ライターを目指したきっかけは副業から

ライターを目指したきっかけは副業から

ーーまず、河井さんの経歴について教えてください。

社会人になってから、医薬品や健康食品を製造する会社の品質管理・品質保証として約17年間勤務していました。結婚前から働いていた職場ですが、残業も多く忙しい職場だったので、出産後は育児との両立が難しかったんです。

そこで、一度転職を経験しました。化粧品製造工場の品質管理で女性も多い職場のため残業はほとんどなくなり、子どもと過ごす時間も増えました。ただし、年収も結構下がったのが実情です。

年収を維持しながら子どもとの時間を確保するためにはどうすればいいか、いろいろ考えました。そこで「よし!副業を始めよう」と考えてクラウドソーシングに登録したんです。

ーー最初は、副業を始めることがきっかけだったんですね。でも、なぜライターだったんでしょうか?

いえ、最初はプログラマーを目指そうと思っていました。プログラマーを目指すために、月額1,000円程度から始められるプログラミング学習サービスで勉強を始めました。それと同時にクラウドソーシングで実績を残すために、アンケートなどのタスク案件をいくつかやったと思います。

そうしているうちに、クラウドソーシングのスカウト案件で文字単価1.1円の記事制作の仕事依頼が来たんです。ちょうどプログラミングの勉強に行き詰まっていたこともあり、せっかくなので応募してみようと思って応募したのがきっかけです。

ーーそこから、ライターとしての活動が始まるのですか。


そうですね。その案件に応募して採用してもらったことをきっかけに、本格的に副業ライターとして活動していこうと思いました。

ーー副業で始めたのに、ライターとして独立したのはなぜですか?


副業でライターを始めて3か月くらいで、月収5万円くらいは稼げるようになったんです
なので「これは独立したら、さらに稼げるようになるんじゃないか?」っていう甘い考えで独立することを決めました。

考えが甘かった!独立してもなかなか稼げない

考えが甘かった!独立してもなかなか稼げない

ーー「甘い考えだった」とおっしゃっていますが、独立してからは実際どうだったんですか?

思った以上に上手くいきませんでした。収入に関しては、一応会社員時代に財形貯蓄などしていたのですぐに稼げなくてもしばらくは大丈夫な状態にしていましたが…。ただ、月収20万円とかはすぐに達成できるだろうと思っていたので、苦戦しましたね。

副業時代に月収5万円稼いだのも、今考えると割と力業だったんです。1本2,000円の案件をとにかく数をこなして金額を稼ぐような。ただ、それを本業にして1日中数をこなす作業をするのは苦しかったですね。

ーー苦戦している状況はどうやって打破していたのでしょうか

新しい案件探しをしました。これまでのようなとにかく数をこなすものではなくしっかりとフィードバックがもらえるような案件に絞って。でも、そのためにはスキルを上げる必要もあり勉強も始めました。

ーースキルアップの勉強はどうやったんですか?

まず、オンラインコミュニティに入りました。オンラインコミュニティで行われている講座を見て、案件への応募の仕方、記事の書き方などを1から学び直すためです。

そのほかには、オンラインコミュニティを主催している方の著書を手書きでノートに写経してノウハウを頭に叩き込みました。

ーーそれでスキルアップして条件の良い案件に出会えるようになったのでしょうか。

はい。スキルを磨いたことは効果があったと思います。ですが、それ以上に効果があったことはオンラインコミュニティでのほかの人との交流です。

オンラインコミュニティで募集している案件の場合は、クラウドソーシングやSNSで募集している案件より「誰がどんな内容の募集をしているか」がわかりやすかったので、安心して応募できましたね。

また、コミュニティ内で「○○さんのところで記事書いています」というのが、相手の安心につながり新しい案件を獲得しやすいメリットもあったと思います。

あとはコミュニティ内で行われる公開添削会に応募しましたね。正直、勇気がいる行動なのですが、コミュニティ内で名前を知ってもらうには効果がある方法だと思っています。

まったく知らない方よりも、コミュニティ内で顔を見たことがある人、名前を聞いたことがある人のほうが安心感もあり採用されやすい傾向はあると思います。これからライターを始めようと思っている方やステップアップしたい方は、この辺りを意識してみるのがおすすめです。

今は毎日が充実していて楽しい

今は毎日が充実していて楽しい

ーー現在は良い案件にも恵まれて充実した日々を送っている感じですか

はい。毎日が充実していてとても楽しいです。数をこなす日々を送っていた独立直後の自分では考えられないくらい仕事の幅も広がりました。

ーー今は、どういった分野のお仕事をされているんですか

私の場合、主にBtoBと呼ばれる企業が企業に対してモノやサービスを売るための施策としてのSEO記事を書くことが多いです。SEO記事とセットでメルマガを書くこともありますね。

今は記事を書くだけでなく、ィレクターとしてほかのライターさんが書いた構成や記事を確認してフィードバックや編集することもあります。フィードバックの内容がきちんと根拠を示せているか、自分のエゴになっていないかなどチェックする必要があり日々勉強中です。

ーーライターとして記事を書くだけではなく、いろいろなお仕事をされているんですね

今後は、SEO記事にこだわらずインタビューやSNSの運用代行、YouTube台本、図解などいろいろなジャンルに挑戦していきたいと思っています。

いろいろなジャンルに挑戦できるのも、チャンスを与えてくれる周りの人がいるからです。オンラインサロンに限らず、SNSやお仕事でつながった人脈が本当に宝だなと感じています。

在宅で働きたい人を応援したい

在宅で働きたい人を応援したい

ーー今後の目標を教えてください

今後は「在宅で働きたいけど何から始めていいかわからない」そんな風に思っている方の背中を押せる存在になりたいと思っています。とくに子育て中の方は、在宅で働きたいと思っている方も多いと思いますでも、なかなか行動するのって難しいじゃないですか。

ライターだけが在宅ワークではありません。オンライン秘書でもいいし、図解制作者でもいい。SNS運用に絞ってもいいし、在宅ワークは始めてみてから適正をつかんでいければいいと思っています。実際、私も最初はプログラマーを目指していました。

なかなか行動するのって難しいですけど、一歩踏み出してみると世界の見え方が変わるんです。私自身、周囲の人に恵まれて何度も背中を押してもらって行動できているので、私もそんな存在を目指していきたいと思っています。

ーー具体的にはどのようなことを考えているのですか

長期的な目標になるのですが、ライティングのサポートができる環境を整えたいと思っています。その中で、適正などを見ながらオンライン秘書にもチャレンジしたり、図解制作にもチャレンジしたりなどその人に合ったカスタマイズしたサポートができる環境をつくっていきたいです。

そのために、まずは自分の経験をさらに増やしていきたいです!

この記事を書いたライター

執筆者

河井ひとみ

小学生女子の子育て真っ最中のアラフォーライター。製造業で品質管理を担当していた経験を活かし、主にBtoB領域の記事執筆を行っています。フリーライターをメインにオンライン秘書としても活動中。「在宅で働きたいけど、何から始めればいいか...

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