プロフィールについて教えてください。

プロフィールについて教えてください。

薬剤師として30年ほど病院や薬局で働いていました。新卒で病院にしばらく勤務した後、調剤薬局に転職しました。

医薬分業という考えから、調剤薬局がどんどん増えていた時代でしたね。クリニック前の小さい薬局から総合病院前の大きな薬局まで何店舗かに勤務し、スキルアップできました。

薬局の管理者になりマネージメント的なことをしていた時もあります。新卒薬剤師の教育や、薬学生の実習の指導なども行っていました。

昨年末に薬局から早期リタイアしたので、現在薬剤師の資格を活かしているのは市町村から委嘱されている学校薬剤師としての仕事のみです。

薬剤師の仕事を辞めた理由を教えてください。

薬剤師の仕事を辞めた理由を教えてください。

薬剤師として現場で働くことに疲れてしまったのが第一の理由です。

2020年に入り新型コロナ(COVID-19)の大流行が始まり、薬局内でも対応に苦慮しました。当時はまだ新型コロナウイルスがどんなものなのかわかっておらず、感染対策も手探り状態でした。普段の業務でもヘトヘトになっているのに、緊張感は倍増。

さらに医薬品の供給不足。最近ニュースでよく取り上げられていますが、実はもう何年も続いています。

来る日も来る日も、「この薬が入ってこない」「いつまでに入るの?」「この薬も無い」といった会話が薬局内で繰り広げられます。

患者さまへも「薬のメーカーが変わりました。同じ成分の薬ですから安心して飲んでください」と話しても、納得してくれない方ももちろんいらっしゃいます。

また2年に1度ある診療報酬改定。詳しい説明は省きますが、薬剤師に求められることが増えてきました。対応するために自分で勉強するのはもちろん、研修会に参加したりスキルアップは欠かせません。

それがだんだんと苦痛に感じられるようになったのです。若い頃はがんばってやろうという気持ちが勝っていましたが、もう無理かなと思うようになってきました。

自分がやりたい仕事ができなかったということも理由になりますね。

日本は65歳以上の人口が全人口に対して21%を超える「超高齢社会」です。薬局でも患者さまの自宅などに薬を届け、薬の効果が出ているか、副作用など出ていないかと言った在宅業務に関わることが多くなりました。

私としては薬局内での仕事はもうやり切ったと思っていたので、在宅業務をやりたいとずっと思っていました。ケアマネージャーの資格もそのために取得したのですがなかなか希望は通りません。

そんな理由から、薬剤師として現場で働くことを卒業しようと思ったのです。

ではライターをめざしたきっかけは何だったのでしょうか?

ではライターをめざしたきっかけは何だったのでしょうか?

最初はライターをめざしていたのではなく、家で働く仕事ができれば良いなと考えていました。

私が若い頃は、薬剤師の仕事は自宅でできるものはなかったので薬局に勤務していましたが、心の中ではずっと家で仕事ができたらいいのにと思っていました。

現在はオンライン服薬指導といってパソコンやスマートフォン等の通信機器を活用して実施する服薬指導が認められています。さらに薬局以外の場所でもオンライン服薬指導ができるようになったため(色々と条件はありますが)場合によっては自宅での勤務も可能です。

オンライン服薬指導の仕事でも探してみようかなと思っていたのですが、もともと自分は対人業務が苦手だったことを思い出しました。

長年同じ仕事を続け、また年も取ってきたのでそれなりに対応はしていましたが、やはり人と会って、たとえそれがモニター越しでも話をするということは、緊張しますし得意ではありません。

そのような時に、ふと、薬剤師の資格を使うのではなく薬剤師として得た知識・経験を活かす仕事はないかなと考えるようになりました。

自分の持っている知識を使って自宅でできる仕事。

求人募集のサイトをなんとなく見ていた時に、メディカルライターという文字が目に入りました。内容を見て自分でも作成できそうなものもありましたが、経験3年以上等の応募資格が記載されており、あてはまりません。

毎日趣味に時間を費やし、ストレスはたまらない生活をしていたのにも関わらず、メディカルライターという文字が頭から離れませんでした。

初心者・経験が無い者にはメディカルライターという職業は到底無理な世界だったのかと思い始めた頃、「メディカルライターにかかわらず、ライターとしてどんな分野にでもチャレンジし経験を積んでいったら良いのでは?」と考えるようになりました。

もともと文章を書くことは苦にならず、昔、県の薬剤師会に記事を依頼され書いたこともあります。

また疑問に思ったことはなんでも調べずにはいられないといった性格も、ライターに向いているのではと思い始めました。

「ライターにチャレンジしてみよう。」

新たな扉が開かれる瞬間を感じました。

ライターになるために始めたことは?

ライターになるために始めたことは?

ライターになると決めた時に、まず自分が何かを表現する場が必要であると考え、noteに自分のクリエーターページを作成し少しずつ記事の投稿を始めました。

そのころは多くの人に読んでもらう工夫など何も考えずに記事を作成していたので、自分が書いたものに対して反応をもらった時はとても嬉しく感じました。

他に、X(旧Twitter)に新しくライター用のアカウントを作成し、ライターを募集しているアカウントやライターさんのアカウントを探し、少しずつフォローしていきました。Mojiギルドを知ったのもこの頃です。

全く未知の分野でしたので毎日新たな言語にぶつかります。

SEO? HTML? ペルソナ?

でも今はネットでなんでも調べることができるので、わからないことは複数のサイトをチェックしました。ライターに関する本もいろいろ読みましたね。今でもそれは続けています。

最近WordPressについて学び始めました。習得すればライターとしてもっと世界が広がると思っています。

これからの目標・やりたいことは?

これからの目標・やりたいことは?

まだまだ駆け出しライターですから、まずは求められるものに対して的確な記事を作成していくことができるようになれば良いなと思っています。

家でもどこでも仕事ができる、自分が昔から求めていた仕事形態がやっと実現できたのですから一生続けたいです。 あの人に記事をお願いすれば大丈夫だと思ってもらえる、選ばれるライターを目指します。

そして最終的にメディカルライターの仕事もできるようになれば万々歳ですね。

いくつになっても、ライターは挑戦・実現することができる職業であると証明できれば良いなと思います。

この記事を書いたライター

執筆者

Ryomahan

薬剤師資格を持つライター。医療業界における薬剤師のあり方に疑問を抱き早期退職。趣味のウクレレ・サックスを演奏したり、英会話を習ったりして気楽に過ごしていたが、薬剤師としての経験を文章で役に立てることはできないかと思いライターに...

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