異色の経歴を持つ保育士からライターへ転身
━━まずは、簡単に自己紹介をお願いします!
青城碧花さん(以下、青城さん):こんにちは!フリーライターの青城碧花(あおき みはな)です。生まれも育ちも埼玉県、県外へ一歩も出たことのない、生粋の埼玉県民です(笑)。
年下の旦那と、2男2女の4人の子ども、そして保護猫の6人と1匹でにぎやかな毎日を過ごしています。
ライター歴はもうすぐ3年ほどになります。主に、住宅・転職・保育・旅行などを中心にオウンドメディア内での記事作成やコラム・ブログ作成を行っています。一旦フリーランスとしてライター業に専念していたのですが、現在はライターと保育士を兼業している状況です。
━━何やら青城さんは異色の経歴をお持ちだとお伺いしましたが……
青城さん:異色……なんですかね?クライアントから言われて「あぁ~、私って異色なんだ」って気づかされたんですけれど。
私、今でこそ保育の仕事を17年間続けていますが、元々は経営科の短大卒だったんです。新卒で中古車販売の営業をしていたのですが、当時、大好きだった祖母が亡くなってしまって……。
その時、母が「碧花は保育士に向いているっておばあちゃんがよく言ってた」って聞いて、一度は諦めた保育の道をもう一度目指すことに決めて、幼児教育科の短大へ編入しなおしました。
━━保育士からライターへはどう結びついていくのでしょうか?
青城さん:ライターになったきっかけは、新型コロナウイルスの感染症拡大からですね。
緊急事態宣言で保育士の仕事が休園になって子どもたちとずっと家にいたのですが、幸いにも住んでいる地域はオンライン授業の開始が早くて。
リビングでパソコンを3台並べて、それぞれオンライン授業を受けている子どもたちの姿を見て「家でパソコン1台でオンライン授業ができるんじゃ、家でできる仕事もあるんじゃ?」と気づかされたのがきっかけです。
そこから自分の経歴を振り返って、幼少期から作文の授業が好きだったことと、作文で賞をもらった経験を思い出し、Webライターという仕事に行きつきました。
━━現在も保育の仕事は続けているのですか?
青城さん:「今現在」で言うとそうなります。というのも、つい最近までは保育士を退職して、フリーランスとしてライター1本で活動していたんです。
それが先日、前職の保育園から連絡があって、急に保育士さんが辞めてしまったから、少しの間手伝ってほしいとお願いされまして……。今はライター業と週4日の保育士パートを兼業しているところです。
━━ライターと保育士の兼業はこれから先も続けていく予定ですか?
青城さん:この質問に関しては、率直な意見をいうと「No」です。
保育士を一度辞めた理由は、健康診断で甲状腺疾患が見つかって、安静と治療が必要になったからなんです。今は治療の甲斐あってホルモン値も正常に戻ったのでまた保育のお仕事ができているのですが、何といってもフリーランスのおいしさに味を占めてしまったので(笑)。
末っ子が小学校に進学することもあって、やはり融通の効くフリーライター1本の生活に戻りたいと思っています。
ライターのやる気スイッチは「雨を降らせること」
━━ライターになるまでにどんなことを勉強しましたか?
青城さん:私はライターのオンラインスクールを受講しました。1年コースで毎月4回講師のZoomサポートが受けられるものだったので、わからないことは質問しまくり、動画講義もどんどん自分で進めて行きました。
あとはクラウドソーシングに登録して、プロフィールやポートフォリオを添削してもらって案件に応募していく、といった感じで実践しながら学んでいきました。
当時は9〜16時までの保育士パートが週4日で、末っ子もまだ2歳で一番手がかかる時期だったので、とにかく手っ取り早く、時間を有効活用してスキルを身につけたくて。
でも、初めてのオンラインスクールだったので「詐欺じゃないよね?」と不安になって契約するまで数か月悩みました(笑)。
━━仕事と家事をどのように両立しているのでしょうか?
