「Webライティング」って仕事、本当に信用できるの?

「Webライティング」って仕事、本当に信用できるの?

2014年、当時工場勤務で本業があった私は、在宅で気軽にできる副業はないかと思い、ネットで調べてWebライティングという仕事の存在を知りました。検索するといくつかの情報が出てきましたが、まず思ったのは「これ詐欺じゃないだろうな」という疑問です。

1つの分野においての知識がないと、まずは疑ってかかるというのはよくある話と言えます。しかし実際、それ以前からパソコンを使った在宅副業に興味があった私は、さんざん検索して調べてみたものの、出てくる情報は詐欺まがいのものばかり

そのため、Webライティングという業務も関わったら痛い目に遭うのでは、と懐疑心を持っていました。しかし、選択して問い合わせたWebライティング業務を請け負う会社は、真っ当な会社でネットで調べても悪評は出てきません。

さらに、業務開始前に電話でライティング手順の説明などを詳しく教えてくれました。これなら安心とその会社と業務委託の契約を交わし、私の人生初のWebライティング業務がスタートしたのです。

初仕事は単価1文字0.2円以下!

初仕事は単価1文字0.2円以下!

人生初のWebライティングの仕事は、金融関係(過払い金)についての記事作成だったと思います。文字数にして800文字ほど、記事数は20記事ほどまとめての発注でした。

1記事800文字といえば今でこそ少な過ぎると感じますが、当時は初めての経験であり、何より過払い金についての知識がまったくない状態。調査をして、それを800文字にまとめるという作業は至難の業でした。

そして、今では考えられませんが、この仕事で設定された単価は、1文字0.18円です。0.2円にさえ到達していない単価なので、1記事800文字20記事をこなした場合、報酬は下記のようになります。

( 800文字 × 0,18円 ) × 20記事 = 『報酬 2,880円』

800文字×20記事だと文字の合計数は、16,000文字です。単価1円かそれ以上であれば、報酬は単純計算で16,000円、あるいはそれ以上の金額になります。しかし私の場合はそれだけの文字数をこなしても、字数の5分の1、あるいはそれ以下の報酬金額でした。

さらに、初のWebライティングの仕事だったので時間もかかりました。今以上の時間をかけてなんとか納期ギリギリに仕事を終えた私の初報酬は、文字数をはるかに下回るたった2,880円だったのです。

この0.18円という単価がライティング初心者の私の技量的に妥当な金額だったのか、それとも安過ぎたのか、いまだにわかりません。それでも「文章を書いてそれが報酬になる」という人生初の体験をした喜びを味わえて、それだけで満足していたのです。

また、当時は初心者だったので「Webライティングの単価相場ってそんなもんか」と思い込んでいた面もあります。それに加えて当時、Webライティングは副業・こづかい稼ぎという目的だったため、単価が低くて当たり前という考えで完結していました。

専業になって知ったWebライティングの厳しさ

専業になって知ったWebライティングの厳しさ

当時は、本業もバタバタしていたため、そして「初心者だから単価の安さはこんなもんだろ」と思いつつも手間がかかるわりに安い報酬のため、業務継続のモチベーションはだんだんと低下しました。

Webライティング業務は空いた時間に気軽にやる副業という程度の認識だったために、いつの間にかライティング自体をやらなくなりました。

その後、公私ともにいろいろとあり、当時の本業を退職する流れに。その際に思いついたのが「副業でやっていたWebライティングを専業にするのはどうだろう」という考えです。

そしてWebライティング1本での生活が始まったのですが、下記のような弊害が生じました。

  • 実績、スキルがないためになかなか仕事が受注できない
  • 受注できたとしても低品質のためボツになる
  • スケジュール管理が疎かになり、納期を遅らせてしまう


専業としてスタートした時点であるのは、副業で、低単価ながらも経験したWebライティングの実績です。しかも、副業時代に発注してくれた会社は、納品した記事のフィードバックがなかったので、文章に関しての注意・修正はありませんでした。

そのため、文章を書くスキルは自己流のままで、Webライティングとして要求される文章の構成はまるで知らない状態で、専業Webライターとしてスタートしてしまったのです。

今考えれば当然のことですが、スタートして起きてしまったのが上記のような弊害です。この認識の甘さ・計画性のなさのため、なんとか単価1文字1円以下を脱するまで時間がかかってしまいました。

駆け出しWebライターがやるべきこと

駆け出しWebライターがやるべきこと

私個人の経験上、Webライターが本格的に仕事を開始する前、そしてWebライターデビューを果たした直後にやるべき!と思うことは、次の点です。


1. Webライティングに適した基礎中の基礎をマスターする

2. 案件の数をこなす

3. 副業→本業という道がベター

4. クライアントの口コミ・評判もチェック


いくら文章を書くのが好き、得意だからといって、その文体がWebライティングに適しているとは限りません。Webライティングの記事で求められているのは、難解な言葉を使った高尚な文章、小説のような美しい文章ではなく「わかりやすい、読みやすい文章」です。

あくまで情報伝達、解説のための文章なので、Webライティングの基本である「句点までの1文は短くする」「同じ語尾を連続で使わない」といった基本を覚えて、文章作成能力を身につけておきましょう。スキルを学ぶためには、スクールに通ったり、専門の書籍を読むなどがおすすめです。

そして、Webライターデビューを果たした駆け出しのときは、案件数をこなしましょう。それにより実績が生まれます。駆け出しのころはなかなか受注ができない、低単価の案件しか獲得できないといった弊害がありますが、初心者であっても極端に低くない単価(0.5円ほど)を目指しましょう。

また、駆け出しのころは、安定して受注できないため、ライティング1本の収入で生活するのは難しいと言えます。そのため、他の仕事をメインにするか、十分な貯蓄を持ってから専業に挑むなどしましょう。

クライアントの評判を検索して確認しておくことも大事です。あまりにも悪評が多いクライアントは避けたほうが無難と言えます。

まとめ

まとめ

今回、この記事を書くにあたってWebライターデビュー時のことを思い出しましたが、初仕事はともかく、その後の専業ライターへの移行は、かなり無計画でいい加減だったことを思い出し、気恥ずかしいです。

あくまで私個人の経験ですが、Webライターとして安定した仕事を受注できるためにはどうすればいいのか、1つの参考にしてもらえたら幸いです。

この記事を書いたライター

執筆者

GAWA_K

2015年ごろから副業でライティングを開始、2018年ごろから専業にしています。ライティングの得意分野は、健康・美容・金融・恋愛など。その他の分野も含めて、これまでに数百件の記事作成をしてきました。趣味は音楽・格闘技鑑賞なので、その手...

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