ライターの初仕事はYouTube動画の台本作成
私のライター初仕事は、SEOライティングの記事作成ではなく、YouTube動画の台本作成でした。
Webライターを目指し、SEOライティングを学んでいたため、当初思い描いていた土俵とはかけ離れてると思った案件でした。
しかし、YouTube動画が保育士に特化した専門チャンネルだったため、現役保育士かつライターである私の肩書きがもっとも活かされる案件だったのです。
初仕事の案件獲得は、クラウドワークスからの応募でした。
Webライターのオンラインスクールに入っていたので、最初は講師と一緒に書けそうな案件を探してもらい、案件探しのコツがつかめてきたら「1日に1案件応募する」という課題が課せられました。
これまでの経歴や実体験を活かせそうなジャンルの案件に毎日応募して、最初に返信をくれたのがYouTube動画のクライアントです。
その後は話がトントン拍子に進み、初めてのzoom面談では何を話せばいいのかわからなくなるほど緊張していたのを覚えています。
ところが、話を進めていくなかで、そのクライアントが過去に私が保育士の転職でお世話になった会社であったことが判明し、不思議なご縁を感じました。
YouTube動画の台本執筆は、プロットや骨子がほとんど完成されており、動画内で解説する保育士の専門的な部分を穴埋めしていく作業でした。
文字数にすれば2,500文字〜3,000文字程度で、報酬は1本あたり3,400円。月に2本〜4本程度納品して、最終的には1本4,000円の値上げ交渉に成功。
保育士の転職に関することや、これから保育士になる保育学生に向けたリアルな保育士の業務内容、さらには「保育士がもらって嬉しいプレゼント」のような保護者目線からの内容など、時には自分も企画に参加しながら、1年ほど楽しく執筆させていただきました。
YouTube動画の台本執筆は、一見SEOライティングとは無関係な気もしますが、これまで学んだスキルはとても役立ちました。
たとえば「一文一義」や「結論ファースト」は、台本で演者が保育用語や内容を説明するときにも同じことが言えます。
Web上でもそうですが、動画でも視聴者を離脱させない工夫が必要です。かといって、内容を端的にしすぎると動画全体が素っ気ない印象になってしまうため、台本内容のさじ加減は十分気をつけていました。
YouTube台本作成のお仕事は、ライターとしての基礎、そしてライターとしてのあり方を教えてくれた私のライターの土台となりました。
初仕事を獲得するために準備したこと
私が初案件を獲得するために準備したことは、次の4つです。
- プラットフォームを決める
- プロフィールを整える
- ポートフォリオを作る
- 提案文のテンプレートを考える
プラットフォームを決める
「プラットフォームを決める」とは、ライターの案件をどの媒体から応募するかを決めることです。
ライターの案件は、クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングのほかにも、Indeedなどのネットワーキング、XをはじめとするSNSなどさまざまあります。
その中で、どのプラットフォームからライターの案件を探して応募していくかをあらかじめ決めておくことをおすすめします。
私の周りのライター仲間でも、クラウドソーシングから始めたという方が多いです。これからライターを目指す方はぜひ登録してみましょう!
クラウドソーシングに慣れてきたら、フリーランス向けの求人サイトやエージェントの活用をしてみるのもおすすめです。
プロフィールを整える
クラウドソーシングや求人サイトに登録したら、まずはプロフィールを整えましょう。簡単な自己紹介と経歴や保有資格、稼働時間などを記載します。
プロフィールに何を書いてよいのかわからない場合は「〇〇(クラウドソーシング名) プロフィール」などで検索するとたくさん出てきます。参考にしながら、プロフィールを整えてみましょう。
アイコンは可能であれば自分の写真が好ましいですが、私は副業から始めたので、ココナラ(個人のスキルを気軽に売り買いできるスキルマーケット)で似顔絵イラストを依頼してアイコンにしていました。
ポートフォリオを作る
ポートフォリオは、ライターとして名刺がわりにもなる「自分の執筆の作品集」のようなものです。
ライターをしていくなかでポートフォリオは必ず必要になってきます。
とはいえ、「これから初仕事を獲得するのに執筆実績なんてない!」という方がほとんどだと思います。実際、私もそうでした。
その場合、
- 自分が得意なジャンルで記事を1本書く
- 応募したいジャンルで記事を1本書く
この2つを実践してみましょう!