青城さん:結婚してからずっと続けていることなのですが、1つ目は1週間分の献立を決めて、まとめ買いすること。そして、2つ目は仕事から帰宅したら20時までにすべての家事を終えてしまうことですかね。
保育士の仕事が終わったら、20時まではほとんどノンストップで動いています。帰宅してそのままお風呂に入って、その間に洗濯機を回して夕飯を作る。洗濯物を畳んでいる間に回していた洗濯が終わるので、室内に夜干ししています。
子どもが揃って夕飯を食べている時に、私はキッチンで子どもたちが使った水筒やお弁当箱を洗って、ついでにそこで夕飯をサッと食べてしまいます。そうすると、20時からは心置きなく仕事に集中できるんです。
だいたい24時前まで執筆・リサーチなど記事作成をしているのですが、何せ保育士は体力勝負の仕事なので、キーボードを打ちながら船を漕いでしまうこともしばしばあります(笑)。
そういう日は、潔く21時くらいに子どもと一緒に寝てしまうんです。だいたい早寝すると翌朝4時半や5時頃目が覚めるので、子どもたちが起きてくる時間まで執筆の続きをしています。
今は平日の執筆時間がまとめて取れないので、土日も午前か午後のどちらかは執筆にあてています。フリーランスの時は仕事は平日のみ!と割り切って、土日は家族と過ごす時間にしていました。メリハリが大事ですね!
━━在宅での「仕事モード」はどう工夫されていますか?
青城さん:作業環境として必ずしていることが「BGMを雨音にすること」です。執筆するなら無音が一番集中できるのですが、家族が多いとそうもいかない。かといって、日中も家の近所は人通りがちらほらあって、意外とご近所さんの会話が気になる(笑)。
そういう時はイヤホンで作業用BGMを流して執筆するのですが、私はひたすら雨の音を流します。好きな曲をかけるとテンションは上がるけどつい歌ってしまうし、曲なしBGMだと脳内で楽曲再生してしまう。かといって、川のせせらぎみたいな癒し系の曲だと睡魔に襲われてはかどらない。
実際にいろいろ試してみた結果、環境音である雨の音が一番「無」に近くて、とても集中して執筆できることがわかりました。なので、さぁ執筆するぞ!という時には必ず雨を降らせます。
とはいえ、今はリビングの片隅で執筆しているので、子どもの手がかからなくなったら作業部屋が欲しいですね!フリーランスに戻れたら、近くのコワーキングスペースが気になっているので、環境を変えて仕事するのも有りかな、なんて思っています。
どんな形であれ、生涯書くことを辞めないでいたい
━━これからやってみたいライターのお仕事はありますか?
青城さん:取材とインタビューのお仕事を本格的にやりたいと思っています。とあるイベントの取材記事のお仕事をしたとき、自分が取材したものを文字に起こして記事作成していく過程が楽しすぎて「もっと書きたい!もっと取材したい!」とワクワクしました。
とにかく多趣味で人と関わることが大好きなので、自分の性格的に取材ライターは向いているのではないかと思っています。観光系や地方創生、エンタメやイベントなどたくさん取材してインタビュー経験もどんどん積んでいきたいです。
いつかネットニュースを読んだ知人から、「この記事書いたのってあなただったの!?」と言われることがライター冥利に尽きるかなぁと思っています。
━━思い描いているライターの将来像があれば教えてください
青城さん:近いところからいくと、ディレクターやライターさんをサポートする側も経験してみたいと思っています。
あとは「在宅ワークって気になるけど一歩踏み出せない」という主婦やママさんが意外と周りに多いので、そういった方の拠り所や、力になれる存在でいれたらいいなと思います。
個人的なところで言えば、趣味で小説を書いているのでシナリオライターにも興味があります。また、美術部の長女は絵を描くことが得意なので、私が原作を担当して、長女が絵を描いた絵本を作ってみたいという願望もあります。
「絶対コレをやっていきたい!」という明確な将来像はあえて作らないようにしているのですが、生涯書くことをいつまでも辞めないでいたいなぁと思っています。
この記事を書いたライター
青城碧花
保育士とライターを兼業している好奇心旺盛な多趣味ライター。二男二女の個性豊かな四児を育てながら「仕事も趣味も子育ても全力で楽しむ!」がモットーです!保育、住宅、転職関連の記事を中心に執筆。その他YouTube台本作成や取材・インタビュ...