ライターになる前は何をしていましたか?
初めまして。にゃむです!現在は主婦をしながらライターをしていますが、以前は派遣社員として地元の大学で教職員の旅費計算をしておりました。
もともとは新卒で一般企業に入社し、経理職を経験していましたが、結婚を機に退職しました。当時は「公務員が安泰」といわれていた時代。「給料も安定しているなら公務員になりたい」と漠然と求人票をにらめっこしていると、大学事務職の募集を発見しました。
大学職員も安定した職業の一つなので、これはチャンスだと思い面接したのがきっかけです。大学事務はいろんな部署を転々として約8年経験しました。正社員時代より働きやすくて休みも取りやすいし、職場の居心地がよかったですね。
仕事内容も部署によって多種多様で、ある部署では職員の労働時間を計算したり、別の部署では先生の予算を管理したりと幅広い経験をしました。
印象に残っているのは転職して最初に配属された経理関係の部署です。実験用機器を発注する場合、高価な機械になると仕様書や契約書が必要になります。工学系の先生が機械を買うときは、どんな用途で使うのかを聞き取り、理解するのに苦労しました。
ずっとここで働きたい気持ちがありましたが、契約職員なので任期があります。
正職員の試験を何度か受けましたが、結果は惨敗…公務員試験と同等レベルの試験問題で、仕事や家事・育児の合間に勉強をしても努力は報われず。
「このままおばあちゃんになるまで試験を受けては落ちるのではないか…」と思うようになったので、正職員の道は諦め、その後派遣社員として別の大学で任期満了になるまで働いていました。
ライターをやろうと思ったきっかけはなんですか?
たまたまXで、現役ライターさんが案件に応募しているポストを見ていて「もう一度挑戦したい」と思ったのがきっかけです。ライターなら在宅でできるし、働いている時と違って休暇を取る時は周りに気遣う必要がないですからね。
私には子どもが2人います。実は一度、上の子が幼稚園に入園する前から2年近く副業ライターを経験していたんですよ。自分の収入は上がらないのに、子どもが成長するにつれて出費は増えていくのを実感し、旦那と一緒に働いても将来が不安だったので「手に職を持とう!」と意気込んでいました。
でも何をすればいいかわからなかったのでインターネットで調べてみると、クラウドソーシングサイトを使って副業するのがおすすめだと書かれてあり、早速登録しました。始めは文字数200〜500字程度で報酬が10円の単発案件をこなしていました。
しかし次第に物足りなくなってきたので、ブログの外注ライターに応募するとテストライティングもなくあっさり採用されました。
しかし、喜んだのも束の間…得意ジャンルを選んだのですが自分が知っている以上の知識を求められ「Webライターってこんなに大変なの?」といきなり壁にぶつかります。
文字単価0.1円、1記事10,000文字を20記事分書いてやっとお金が振り込まれる契約だったので、次第に睡眠時間を削って作業するのに疲れてしまい、Webライターを挫折…。
すっかり意気消沈した私は「働いた方が楽だ」と本業に専念していましたが、数年後に家庭の事情で仕事をやめることになりました。
今度は子どもが2人いるので、やっぱり旦那一人の収入では成り立たず…さらに輪をかけて職業安定所を介して求人応募をしても採用されません。何をやってもうまくいかない状態の時に、Xでそのライターさんのポストを見たんです。
過去の辛い経験からライターとしての自信は全くありませんでした。しかし、今度こそ挫折したくないという思いの方が強かったので「やるしかない」と決心しました。
ほぼ初心者からのスタートで、どうやって仕事を獲得しましたか?
ライターをやりたいと思ったものの、ライター業務から何年も離れており、私のライター経験が法人案件でも即戦力になるのか不安がありました。
すでに活躍されているライターさんはポートフォリオを持っていましたが、私はポートフォリオの作り方すらわかりませんでしたし…。
悩みながらYouTubeでお気に入り登録している方の動画を見ていたところ、その方がライター講座の受講生を募集していると知り、すぐにライター講座を受講しました。
現役のディレクターさんにポートフォリオ用の記事を添削してもらったり、わからないことは質問したりして丁寧なサポートをいただいたおかげで自信がつきました。
受講して3か月が経ち、ついに担当講師から「営業しましょう!」と指導を受けました。
「営業なんてできるだろうか…」
見えないもの同士でコミュニケーションを取るのは壁が高く感じていましたが、この時点で旦那の収入しかあてにできない私には悩む暇はありませんでした。そんな追い詰められた環境も引き金になっていたのだと思います。
一日1件のペースで営業しましたが、やはりお返事が来ないことが多くて落ち込むばかりの日々でした。しかし1か月後に1案件を獲得。営業活動をやってよかったと思った瞬間でもありました。
営業も続けていくと、お返事が来なくても何も思わなくなりましたね。落ちるのも縁、受かるのも縁だと思っています。
ライターになってやりがいがあったことやきつかったことを教えてください
やりがいときつさを同時に経験した出来事があります。それは腕試しに医療系分野のライティングで、高単価の案件に応募したことです。
文系出身の私にとっては異分野でしたが、動画や資料を見てまとめたり、リライトしたりする内容でしたので「文系の私でも大丈夫だな」と思ってチャレンジしたんです。
ところが、何度動画や資料を見ても自分の言葉で書けず…専門用語を見るたびにインターネットや本で調べていたので、執筆に時間がかかってしまいました。何度も推敲してから提出したのに原稿が修正されて返ってきたときは、できない自分に落ち込みました。
しかし、納期は待ってくれません。私は立ち直り、再びパソコン画面へ向かいました。日中に作成した執筆分を夜寝る前に見直したり、資料を読み直したりして不足している部分をメモに取り、記事に加筆しました。
指摘された箇所をすべて修正したあと、間違いがないか確認しました。自信はありませんでしたが、今できる自分の能力をすべて出し切った状態で再提出をしました。
結果、無事納品!あの時はプレッシャーが大きくてとてもきつかったですが、やりきってよかったです。
この経験のおかげで、別案件のテストライティングの審査が通過しました。難しい案件を一回経験しただけで急成長できたのが嬉しかったですね。
今後の目標について教えてください
私は一度ライターを挫折した過去があるので、今度こそキャリアをしっかりと着実に積んでいきたいです。
ライターを始めた当初は仕事に慣れるまで納期に追われることが多く、プレッシャーを感じることもありましたが、未経験のお仕事は不安や失敗がついてくるものだと思って取り組んでおります。
2か月たった現在では仕事に慣れていき、案件を多くこなせるようになりました。事務職で働いていた頃よりも自主性や積極的に動く姿勢が求められるので、自分で調べても不明点があればディレクターさんに聞いて、理解のズレをなくすようにしています。
休日は作業時間を減らすか休暇を取ってリフレッシュしないと子どもと遊ぶ時間が減ってしまったり、自分を追い詰めてしまったりするので、自分でスケジュール管理をしなければなりません。
しかし、自己管理のデメリットを差し引いたとしても、年齢も関係なく、経験するほどスキルを身につけられるので、まずはどんな案件でも挑戦できるライターを目指しつつ、勉強してきたイラストを仕事に活かしていきたいです。
今後ともよろしくお願いします!
この記事を書いたライター
にゃむ
ライター・イラストレーター。不登校児&1か月に2週間風邪で休む子どもらを抱えて働くのが辛くなり、手に職をつけるため在宅ワークの道へ。ジャンルはオカルト・副業・ブライダルから学術系コラムまでと幅広く挑戦中。目標は読者さまが「読んで...