の行動につながれば、クライアントも読者も私も満足できると思います。

1つ目の目標で挙げた「『あなたには話せる』と思ってもらえるライター」もひっくるめて、三方良しな文章が書けるライターになりたいです。

想像の先にある、想定外を楽しもう!

想像の先にある、想定外を楽しもう!

取材をしていると、インタビュイーが数十年かけて培った価値観に出会います。私の経験にはない新たな価値観に出会ったとき、今まで積み上げて来たものが崩れる瞬間もあれば、「そう考えればよかったのか」と奮起する場合もあります。

自分が想像できる範囲って、ごくごく僅かですよね。だからこそライター業は楽しい!今回目標とするライター像を言語化したことで、改めて仕事に対して真剣に向き合おうと思えました。

実は、目指すライター像にかかわらず、現状と理想の大きなギャップを感じ「自分には無理」と、諦めていた時期がありました。ライターを始めた2年前には、興味はありつつも「家庭状況的にも、能力的にも、取材なんて無理」と考えていたのです。

しかし、フリーランスとして仕事をするなかで、「自信のないことはしない」スタンスに危機感を覚え始めました。自分を守るケースもありますが、敷居が高いと思い込んでいると停滞してしまい、身を亡ぼしかねない…。すべてを無理だと決めつけずに「こんなふうに仕事ができたらいいな〜」と想像しつつ、今は準備期間だと捉えるようにしました。

すると、不思議と次のステップが組まれていくような状況になったんですね。想像していなかった仕事に出会え、自分の目標もどんどん変わっていきました。

これからも自分のフェーズにあわせて目指すライター像は変わるでしょうが、想像もしていなかった自分に出会える日を楽しみに、仕事を続けたいと思います!

この記事を書いたライター

執筆者

伊織瑠美

民間企業→公務員を経て自分の適性に悩み、フリーランスの道に。Webデザインや動画編集をかじるも、「書く」ことが好きだったと思い出しライターに転身。現在は取材やSEO記事をメインに執筆中。一児と一匹(猫)の母で、毎日わちゃわちゃと暮らし...

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