クラウドソーシングとは?
クラウドソーシングとは、企業や個人がインターネットを通して仕事を依頼する相手を探せるマッチングサービスです。クラウドソーシングは、企業が企業に依頼するアウトソーシングの造語になります。
クラウドソーシングで仕事を探すワーカーは、アウトソーシングと異なっており、個人です。登録しているのは、フリーランスだけでなく、副業で利用する人も多くいます。クラウドソーシングは、主婦や学生でも登録して仕事を探せるのがメリットです。
Webライターがよく利用するクラウドソーシング3選
Webライターの利用者が多いクラウドソーシングは以下の3つです。それぞれの特徴や市場規模を踏まえて解説するため、自分に合ったクラウドソーシングを探しましょう。
- クラウドワークス
- ランサーズ
- ココナラ
①クラウドワークス
引用:クラウドワークス
クラウドワークスは、WebデザインやWebライティングなど幅広い業務を受けられるクラウドソーシングです。登録しているクラウドワーカーも依頼者も多いため、さまざまなクライアントと出会えるのがメリットになります。
クラウドワークスでは、案件への通報機能もあり外部へ誘導する危険な案件の通報も可能です。単価が低すぎる案件に注意も記載されているため、初心者でも安心して利用できるでしょう。
クラウドワークスの基本情報
サービス名 | クラウドワークス |
---|---|
運営会社 | 株式会社クラウドワークス |
サービス開始年度 | 2012年3月 |
案件数 | 約11,000件(2023年12月現在) |
ユーザー数 | 約588万人(2023年12月現在) |
公式サイト | https://crowdworks.jp/ |
クラウドワークスの市場規模
クラウドワークスの市場規模は、約163億円です。クラウドワークスの2021年の売上高は36.6億円であり、業界シェア率は22.4%のため上記の数値となります。
②ランサーズ
引用:ランサーズ
ランサーズは、クラウドワークスよりも早くサービスを開始したクラウドソーシングです。登録者数はクラウドワークスよりも少ないため、案件を探すときのライバルが少ないのが特徴です。フリーランス向けの税務や生活面をサポートする福利厚生サービスも提供しています。手数料もクラウドワークスと違い一律のため、仕事内容に左右されないのもポイントです。
サポート面に魅力があるランサーズは、会社員に比べて不安が多いフリーランスならぜひ利用したいサービスと言えるでしょう。
ランサーズの基本情報
サービス名 | ランサーズ |
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運営会社 | ランサーズ株式会社 |
サービス開始年度 | 2008年12月 |
案件数 | 約17,000件(2023年12月現在) |
ユーザー数 | 約110万人(2023年12月現在) |
公式サイト | https://www.lancers.jp/ |
ランサーズの市場規模
ランサーズの市場規模は、約118億円です。ランサーズの2021年の売上高は24.1億円であり、業界シェア率は20.3%のため上記の数値となります。
③ココナラ
引用:ココナラ
ココナラは、個人のスキルを売り買いできるクラウドソーシングです。仕事を依頼したい人へ応募する以外にも、自分から仕事の募集をして依頼を待つスカウト型のクラウドソーシングとしても利用できます。
ココナラでは登録者への評価ではなく、案件ごとの評価も見られるのがメリットです。Webライティングであれば、ジャンルごとに分ければ依頼者が仕事を依頼するときにワーカーを選びやすくなります。Webライティングに慣れてきたら、初心者へのコンサルティングも商品として出品できます。
ココナラなら、さまざまな目線から稼げるコンテンツを作れるでしょう。
ココナラの基本情報
サービス名 | ココナラ |
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運営会社 | 株式会社ココナラ |
サービス開始年度 | 2012年7月 |
案件数 | 約81万件(2023年12月現在) |
ユーザー数 | 約300万人以上(2023年12月現在)) |
公式サイト | https://coconala.com/ |
ココナラの市場規模
ココナラの市場規模は、約73億円です。ランサーズの2021年の売上高は21.3億円であり、業界シェア率は28.8%のため上記の数値となります。
クラウドソーシングの市場規模が高まった理由
