Webライターになっていなかったら？
僕は、Webライターになっていたら、多分会社員として、やりたくないことを我慢して、自分の気持ちを押し殺して働くことになっていたのかなと思います。
Webライターになろうと思ったのは5年以上前の話ですが、「Webライターとしてやりたいことをやってみる」か「自分の気持ちを押し殺して我慢するか」の2択を迫られたターニングポイントがありました。
僕のターニングポイントになった瞬間は、少しデリケートな話になってしまうのですが、発達障害の診断を受けて結果を聞いたときです。
僕自身は会社員として働いていたころ、自分なりには頑張っているつもりで生きてきましたが、周りからの評判はよくありませんでした。
周りをみて行動することが苦手で、怒られると目の前のことしか見えず、短絡的な行動をしてミスをして、また怒られてしまう。
「頑張っているけど、ダメなやつ」という評価が精一杯。そんな思いをしたくないと日々試行錯誤していても、自分の中では多少成長した感触はあったのですが、周りの評価が変わるほどではありませんでした。
転職をしても、転職した会社を3か月で退職した後、仕事を転々として色々な仕事をしても、不思議なことにどこでも似たようなことを言われます。
社会人になって5年。「普通の人が当たり前にできることでも、自分には越えられない壁があるのでは」と感じました。それが発達障害の検査を受けようと思ったきっかけです。
結果として、軽度の自閉症と診断されました。「自分は周りに合わせて生きようとしてきたけれど、周りの人とは感覚のズレがあるからそれが難しい」ということに気づきました。
そして、会社員として働くことが自分にとっては「やりたくないことを我慢すること」で「幸せになれない選択肢」だということを感じました。
これが「自分の気持ちを押し殺して会社員として働く」という選択肢を捨てた瞬間です。
ライター以外になりたかった職業は？
Webライターになったとき、それ以外にやりたいことがあったかというと、特にありませんでした。今思うとなりたい職業がなかったのではなく、「自分がやりたいことをできる」と思っておらず、「できるわけがない」と諦めて考えるのをやめていたんだと思います。
就職活動をしているときにもWebライターを検討したことはありました。そのときは「自分の発信で職業として働けると思えない」とすぐに諦めたことを覚えています。
それはさておき、「会社員を辞める」と決めてからWebライターになろうと決めるまでに色々検討して、4か月ほどかかりました。やってみようと思ったきっかけは、大学時代に流行っていたmixiの日記を書くことが好きだったということ。
めちゃくちゃ些細なきっかけですが、「新しいことをやってみるときの理由に大した理由はいらない」と今は思っています。
今は「人の価値観が変わる瞬間に立ち会うこと」がしたい
先ほど触れたように、昔はやりたい職業を見つけられませんでした。しかし、Webライターとして仕事をして、その中でもやってみたいことを模索する中で、今はカウンセラーとして、「人の価値観が変わる瞬間」に立ち会うことがしたいと思うようになりました。
ライターだと読者の顔が見えないし、声を聞く機会は限られています。しかし、カウンセラーであれば、お客様と顔を合わせてアプローチできるということが魅力だと感じたためです。
ライターの仕事は今でも続けていますが、今は資格取得に向けて勉強しつつ、資格が取得できたら、カウンセラー兼ライターとして、複業的な働き方になっていくのかなと考えています。
やりたいことはやってみる中で変わっていく
今僕が感じていて、個人事業主あるいはWebライターをやってみたいと思っている方に伝えたいことは、「やりたいことはやってみる中で変わっていくし、それでよいと思う」ということです。
今はカウンセラーとして活動したいと思って動いていますが、いざやってみると「思っていたのと違う」となるかもしれません。しかし、そうなっても「それはそれでいい」と思っています。
「思っていたことと違う」ことがわかれば、また新しくやってみたいことが出てくる。その繰り返しで、「やりたいこと」の精度が上がってくる。それが今の僕の考えです。
Webライターをしてみたいと思っている方は、ぜひ隙間時間でもよいし、やれる範囲でよいので、「やってみる」ことから始めてみて欲しいなと思います。
この記事を書いたライター
城裕介
産業カウンセラーを目指し勉強中のフリーランスのWebライター。会社員時代はうまく周囲と関係を築けずに思い悩む日々を過ごしてきました。ここまでの経験を活かして、仕事の悩みを乗り越えるお手伝いがしたいと思っています。最近は登山とサウナ...