プロフィールについて教えてください
三輪ゆきさかと申します。2022年から副業ライターとしてSEOコラムなどを執筆してきました。関西在住ということもあり、大阪や京都、滋賀など、地元の店舗・会社を紹介するローカル記事を執筆することも多いです。
本業は一般企業の広報です。パート社員として、SNS運用やイラスト作成、プレスリリース作成などを担当しています。
ライターを目指したきっかけはなんですか?
ざっくりとしたきっかけは、就活に大失敗したことです。
就職先がなかなか決まらない焦りのなかで、ふと「エントリーシートに書いてある文章の内容だけで評価してくれる会社があればいいのに」と考えました。
当時、書類選考はほとんど通ったのに面接やグループディスカッションで上手に喋れなくなってしまって、100社以上受けたのに2社しか内定をいただけなかったんです。大学4年生の3月まで本当にずっと就活していました。トラウマとか、イップスと呼ばれるような状態だったんだと思います。
そんな経験が根底にあったので「突発的な会話が求められる場よりは、自分で思いっきり推敲した文章をまとめるような仕事のほうが向いているだろう」と、ぼんやり意識していました。
ライターを目指すことになった直接的なきっかけは、大学卒業後に入った会社でプロのライターさんとやり取りできたことです。グルメ雑誌を作る会社だったので、ライターやデザイナー、カメラマンなどのフリーランサーと頻繁に連絡していました。
フリーランスという働き方に感銘を受け、憧れるまま自分もWebライターにチャレンジしてみた次第です。
社会人になるためには面接は避けては通れないだろうと考えていた自分にとって、目から鱗が落ちる思いでした。条件によってはテストライティングやポートフォリオで選考してくれるということを知り、期待半分・どきどき半分で原稿を応募したことを覚えています。
なかば偶然でしたが、このようにして大学生のころ願っていた「文章の内容だけで評価してくれる」働き方を見つけられました。
今では面談やミーティングに抵抗はありませんが、お守りとして事前に用意した自分の文章やシナリオを持っていくようにしています。万が一言葉が詰まっても、ライターとして伝えたいことを相手に音読できれば、最低限なんとかなるような気がして……!
ライターになるために、まず始めたことはなんですか?
クラウドソーシングサービスにいくつか登録し、実績がなくても応募できるライティング案件に申し込みました。ライタースクールに入ることも考えましたが、結果的に早くから仕事を始めて良かったと思います。
理由は2つあります。
1つ目の理由は、モチベーション維持に関係することです。「ライターになりたい!」と思ったその瞬間がもっとも意欲にあふれ、積極的に仕事を取りにいける状態でした。
2つ目の理由は、私自身の性格の問題です。なんでも締切ギリギリまで後回しにしてしまうので、お金が発生するほうが責任感を持って取り組めました。学費を払えば無償で相談できる先生のような存在がいたら、あと2年はライターになるのを先延ばしにしていたでしょう。
ただ、意外にもライターとしての仕事を始めたら締切ギリギリまで後回しにすることはなくなりました。筆力とともに時間管理のスキルも身についてきたように思います。
現在のお仕事スタイルを教えてください
1週間のうち、16時間ほどライターの仕事に充てています。
本業の勤務時間は週4日・1日6時間勤務です。帰宅後2時間×4回と休日に8時間×1回、ライター業の時間を作っています。本業と合わせた労働時間が週40時間。メリハリをつけながら、ほどよく働きやすいサイクルを作るために工夫しました。
平日に少しずつ記事を執筆し、休日は構成案作成や取引先とのコミュニケーションに使っています。
ライターの仕事で大変なことはなんですか?
何時間働いても、報酬が固定されていることです。私は文字単価制の案件を受注するケースがほとんどなので、単価を上げる努力をしたり、大量受注したりしないと、どんなに高い評価をいただいてもまとまった収入は得られません。
私の場合、最初の仕事は1記事100〜500円で3,000字以上書かなければなりませんでした。納期も3〜7日とタイトなものばかりで、急かされるように毎日文章を書いていたことを覚えています。1か月で20記事ほど書いて、報酬はおよそ10,000円です。
いろいろ検討した結果、いきなりフリーランスライターとして働くのではなく文字単価を上げる努力をしようという方向性になりました。最初は0.1円だった文字単価を0.5円、0.8円、1円、1.2円……と徐々にアップさせています。
働くうえで気をつけていることはありますか?
何事にも物怖じしないことです。
たとえば、高単価な案件を見つけたとき「若輩者の私にはどうせ無理だろう」という気持ちがよぎりますが「今の私にできるプレゼンをして、採用してもらいたい」と考えなおすようにしています。
せっかく文章を軸に評価してもらえる業界なのですから、テストライティングを受ける前の時点で機会を逃してしまってはもったいないです。自分の手で掴めそうな範囲のチャンスには、物怖じせず近づいていこうと決めました。
採用いただいたあとも、気になることはすぐ質問したり、感謝の言葉を述べたり、深く気負わずコミュニケーションを取るようにしています。
今後の目標はありますか?
現在の働き方も気に入っているのですが、最終的にはWebライターとして独立することを目標にしています。なぜなら、ライターとしての働きがいをもっと強く感じられるようになりたいからです。
ライターは副業としても人気の仕事だからこそ、専業ライターになるには相応の実力が必要だと思います。実力がつけばつくほど自信や働きがいにつながると信じて、目標を設定しました。
まずは、記事の専門性や説得力を高めるために資格を取得したいです。飲食店紹介や食品、健康飲料などの記事を担当する機会が多いので、フードアナリストや薬機法管理者の資格取得を目指します。
そして、資格勉強と並行しながら自分のブランディングについてもいろいろ研究したいです。各種メディアを通じて、どんな文章を書いている人なのか、私は何ができるのか、PRできるようになれればと思います。
この記事を書いたライター
三輪ゆきさか
滋賀県在住の兼業ライター。本業はBtoB企業のSNS運用をしています。得意ジャンルは住宅・グルメ・ウェディング関連で、おもにSEO記事を執筆しています。近畿圏のローカルSEOに関する記事の作成も得意です。趣味は京都探訪。神社仏閣、自然、グル...