クラウドソーシングの市場規模が高まったのには、3つの理由があります。市場規模は今後も高まり続ける可能性が高いため、今後もクラウドソーシングサービスを利用する場合には、どのような理由があるか把握しておきましょう。
- 副業する人が増えた
- インターネット・スマホの普及
- クラウドーソーシングに参入する企業が増えた
①副業する人が増えた
クラウドソーシングを利用する人が増えたため、市場相場が高まりました。初心者でも仕事が探せるクラウドソーシングは、副業初心者に人気があります。Webライター初心者の仕事を探す場所としてクラウドソーシングを勧める人も多く、Webライターのなかでは認知度が高い存在です。Webライティングや動画編集で副業する人は、登録している人が多いため市場規模も大きくなっています。
②インターネット・スマホの普及
ガラケー時代に比べて、スマホの普及で気軽にインターネットを利用する人が増えました。インターネットに触れる機会が増え、副業の存在が広まり依頼者とワーカーをつなげるクラウドソーシングの市場規模が高まっています。インターネットに慣れていない人であれば、インターネットを利用して仕事を引き受けるのに抵抗を感じる人も多いでしょう。
しかし、現代ではインターネットやスマホの普及から多くのマッチングサービスが増えています。仕事を受けて金銭のやりとりをするにも、インターネット上で行うのに抵抗がある人は少なくなっているのが現状です。
③クラウドーソーシングに参入する企業が増えた
以前は自社でコンテンツ作成を行っていた企業も、クラウドソーシングを活用する企業が増えています。企業はコンテンツ作成を外部に依頼することで、自社で新人のスキルを育成する必要がなく一度に大量のコンテンツ作成が可能です。クラウドソーシングは企業側にもメリットが多く、導入している企業は年々増えているといえます。
クラウドソーシングを利用する企業が増え、クラウドソーシングの市場規模も大きくなりました。
クラウドソーシングで探せる仕事の種類
クラウドソーシングで受けられる仕事にはさまざまな種類がありますが、ここでは代表的な5つの仕事を解説します。どのような仕事があるのか把握しておき、自分が受けられる仕事を考えましょう。
- ライティング業務
- 動画編集
- サイト制作
- 写真撮影
- アンケート回答
①ライティング業務
ライティング業務は、Webライターがクラウドソーシングで受けるメインの仕事です。依頼者が指定したジャンルの記事を、求める形で納品する必要があります。
報酬は1文字0.5円〜3円まで幅広くありますが、初心者であれば1文字1円程度が相場です。書けば書くほど報酬が得られるため、自分のペースで稼ぐ金額を調整しやすい仕事になります。
Webライターとしてデビューするときにも、クラウドソーシングは人気の場所です。
②動画編集
動画編集は、YouTubeやTikTokに載せる動画を作成する仕事です。現在はSNSを始めとして、動画コンテンツに人気があります。クラウドソーシングでも、動画編集の依頼は増えている状況です。動画編集は、編集ソフトがあれば初心者でも受けられる仕事になります。
動画編集で得られる報酬は、動画の長さにもよりますが1本3,000円〜10,000円程度です。
③サイト制作
サイト制作は、ブログやWebメディアの制作を行う仕事です。WordPressを使用したサイト制作や、簡単なコーディングなどクライアントが求めているスキルはさまざまになります。求められるスキルが難しいほど、得られる報酬も高くなるでしょう。
サイト制作で得られる報酬は、受ける仕事によって大きく違います。クラウドワークスの相場一覧表では、ホームページ制作の相場は200,000円です。まとまった収入が得られ、技術がある人にはおすすめの仕事になります。
④写真撮影
写真撮影は、カメラを持っている人におすすめの仕事です。依頼されるのは、人物の撮影からECサイトに掲載する商品の撮影もあります。必要なカット数やかかる時間は案件によって大きく変わるため、給与は案件によって変わるでしょう。
かかる時間は、商品撮影は時間が少なく人物撮影は時間がかかる傾向があります。時間がかかる案件ほど、報酬は高くなるでしょう。
クラウドワークスの相場一覧表での写真撮影の報酬相場は、20,000円になります。
⑤アンケート回答
アンケート回答は、初心者でも受けられる簡単な仕事です。クラウドソーシングでは仕事を受けた経験がないと依頼してくれないクライアントも少なくありませんが、アンケートに回答するだけでも仕事をひとつ完了したと認識され実績になります。初心者が完了した仕事の数を増やすには、おすすめの方法です。
アンケート回答はスキルや経験も必要ないため、単価は高くありません。大きな収入にはなりませんが、積み重ねれば多少の収入になるでしょう。
