ライターとしての初仕事「呉服屋さんのブログ執筆」
私のライターとしての初仕事は、呉服屋さんのブログ記事の執筆でした。この仕事との出会いは、クラウドワークスの募集です。
当時、私は副業としてWebライターの道を模索し始めたばかりで、毎日のようにクラウドワークスで案件を探していました。
ある日、「浴衣を着て福岡市内を観光するのをおすすめする記事作成」という募集を見つけました。ライティングの不安はあったものの、10年前まで福岡に住んでいたので、福岡の魅力をたっぷりと紹介できる自信はありました。また、行事の折には和服で参加していたので、この案件は自分にぴったりだと思い応募したのを今でも覚えています。
応募する際は、以下の点に気をつけました。
- 丁寧な文章で自己紹介
- 福岡への思いと和服への興味をアピール
- 記事のおおまかな構成案を提示
クライアントに私の熱意が伝わったようで、この仕事を受注することができました。この経験から、自分の興味や経験を活かせる案件を選ぶことの大切さを学びました。また、単に「やります」と言うだけでなく、具体的なアイデアを示すことで、クライアントの信頼を得やすいということもわかりました。
実際の依頼内容
クライアントからの「浴衣を着て福岡市内を観光することをおすすめする」という依頼を受けて、私は以下のような要素を記事に盛り込むことにしました。
- 福岡市内の観光スポットの紹介
- 浴衣姿で訪れることの魅力(写真映えする場所など)
記事を書くにあたり、自分の旅行経験だけでなく、最新の情報をインターネットで調べ、できるだけ正確で魅力的な内容になるよう心がけました。
特に意識したのは、読者が「私も浴衣を着て福岡を歩いてみたい!」と思えるような臨場感のある描写です。例えば、「博多の石畳を浴衣姿で歩けば、タイムスリップしたような趣のある体験ができます」といった表現を使いました。
また、実際に浴衣や着物姿で観光する際の注意点も盛り込みました。夏場の熱中症対策として水分補給の重要性を強調したり、化粧直しグッズなどを小さな巾着に入れて持ち歩いたりするアイデアも記事に書きました。
この仕事を通じて、単に情報を羅列するだけでなく、読者の行動を促すような魅力的な文章を書くことの大切さを学びました。また、自分の知識だけでなく、しっかりと調査をすることの重要性も実感。
何より、読者の立場に立って、実際に役立つ情報を提供することが、良い記事を書く上で欠かせないと気づきました。
初仕事に取り組んでみて
Webライターとしての初めての案件だったので、正直なところ、かなり緊張しました。
執筆を始めると、予想以上に難しさを感じました。
まず、記事の構成が適切かどうか自信が持てなかったのです。読者にとってわかりやすい流れになっているか、常に不安を感じながら書き進めていきました。また、自分の普段の文体と、ブログ記事に適した文体のバランスを取るのにも苦労しました。
さらに、福岡の最新情報を調べるのにも予想以上に時間がかかりました。古い情報を書かないよう、複数のソースを確認する必要があり、これが思いのほか大変。そして何より、単なる情報提供ではなく、読者が「行ってみたい」と思えるような魅力的な表現を考えるのに苦心しました。
これらの課題に対しては、いくつかの工夫を施しました。
まず、家族に下書きを読んでもらい、構成や文体についてフィードバックをもらいました。これにより、客観的な視点から記事の改善点を見出すことができました。
次に、観光地の公式サイトや最新のブログ記事を調べ、情報の正確さを確保。さらに、自分が実際に浴衣を着て福岡を歩いているようなイメージを強く持ち、その感覚を言葉にするよう心がけました。
執筆中は常に「自分の友達がこの記事を読んで、浴衣を着たいと思ってくれるだろうか」ということを意識しました。この視点を持つことで、より親しみやすく、説得力のある文章になったと思います。
初めての仕事ということもあり、締め切りまでに間に合うか不安でしたが、早めに作業を始め、計画的に進めることで、なんとか期日内に完成させることができました。
納期と品質への不安を抱えながらの執筆でしたが、同時にライターとしての第一歩を踏み出せた喜びも大きかったです。この経験を通じて、自分の課題や改善点も明確になり、次の仕事への意欲が高まりました。
クライアントからの嬉しい評価
提出後はクライアントからの評価をドキドキしながら待ちました。幸いなことに、クライアントからは以下のような好評価をいただくことができました。
・読みやすい内容
初めて書いた記事でこのような評価をいただけたことは、大きな自信につながりました。
・読み手にもわかりやすい
常に読者目線を意識して書いた努力が報われた形となりました。
・対応が迅速かつ丁寧
クライアントからの質問や修正依頼に対して、迅速かつ丁寧に対応したことを評価していただきました。締め切りを意識しつつも、誠実なコミュニケーションを心がけた結果だと思います。
これらの評価は、私にとって大きな励みとなりました。特に、読みやすさとわかりやすさについての評価は、ライターとして最も大切にしたいポイントだったので、とても嬉しく思いました。
クライアントからこのような評価をいただいたことで、自分の強みを客観的に把握することができました。また、プロのライターとして仕事を続けていく上での自信にもつながりました。
実は高単価案件だった
初仕事の報酬は、1500文字で3,000円でした。つまり、文字単価は2円ということになります。
この文字単価は初心者のライターとしてはかなり高いほうだったようです。当時の私にはそれを判断する基準がなく、ただ純粋に嬉しさを感じていました。
執筆にかかった時間は約10時間でした。リサーチや校正、修正作業も含めてのことです。時給に換算すると300円程度になりますが、この時間の中には多くの学びが詰まっています。クライアントとのコミュニケーション、締め切りを意識した作業の進め方、文章構成の組み立て方など、お金では買えない経験を得ることができました。
この初めての報酬は、プロのライターとしての第一歩を踏み出したという実感を与えてくれました。同時に、今後さらにスキルを磨き、執筆のスピードと質を上げていけば、より高い報酬を得られる可能性があるというモチベーションにもなりました。
初仕事を振り返って
初めてのライターの仕事を終えて、さまざまな感情と学びがありました。
まず、なんといっても大きな達成感を味わいました。不安と緊張の中で始めた初仕事でしたが、無事に締め切りまでに完成させ、クライアントから好評価をいただいたことは、大きな自信になりました。自分の文章が誰かの役に立つという実感は、何物にも代えがたい喜びでした。
一方で、自分の課題も明確になりました。構成を考えるのに予想以上に時間がかかったことや、リサーチの効率が悪かったことなど、改善の余地がたくさんあることに気づきました。しかし、これらの課題がわかったことも、今後の成長につながる貴重な経験だったと感じています。
特に印象に残っているのは、友人を読者として想定して書いたことです。「自分の友達がこの記事を読んで浴衣を着たいと思ってくれる記事になるよう心がけた」というアプローチは、記事に親しみやすさと説得力を与えるのに役立ちました。この視点は、今後の執筆でも大切にしていきたいと思います。
最後に、この経験を通じて、ライターという仕事の魅力を改めて感じました。自分の言葉で誰かの役に立つ情報を伝えられること、そして自分自身も新しい知識を得られることは、大きなやりがいです。
この初仕事での学びを胸に「初心忘るべからず」で、これからも成長し続けていきたいと思います。
この記事を書いたライター
リエ
「すらすら読める」がモットーのWebライター。読字好きから転じたWebライターの道、読み心地のよさを大事にしています。得意な分野は、金融、不動産、教育関連。朝はコーヒーを淹れること、夜はビールを注ぐことを楽しみに執筆しています。