私は全く実績がないときに、上の2つを実践してポートフォリオとして提出し、案件が通った経験があります。
実際に記事作成をする練習にもなるので、案件獲得の準備として2〜3本の記事執筆をしてみましょう。
余談ですが、クライアントに「見やすい!」とお墨付きをいただいた私のポートフォリオはコチラです。ポートフォリオの作成にぜひ参考にしてみてください。
提案文のテンプレートを考える
案件を獲得するためには、提案文を用意して応募することが必須です。
提案文は、持っているスキルや得意分野を、いかにクライアントのお役に立てるかという自分を売り込むための応募文です。
提案文の内容で案件獲得が左右されるといっても過言ではありません!
しかし、応募するたびに毎回書いていては効率が悪いため、始めの挨拶文や結びの言葉をテンプレートとして作成しておくことをおすすめします。
応募内容は案件によって違うため、応募動機はしっかりと自分の言葉で書き、応募したいジャンルに沿ったポートフォリオを添付するなど工夫してみましょう!
初仕事を成功させるための3つのポイント
ライターの初仕事を成功させるために、実際に私が必要だと感じたポイントは、次の3つです。
- 案件はスモールステップで進めていく
- 受注後のシミュレーションをしておく
- クオリティを保つために努力する
案件はスモールステップで進めていく
初仕事を成功させるためには、まずは文字数が少ない案件から始めてみることをおすすめします。
案件を探しだしたとき、まず一番に不安だったことが「最後まできちんと書き切れるのか!?」という不安でした。
ライターの仕事は、500文字くらいからはじまり、文字数の多い案件は10,000文字を超えるなど、さまざまあります。見栄を張って文字数の多い案件に応募し、万が一校了できなかった場合、ライターとして今後の仕事の定着率がむずかしくなってしまうことも考えられます。
初仕事は、例えば1,000文字の案件から始めて、次は1,500文字、2,000文字とスモールステップを踏んでライターの仕事の楽しさを実感しながら進めていくことをおすすめします!
受注後のシミュレーションをしておく
初仕事を獲得するために、つい案件探しばかりに熱中してしまいがちですが、案件受注後のこともしっかりと考えておくことが大切です。
たとえば、クライアントとオンライン面談をする場合はzoomやGooglemeet、やりとりをチャットで行う場合はChatworkやSlackなどのシステム動作が必要となってきます。
また、執筆時間の確保や締切までのスケジュール管理など、クライアントとのコミュニケーションが必然と増えてくるので、受注後にあたふたしないよう、事前にシステムを操作したり、作業工程のシミュレーションをしたりしておきましょう!
クオリティを保つために努力する
なかなか初仕事獲得につながらない、案件と案件の間が空いてしまうなど、いわゆる「案件がない時」でも、自分の書きたいジャンルや応募したいジャンルの記事を書いてみましょう。
ライターを3年している今だからこそ言えることなのですが、やはり書くことでクオリティを保つことができますし、書けば書くほど執筆速度も上がってきます。本数をこなしていけば、リサーチの仕方や執筆のコツもわかってくるようになります。
何より、記事を1本書き上げればポートフォリオになるため、自分の強みが1つ増えます!
私がよくやるのは、影響力のあるベテランライターの書いた記事を模写することです。記事をひと通り読んでから模写を始めるのですが、全く同じ記事でも読むのと書くのでは感覚や思考が違うため、とても勉強になります。
文章の書き方やクオリティ保持にもなるので、模写もおすすめです。
おわりに
今回は、ライター業を振り返りながら私の初仕事に関するお話と、初仕事を成功させる秘訣について紹介しました。
私も案件獲得まで、自分が書けそうな案件に片っ端から応募していました。1日に15件応募した日もあります!10件応募して、返信があったクライアントは2社…なんてこともざらでした。応募が多ければ多いほど、執筆できるチャンスは増えます!
ライターの初仕事を獲得するまで、時間がかかってしまうこともあるかと思います。そんなときには、今回紹介した案件獲得までにできることをぜひ試してみてください。
最後までお読みくださり、ありがとうございました!
この記事を書いたライター
青城碧花
保育士とライターを兼業している好奇心旺盛な多趣味ライター。二男二女の個性豊かな四児を育てながら「仕事も趣味も子育ても全力で楽しむ!」がモットーです!保育、住宅、転職関連の記事を中心に執筆。その他YouTube台本作成や取材・インタビュ...