10記事3,000円の案件と格闘

10記事3,000円の案件と格闘

初めての仕事は、クラウドワークスで獲得した10記事3,000円の案件でした。1記事3,000円ではないのです。10記事で3,000円。1記事あたりの文字数は、3,000文字でした。

今だったら絶対に低単価すぎる仕事は受けません。しかし、ライターとしての実績が欲しい私は、10記事3,000円で執筆を開始しました。自分の好きなジャンルだったから気合で乗り切りましたが、今同じ条件で仕事をしてくださいと言われたら断ると思います。

好きなプロ野球球団についてひたすら書き続けた

好きなプロ野球球団についてひたすら書き続けた

仕事内容は「好きなプロ野球球団について」でした。私は子どもの頃から広島カープの熱狂的ファンです。

指示書はあったものの、広島カープについてであれば自由に10記事書いて良いというものでした。

いくら好きでも、1記事3,000文字を10記事。しかも10記事で3,000円というほろ苦い報酬設定に「え、10記事も書いて全部で3,000円なの?!」と愕然としたのを覚えています。

希望に満ちてライターの世界に足を踏み入れましたが、これからライターとしてやっていけるのか先行き不安になるスタートとなりました。

趣味のブログとの違いを痛感

趣味のブログとの違いを痛感

いくら大好きな広島カープについてでも、仕事として記事を書くとなると難しいなと感じました。ブログであれば好きなように書いても、誰にも怒られません。

しかし、仕事となるとブログのようにはいきません。クライアントから「こういう内容を盛り込んで、こんな風に書いてください」と記事の指示書が渡されます。

初めて指示書を見たとき「世の中のライターさんは、こんな難しい指示書を見ながら記事を書いていたのか!」と大変驚きました。

何とか汗だくになりながら1記事目を完成させたものの、かかった時間は5時間。その後も気合で書きましたが、時給にすると数10円という現実を前に途方にくれました

一度はくじけたライターの道だけど…

一度はくじけたライターの道だけど…

その後もいくつか案件に応募して記事を書きましたが、なかなか思い通りの記事が書けず苦い思いをします。

「もうやめようかな…」と思っていたところに、たまたまライターを育成しながら仕事を発注したいという求人を見つけました。

ライターのいろはを教わりながら、お金も稼げる。まさに、一石二鳥。早速応募をしてみることにしました。

そして、晴れて合格して最初にやったことは、記事の書き方を頭に叩き込むことでした。お手本と原稿執筆用のキーワードが手渡され「同じ構成で記事を書いてみなさい」と指示されました。

何記事か練習するうちに、文章の構成の仕方を理解していきます。

そして、いざ実践です。練習記事で学んだことを思い出しながら書くと、これまでの戸惑いはなくなっていました。クライアントからも「最初に比べるとかなり成長した」と言っていただき、ライターとして少しずつですが手ごたえを感じ始めていったのです。

現在は楽しくライター活動ができている

現在は楽しくライター活動ができている

最近はSEOライターだけではなく、取材ライターとしても活動しています。文章を書くという意味では同じですが、人から聞いた話を文章にする難しさも。

しかしこれまでに培ったスキルを活かし、いろんな仕事に挑戦してやりがいを感じながら楽しくライター活動ができています。

今、文字単価が上がらず辛い思いをしている駆け出しライターもいらっしゃるかと思います。私も文字単価が1円を切る時代が長く続いて、大変でした。しかし、それでもライターという仕事が好きなので、書き続けて今や6年です。

文字単価を上げるために私がしたことは3つあります。

1. 法人・個人事業主問わず案件に応募しまくる

2.記事をたくさん書く

3.ライター講座に参加する

1.法人・個人事業主問わず案件に応募しまくる

「私のスキルでこの案件に応募していいのかな…」という悩みは完全に捨てました。やってみたい仕事があれば、すかさず応募。たとえ不合格であったとしても、何もしなくて「応募してみればよかった…」と後悔するほうが辛いです。

2.記事をたくさん書く

スキルを上げるためには、とにかく書くしかありません。私もこれまで、200記事以上書きました。

書いてはフィードバック・修正をもらう、を繰り返すうちに文章を書くことに慣れていくものです。結果的に文字単価も2円、3円の案件が取れることも増えました。

3.ライター講座に参加する

近年はSNSなどで「ライター講座」を開催している企業も増えています。中には1対1で指導をしてくださる企業もあります。私も過去の記事を添削していただきました

添削内容はタイトルのつけ方・文章構成など。時には厳しいことも言われますが、今後のライター活動に活かせるものばかりです。

上記のやってきた3つのことは、どれも楽なものではありません。時間もかかります。しかしコツコツやってきたことは、全く無駄にはなりませんでした

今は培ったスキルや経験を活かし、楽しくライター活動ができています。

ライター活動は楽しい

大変な思いもたくさんしましたし、何度も「もうやめよう…」と思いました。しかしそのたびに奮起し、今に至ります。

文章で伝える楽しさをこの6年間で手に入れました。どんな形であれ、ライターの仕事はこの先もずっと続けていくでしょう。

この記事を書いたライター

執筆者

木村香央里

生まれも育ちも広島。熱狂的なカープファンです。宇宙が大好きで、よく動画や本を読んでいます。Webライター歴は6年目に入りました。常に読者に寄り添った記事をかくことを心がけています。よろしくお願いいたします!

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