Webライターがクラウドソーシングを安心して利用できる3つの理由
クラウドソーシングを利用するWebライターは多くいますが、なぜ利用するWebライターは多いのでしょうか。ここでは、Webライターがクラウドソーシングを安心して利用できる理由を解説します。必要な知識を身につけ、安心して利用しましょう。
- 利用者が多い
- 報酬が支払われない心配が少ない
- 不安点を相談できるコミュニティが用意されている場合もある
①利用者が多い
クラウドソーシング大手のクラウドワークスでは、410万人のクラウドワーカーが登録しています。全員が常に活動しているわけではありませんが、利用者数が多いサイトで問題があれば口コミはすぐ広がるでしょう。悪い口コミが多ければ、ここまで利用者は増えません。利用者数の多さは、その分安心感につながります。クラウドソーシングを利用するときは、なるべく利用者数の多いクラウドソーシングを利用すると安心です。
②報酬が支払われない心配が少ない
クラウドソーシングを通して依頼を受ければ、納品後に報酬が支払われない心配が減ります。クラウドソーシングで仕事を受けたときは、仕事を開始する前に依頼者は仮払いを行う必要があります。納品後に検収が行われず、依頼者が報酬を支払わないトラブルも少なくありません。万が一トラブルが起きても、クラウドソーシングに相談すれば納品終了として仮払いされていた分の報酬は受け取れます。
③不安点を相談できるコミュニティが用意されている場合もある
クラウドソーシングにそっては、利用者同士で相談できるコミュニティが用意されている場合があります。コミュニティを活用すれば、依頼を受ける前の不安点や依頼を受けた後にトラブルがあっても相談できます。トラブルの内容によっては、クラウドソーシングが対応できない場合やすぐに返事がもらえない可能性もあるでしょう。コミュニティを活用して、トラブル解決に役立てましょう。
クラウドソーシング以外に安定して働く方法はある?
Webライターがクラウドソーシング以外に安定して働くなら、3つの選択肢があります。クラウドソーシングには初心者が働きやすいメリットもありますが、クラウドソーシングなしで働けない状況は不安もあるでしょう。ほかのクライアントも見つけておき、安定して稼ぎましょう。
- クラウドソーシングの案件を直接契約に発展させる
- 自分で営業して仕事を探す
- 自社ライターを募集しているサイトに応募する
①クラウドソーシングの案件を直接契約に発展させる
クラウドソーシングの案件は、長く続けば直接契約への発展も可能です。しかし、クラウドソーシング上では禁止されている行為になります。契約をクラウドソーシング上でおこなったとしても、連絡方法にChatworkやSlackを使用する場合もあるでしょう。クライアントから直接契約の打診があれば、抵抗なければ受け入れるのがおすすめです。クラウドワークスで発生する手数料もかからず、収入も増えるメリットがあります。
②自分で営業して仕事を探す
Webライターとして仕事を探すなら、自分から営業して仕事を探す方法もあります。営業方法は、インターネット上のWebサイトに直接自分から連絡を取るか、営業できそうな実店舗を見つけたら打診するのもおすすめです。自分で営業すれば、自分が書きたいジャンルの記事が書きやすくなります。書きやすいジャンルであれば、執筆速度も上がりより早く稼げるでしょう。
③自社ライターを募集しているサイトに応募する
クラウドソーシング以外にも、自社ライターを募集しているサイトが存在します。自社ライターを募集しているサイトから直接依頼を受ければ、手数料をかけずに依頼を受けられるのがメリットです。書いた記事への添削も受けられ、ライティングスキルの向上が目指せます。
Mojiギルドでも、自社ライターを募集しています。募集しているジャンルも複数あるため、自分に合ったジャンルを選べるでしょう。興味があれば、ぜひご連絡ください。
クラウドソーシングの市場規模を理解してフリーランスの案件獲得に役立てよう
クラウドソーシングは、初心者からフリーランスとして活躍する人まで幅広い人が仕事を探せる場所です。クラウドソーシングではWebライティングだけでなく、動画編集や写真撮影などさまざまな案件を受けられます。
クラウドソーシングを利用した経験がない人は、安全に稼げるのか不安がある人も多いでしょう。しかし、クラウドソーシングは市場規模も広がり続け今後も安心して稼げるといえます。
フリーランスWebライターも、安心してクラウドソーシングで稼ぎましょう。
この記事を書いたライター
Mojiギルド編集部
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