「好き」を発信するためライティング活動を開始
ーー自己紹介をお願いします
専業Webライターの「うずむー」です。企業のオウンドメディアの執筆を担当したり、記事のディレクション業務をしたりすることもあります。
過去には、1年間世界を旅しながら執筆活動をしました。本日はよろしくお願いします。
ーーめずらしい経験をされていますね。詳しい経歴を教えてください
大学ではマーケティングを学び、商品企画のゼミで企業との新商品企画プロジェクトに尽力しました。「食品をつくりたい」という幼いころからの夢があったため、商品企画部への配属を目標に食料品メーカーへの就職を決めました。
入社1年目で新潟への転勤が決まり、新潟での生活や観光、グルメ情報を発信するブログを開設。その後はブロガー活動だけでなくクラウドソーシングサイトで仕事を受注してライターの活動を始めました。
コロナ禍の自粛ムードで旅をしたい想いが増し、2年で食料品メーカーを退職してアジア諸国を中心に1年間の旅を開始。旅ブログの執筆やライター活動をして旅の資金にしました。10か国をまわったあと、2023年6月に帰国して現在に至ります。
ーー世界旅をしつつ、どのように働いたのですか
平日は宿や宿近くのカフェで働き、週末を観光や移動の時間に当てました。地域によっては海外のサーバーからWordPressにログインできなかったため、VPNというサービスを使ってWordPressにログインして入稿作業をしていました。
ライターはWi-Fiが弱くても比較的仕事がしやすい職種なため、日本ほどWi-Fiが強くない環境でも仕事に支障は出なかったのを覚えています。
ーー最初はブロガーの活動をされていたのですね。ライティング活動をするまでの経緯を教えてください
会社員時代の僕は食べることや旅行が好きなのに加えて、地方での暮らしに興味がありました。新潟での充実した転勤生活をする中で、この貴重な経験を記録に残したり発信したりしたいと思うようになり、ブログ執筆を始めたのです。
ブログ執筆でライティングに慣れたため、Webライターの活動もできるのではないかと考え、記事執筆を始めました。
仲間の支えがライターとして成長するヒントになる
ーーライター初心者のころ、仕事はうまくいきましたか
なかなかうまくいかないことが多かったと思います。クラウドソーシングサイトで案件に応募しても返信が少なく、テストライティングにも次々に落ちました。
やっとの思いで決まった継続案件の文字単価は1文字0.7円と、今考えるととても低単価です。ライター活動をして1年間くらいは、文字単価1円以下の案件しか受注できず苦悩の日々を過ごしていました。当時はクライアントに評価される記事を書く方法がわからず、ただ行動するだけで改善方法を見いだせずにいました。
ーーつらい時期を乗り越え、成長できたのはどのようなきっかけですか
ライターのコミュニティに参加したことです。プロライターが講師となり、僕が執筆した記事を添削してくれました。それまではどのような記事がクライアントから評価されるか知らなかったため、とても有意義な時間だったと思っています。
ダメなところはしっかりと指摘してくれるため、仕事への責任感が増してより丁寧に執筆するようになり、記事の質にムラが出ないようになったのです。
プロライターが監修する案件で執筆活動を続けて添削を受けるうちに、少しずつライティングスキルが上がっていくのを感じました。そして多くのテストライティングに合格できるようになり、単価は2倍以上になりました。
ーーつらい時期を乗り越えられた理由を教えてください
ライター仲間のおかげです。記事執筆のノウハウを教えてくれる方がいたから、向上心を持って記事執筆を続けられたのだと思います。またライターのコミュニティには、目標を掲げて必死に努力している方が多く所属しており、彼らとの交流がモチベーションの維持につながりました。
加えて、執筆活動のことをコミュニティやSNSで地道に発信したことがほかのライターの目に留まり、仕事の受注につながったこともライターを続けられた要因の1つです。仕事が増えていくにつれ、少しずつ自信がついていくのを感じました。
人のために仕事をしていることを忘れずに。現在は自分の夢のため奮闘中
ーー仕事のやりがいやよい点を教えてください
クライアントからお褒めの言葉をいただけることは、やりがいにつながります。クライアントや読者のことを考えて一つひとつ丁寧に仕事をしていると信頼が得られ、新しい仕事や新たなクライアントを紹介していただけることもあります。
またレギュレーションやルールを守って仕事をすれば、だいたいの場合評価されるため仕事がしやすいのもポイントです。
ライターのスキルが上がれば、記事やメディアを監修するディレクターに昇進できます。ライター業務の指示出しをして、効率的に稼げるようになったのもライターをしていてよかった点です。
ーーライター活動で大変なことを教えてください
複数の案件を抱えていると、納期が重なって仕事量が多くなってしまう期間があることです。僕の場合、朝から23時まで働き、本来休みだった土日の時間を使うこともありました(その分平日に休めるため、休日の心配はないのですが)。
今後は記事完成にどれくらい時間がかかるか予測して計画的に記事執筆をしたり、信頼できるライターに案件を振り分けたりするなど工夫が必要だなと痛感しています。
また執筆するメディアによって好まれる表現やレギュレーション、ルールが異なる場合があり、ほかの案件で学んだ常識が通じないことがあります。最近はクライアントの要望に合わせるため、既存記事の仕様に似た記事を執筆するため奮闘中です。
ーー今後伸ばしていきたいことや始めたいことはありますか
引き続きライターのスキルを高めていき、さまざまなメディアの監修をして記事がSEO上位に表示されるための勝ち筋を見つけていきたいです。また自分でもメディアを運営して、アフィリエイトやアドセンスで安定的に収入を得られるようになりたいと考えています。
より効率的に稼げるようになり、ノウハウが蓄積したらOEM(製造業者が他社の製品を製造すること)を利用して食品をつくり、自分のメディアで販売して収益を得たいと思っています。
ーー最後にライター初心者だったころのうずむーさんに、どのようなアドバイスをしたいですか
一人でする努力には限界があります。お互いに高め合える仲間と一緒に、向上心を持って努力し続けましょう。またきちんと実績のあるライターから学ぶことで、スキル上達のノウハウや効率的な業務の方法が学べます。
あと、ルールを破ったり人に不快な思いをさせる人間に、仕事をさせたいと思うクライアントはいません。いつでも感謝と思いやりをもって、丁寧に仕事をしましょう。
この記事を書いたライター
うずむー
専業Webライター兼ディレクター。1年間世界を旅しながらライター活動をしていた経験あり。視覚的に見やすく、読んでわかりやすい文章の執筆を得意とする。未経験のジャンルでも、初心者目線の徹底したリサーチによってニーズに沿った記事が執筆...