大きな夢より目の前のミッションを確実にこなす
「あなたにとってWebライターとしての大きな夢は?」
この質問に対して、私が考えた末に出た答えは「大きな夢は特にない」でした。
いきなり文字通り夢のない、つまらない回答になってしまい申し訳ありませんが、これが今の私の正直な心境です。しかし、平凡な答えが出てしまった背景には、私なりの言い分があります。
私は、昔から1つ以上のタスクを同時に抱えるとテンパってしまう癖があり、2つ以上のことを同時進行で能率的に進めるといった器用なことができない性分です。
一方のことに意識が集中してしまうと、もう一方のことが疎かになってしまい、その結果、全方位的に能率が悪くなるという悪循環に陥ってしまうことが過去の人生で多々ありました。
この癖は、フリーランスでやっていくWebライターには死活問題です。能率が悪くなる=納期を遅らせる、あるいはキャパシティオーバーで受注した案件をキャンセルする失態をすると、信用を失い仕事がもらえなくなります。
失敗を回避するために考えた結論が、「大きな目標を設定せずに、目の前のことを一つひとつ着実にこなす」ということでした。
ガンガン営業して自分のキャパシティを超えてしまうと、あっという間に仕事量が増えてしまいます。後先考えない行動をせずに、目の前にあるミッションを丁寧かつ確実に終わらせることが大事だと理解しました。
その気づきの延長として「Webライターとして高収入ライターになりたい」という夢はあります。しかしWebライターとして発展途上であることと、自分の性格を考えた場合、少しずつでも確実に積み上げていくほうが重要であると思いました。
一つひとつの積み上げを日々していけば、亀の歩みであっても遠くへ辿り着ける、そんな考えから「Webライターとしての大きな夢はない」という言い方をしているのです。
夢は達成してしまった?
「Webライターとしての大きな夢はない」という言い方をしている理由は、もう1つあります。それは、専業Webライターという仕事を選択した時点で、ある程度の夢が達成されてしまったからです。
よく言われているWebライターの特徴は、次の点が挙げられます。
- すべて在宅で完結する
- 通勤時間がない
- 人と会う必要がない
人付き合いがそれほど得意ではない私にとって、在宅ですべて完結する仕事はまさに夢でした。それがWebライティングを専業で行うことによって実現したのです。
Webライターになっただけでは、順調に仕事をもらえるわけではありません。スキルを磨くことが必須ですが、私の場合、スタート時点で夢が叶った状態になったといってもいいでしょう。
夢はないわけではない?
「夢はない」などと面白みのない答えをした私ですが、今回のテーマをいただいた際に改めて自分の夢について考えてみたところ、ぼんやりではありますが将来の夢が思い浮かびました。
それは、Web上ではなく紙の媒体で何かしらの記事を執筆することです。私は昭和50年代生まれの昭和世代で、書籍や雑誌といった紙媒体を読んで育ったため、このようなご時世であってもいまだに紙への思い入れがあります。
主な情報収集の手段はWebであっても、小説や漫画・雑誌などは電子書籍ではなく、いまだに紙で購入する人は少なくないでしょう。すっかり店舗数が減った本屋にたまに足を運び、いろいろと見て回るのが好きな人も多いはずです。私もその1人で、欲しい書籍が電子書籍のみの販売だった場合は、がっかりしてしまうタイプです。
そんな私の夢は、紙媒体を利用して何かしらの文章を発表することです。
執筆する内容が小説なのかエッセイなのかルポタージュなのか、掲載される形態が商業雑誌や書籍なのか自費出版なのかは、まだはっきりとは決まっていませんが、ぼんやりとした思いは心の中にあります。
自身が生み出した文章を紙で残したいという思いは、漠然ながらあります。幸い文章を書くことは、年齢を重ねてもできる作業です。今も決して若くはないですが、さらに人生経験を積むことによって文章にも味わいが増します。
いつ実践するのか実現するのかわかりませんが、それが私のぼんやりとした夢です。
おわりに
専業Webライターになって数年が経過し、それなりの実績・経験・スキルがついてきたと自負している私ですが、Webライターとしてはまだまだ発展途上です。
Webライターは基本的にPCに向かってたった1人で黙々と作業する業務形態なので、1人だと自分がやっていることは本当に正しいのか間違っているのか、わからなくなるときもあります。
そのような迷走をしないための私なりの秘訣が、先に述べた「必要以上に大きな目標を設定せず、目の前のタスク一つひとつを確実に消化していく」という方針を崩さないことです。
私は1人ではなく、Mojiギルドライターの皆さんの意見を聞くことができます。自分にはない発想を持っているライターさんたちの文章を読むことで、新たな目標や夢が生まれるかもしれません。
また、ライター同士による文章のコラボレーションなども実現すればさらに面白い展開が期待できるのではないかと思います。
この記事を書いたライター
GAWA_K
2015年ごろから副業でライティングを開始、2018年ごろから専業にしています。ライティングの得意分野は、健康・美容・金融・恋愛など。その他の分野も含めて、これまでに数百件の記事作成をしてきました。趣味は音楽・格闘技鑑賞なので、その手...