メルマガは本当に時代遅れ?その役割とは

メルマガは本当に時代遅れ?その役割とは

SNSやLINEなどのチャットツールがこれだけ普及している世の中です。「メルマガ」と聞くと、時代遅れな印象を受ける方もいるかもしれませんね。

実際には、今でもたくさんの企業がメルマガを配信しています。その理由は、メルマガに以下の特徴があるからです。

  • 自社サービスのアカウント作成・メールアドレス登録のタイミングで、配信登録を勧められるから
  • 字数・フォーマットが比較的自由で融通が利くから
  • 幅広い年齢を対象にすることが可能だから
  • 低コストで配信できるから


特に、サービスのアカウント作成時に、自然な流れでメルマガ登録をおすすめできる点は強みですね。そのため、メルマガはいまだ現役のツールとして、多くのビジネスシーンに活用されています。

企業にとってメルマガの役割とは、顧客との間にコミュニケーションを生むことです。直接的な集客につながれば何よりですが、顧客に企業の存在を思い出させるだけでも配信する価値があります。

人は日常的な接点がないものを思い出さなくなってしまうものです。何かを「買おう」と思った際の購入先の選択肢に挙がるよう、いかに顧客と接点を持ち続けるかは、ビジネスの課題となります。その点においても、配信コストの少ないメルマガは有用なツールとして使えるでしょう。

メルマガはどうやって書くの?基本的な構造とは

メルマガはどうやって書くの?基本的な構造とは

メルマガを制作するうえで、事前に知っておきたい基礎知識を解説します。

メルマガの種類

メルマガの配信形式は2種類。テキストメール・HTMLメールです。

テキストメール

その名前通り、文字だけのメールです。文章コンテンツとして読みやすく、特別な知識がなくても作成が容易なことが利点と言えるでしょう。

HTMLメール

画像やデザインを設けたメールです。見た目が華やかで、宣伝効果が高いことが最大のメリットと言えます。


メルマガの種類は、配信の目的やスピード感に応じて選ぶことになります。

メルマガの構造

メルマガを分解すると、以下の4つの要素にわけられます。

  • 件名:内容をわかりやすく伝え、開封を促す
  • ヘッダー・リード文:本文への導線をつくる
  • 本文:企業が求めるアクションをわかりやすく伝える
  • フッター:アクセス先や連絡先などをわかりやすく伝える


それぞれの要素が適切な役割を果たせるように制作することで、メルマガ全体の流れが整います。

メルマガの良し悪しを決めるポイント

良いメルマガは、次の要素を満たしています。

  • 開封したくなる
  • パッと見で内容がわかる
  • 流れが自然で警戒心を感じさせない
  • 読み手に求めるアクションへの導線が整っている
  • 次も読みたいと思わせる


これらの根底にあるのは、「読者はメルマガに対してめちゃめちゃシビアである」という現実です。

メルマガで狙っているターゲットは、そのメルマガを読まなくても困りません。不要なメールだと思われたら、「削除」「迷惑メール設定」「配信解除」行き。これがメルマガの運命です。

だからこそメルマガは読者ファーストを徹底するべきで、有益さとわかりやすさを精査する必要があります。SEO記事制作でもこれらのことはよく言われることではありますが、メルマガのほうがより重視される傾向があります。

(これは筆者の体感ですが、メルマガ制作は余計な言葉・文を書く余裕は一切ないため、自分のライティングのクセを見直すいい機会になりますよ)

【実践編】メルマガ制作の3つのポイント

【実践編】メルマガ制作の3つのポイント

ここではもう少し実践的な、メルマガ制作の3つのポイントを紹介します。

1.メルマガの肝はタイトル

タイトルは、メルマガの命。たとえ、どんなに有益でおもしろいメールでも、開封してもらえなければ無価値だからです。

読者は、受け取ったメールのすべてを読んでくれるわけではありません。むしろ読まれない前提で考えるほうが良いくらいです。たまたまタイトルが目につき、気が向いたら、暇つぶしがてらで開封してくれる。メルマガの読者の熱量って、それくらいなんです。

そのため、メルマガのタイトルは、魂を込めて一番熱心に制作するべき部分と言えるでしょう。惹きつけられやすいタイトルのヒントを3つ紹介します。

  • お得感がありそうなタイトル(例:◎%オフ、豪華特典あり)
  • 緊急性を感じられるタイトル(例:今だけ、期間限定)
  • 特別感がありそうなタイトル(例:あなただけ、会員限定)


メルマガは、目についたときに読んでもらえなかったら、一生読んではもらえません。どんなタイトルであれば、「今すぐ読もう」と思ってくれるのか。ぜひ読者目線で考えてみてくださいね。

2.書き出しに困ったら書く順番を見直す

リード部分に書く内容に迷ったら、まず試してほしいのが「ゴールからさかのぼるように書くこと」。メルマガのゴール地点とは、フッターと本文。「企業が読者にして欲しいこと」を書く箇所です。

つまり、フッター→本文→リード文→タイトルの順で書くことで、読者を目的地へ連れていくための道筋がつけやすくなります。

そして本文を書き、ゴール地点と読者との距離感が見えてきたら、距離を詰める「リード文」を書きましょう。作成の例を、3つ紹介します。

①悩みに対する疑問文を投げかける

(例:ママになると、洋服のコーデがマンネリ化しがちではありませんか?)

②時事ネタや季節ネタで親近感を持たせる

(例:もうすぐクリスマスですね。)

③メルマガのキーワードにまつわる雑学・ホットなネタで興味を刺激する

(例:今年のトレンドは、〇〇だと発表されました。〇〇と言えば…)


ただし、リードの役目はあくまでも前置きです。前置きがダラダラと長いと、読者は飽きて離脱してしまいますので注意しましょう。

3.パッと見の印象が悪いのはNG

開いた瞬間、「読みづらそう」「長そう」「つまらなさそう」な悪い印象をもたれるメルマガは、読まれもせずにゴミ箱行き確定です。

メルマガを読もうと思ってもらうためには、「読みやすそう」と感じさせる見た目が必須となります。そのためのヒントを3つ紹介します。

  • 1行の文字数に上限を設ける
  • 改行や空白行などを、意味の塊ごとに挿入する
  • 記号による装飾・ラインを活用する


読者に圧迫感を与えず、かつ読んで欲しい箇所はしっかりと目に入るメルマガを目指しましょう。

まとめ

メルマガは、ビジネスとお客さんをつなぐ重要なコミュニケーションツールの1つ。独自の書き方やポイントがあり、制作に難しさを感じるかもしれません。

しかしメルマガライティングに挑戦すると、SEO記事や日頃のビジネスメールを書く際にも応用できる力が身につきます。覚えて損はないものかと思いますので、機会があればぜひ挑戦してみてくださいね。

この記事を書いたライター

執筆者

加橋もと春(motohal)

「誰か」と「読み手」をつなげる文章をつくる、ライティングという仕事にやりがいを感じています。人物取材や製品コピーなどのストーリー性・メッセージ性のある記事制作、FP等のマネー系資格を活かしたSEOライティングなどが得意です。現在はフ...

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