小さい頃から好きだった「文字を書く」を仕事にするためライターへ

小さい頃から好きだった「文字を書く」を仕事にするためライターへ

――まず、ていえむさんの経歴について教えてください

大学を卒業後、大手のIT企業に入社し約32年間システムエンジニアの仕事をしていました。IT企業に入社した理由は、文系出身者であってもモノ作りができる仕事であったためです。小さい頃から、自分のやった仕事がモノとして残るような仕事に就きたかったんです。

入社したIT企業では、主にシステム開発プロジェクトのプロジェクトマネジャーの仕事を担当していました。システム開発の仕事自体は楽しかったのですが、プレッシャーや責任が重く、また残業や休日出勤も多かったため、身体をこわしてしまいました。

仕事を休職して療養しているときに、年齢的にも体調的にもこれ以上この仕事を続けるのは難しいと思い、この企業を退職するという決断をしました。

退職後は、フリーランスのライターとして活動をするようになりました。

――IT企業に長くお勤めだったとのことですが、ジャンルが全く違うライターになったきっかけは何だったんですか?

小さい頃から、作文や読書感想文などの文章を書くことが好きでした。療養中に次はどのような仕事をしようかと考えていたとき、小さい頃のことがふと蘇り、ライターという仕事も良いな…と思うようになりました。

ライターの仕事は、モノ作りの仕事の一種でもあるため、自分のやってみたい仕事のベクトルとも合っていたこともあり、この道に進もうと思いました。

――ライターになることに迷いはありませんでした?

結婚しており家族もいるため、ライターの仕事で家族を養うことはできるのか…という点はかなり悩みました。幸いにして前の会社の退職金があり、また妻も私がやりたいことを応援してくれ、家計の足しにパートに出て働いてくれることになったため、ライターに挑戦しようと決断しました。

家族のサポートがなければ、ライターの仕事に転身することもなかったかもしれません。

ライターの仕事を得るために、どんな活動をしていました?

ライターの仕事を得るために、どんな活動をしていました?

――ライターの仕事は、どのように得たのですか?

ライターになりたいと思っても、すぐに仕事を貰えるわけではありません。特に私の場合は、ライターとしての経験や人脈もなく、年齢も50代であったため最初のうちは仕事を貰うために、いろいろと苦労をしてきました。

編集プロダクションなどのクライアントとの人脈が全くなかったため、最初はクラウドソーシングで未経験可の案件に片っ端から提案文を送り、仕事をくださいと提案していました。最初のころは、10件提案すれば数件は返答があるかな…と甘く考えていました。

実際は非常にシビアで、10件提案しても1件も返答すらないことも多くありました。それでもめげずに何件も何件も提案を行い、ようやく初めて仕事を受注することができました。その時は、とても嬉しかったことを覚えています。

また、文章力や構成力などを学ぶために、受注活動と並行してライターが集うオンラインサロンに入会し、ライターになるために必要な知識やノウハウを学んでいました。

――ライターの仕事を安定して得られるようになったのはいつ頃ですか?

最初の1~2年のうちは、クラウドソーシングの案件を散発的に受注し、執筆をしていました。まだまだライターに必要なスキルが不足していたため、納品しても赤入れが非常に多かったり、1回のみで契約を終了することも多く、なかなか継続案件を受注することは難しい感じでした。

そのため、さらに積極的にクライアントに営業活動を行い、またライターとして必要なスキルの習得に努めたことによって、2年目ぐらいから継続案件を受注できるようになってきました。

しかし、クラウドソーシングの案件は、報酬が低い案件も多く、まだまだ生計を立てるまでには遠かったです。そのため、報酬がより高い案件を受注すべく、編集プロダクションやクライアントに直接営業活動を行うようにしました。

最初のうちは、なかなか提案を受け付けられなかったのですが、オンラインサロンで学んだことを元に、ポートフォリオや提案文をブラッシュアップしていくと、徐々にではありますが、受注を受けられるようになってきました。

まだまだ生計を立てるまでには行きませんが、報酬も以前に比べて高くなってきたため、ようやくライターとしてやっていけるかな?と思えるようになりました。

――得意な執筆ジャンルは何ですか?


前職がシステムエンジニアであったこともあり、IT系のジャンルは比較的得意です。また、療養中にはファイナンシャルプランナーや簿記の勉強をしており、それぞれの資格を取ることができましたので、今最も得意とするジャンルは金融系です。

趣味が旅行であり、また自宅でペットを飼っているため、国内旅行やペットなどのジャンルも得意としています。

ライターとして仕事ができるようになり、今はどのような気持ちですか?

ライターとして仕事ができるようになり、今はどのような気持ちですか?

徐々にではありますが、ようやくライターとしての仕事も軌道に乗りつつあり、今は本当に幸せです。でも、まだまだ一人前とまではいっていないので、れからも積極的に営業活動を行い、また自分のライティングのスキルがさらに向上するように、いろいろ勉強をしていきたいと思っています。

最近は、ライター向けのオンライン講座(SEO関連)を受講したり、さらに幅広いジャンルの執筆ができるように、行政書士や宅建士になるための勉強も行っています今の努力が将来実を結べばいいな…と思っています。

最後にこれからライターになりたいと考えている人に伝えたいことはありますか?

どんな仕事であっても、やはり一人前になるためには勉強を続けて、何回もチャレンジすることが大切だと思います。努力はきっと後々報われるので、皆さんもライターになるべくがんばってください。

この記事を書いたライター

執筆者

ていえむ

思うところがあり長年勤めたIT企業を退職し、現在はフリーランスのWebライターとして活動中。得意ジャンルは、金融・国内旅行・ペット・IT関連など。私生活では、愛犬(コーギー)とのんびり過ごしたり、お出かけすることが大好きです。

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