「書いてみたいな」を基準に応募しまくった日々

書いてみたいな」を基準に応募しまくった日々

ライターの仕事を始める第一歩として、多くの方はクラウドソーシングに登録するのではないでしょうか。また、ライター向けのオンラインサロンに入会して仕事を紹介してもらう方法もありますよね。私の場合、まずいくつかのクラウドソーシングに登録して、気になる案件に片っ端から応募していきました。

「書いてみたいな」を基準に応募していったところ、小中学生向けのオンライン学習サービスを提供している会社から返事がきました。仕事内容は、ホームページに掲載する学習コラムの執筆です。

採用してもらえるかどうかは、テストライティング次第。ここに至るまで、何度もテストライティングに挑戦してきました。なかなか採用にはつながらなかったので「今度こそ!」と意気込んでいたのを思い出します。

何度もチャレンジしてきた私が、これからライターを目指す方に伝えたいのは「テストライティングって、実績にはならないけれど文章を書く練習にはなる」ってこと。最初は、細かすぎるレギュレーションにうんざりするときもありました。だけど、忠実に守れば読みやすい文章になります。

もう一つは「自分のスキルを試されているだけではない」ってこと。納期やレギュレーションを守るのは必須です。そのうえで、質問をしたときの相手の返信の文章から感じる雰囲気、返信までの時間などからどんな相手と仕事をするのか想像するのも大事だと思うのです。

私も今まで、たくさんのテストライティングを受けてきました。ちょっと苦手だな、なんか違うなと感じたら、採用の連絡が来てもお断りしようって思うこともあります。お断りする前に落とされたこともたくさんありますけどね(笑)。

テストライティングの記事がそのまま公開!

テストライティングの記事がそのまま公開!

テストライティングで執筆した内容は「不登校の小中学生の将来」。私がずっと書いてみたいなと思っていた不登校に関する記事です。報酬は1,000文字で500円。

私の子どもは学校へ行っていません。不登校については、専門家からたくさんのことを学んできました。その知識を活かして執筆したいのに、たった1,000文字で不登校の小中学生の将来を書くなんて無理!って思いましたね。

しかし、文字数を増やしてボリュームのある記事を書いても評価されるかどうかなんてわかりません。悩んだ末、内容を絞り魂を込めて1,000文字を執筆し提出しました(笑)。どうしても合格したかった私は、テストライティングを提出する際、3,000文字の記事を想定した構成案も一緒に提出したのです!

しばらくして「ぜひ、3,000文字で執筆して欲しい」旨の連絡を担当者から受け取りました。作戦成功!って大喜びしたのを思い出します。テストライティングの1,000文字をリライトして提出したところ、そのまま記事が公開されました。

相手の受け取り方次第だけれど、受け身の姿勢でいるより自分の熱意を遠慮なく伝えるのも大切かと思います。

継続して執筆する責任と覚悟

継続して執筆する責任と覚悟

テストライティングの記事を評価していただき、その後「不登校」をテーマにしたコラム記事を継続して執筆できるようになりました。不登校の児童生徒は毎年増え続けています。文部科学省の調査によると、令和4年度の小中学校における不登校児童生徒数は約30万人(※)にのぼり過去最多です。

※参考:文部科学省 令和4年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果

不登校関連のニュースを見たり文章を読んだりするたびに、書くことの責任と覚悟を持たなきゃなって思うようになりました。教育において大きな問題となっているテーマを私ごときが書いていいのか?専門家から学んだとはいえ、私の知識は偏っていないか?って思うこともしばしば。だから、常にインプットしてサボらないように心がけています。

ライターの仕事は「文章を書くのが得意」「情報を集めるのが得意」だけでは成り立たないと思います。画面の向こうにいる読者の悩みに寄り添い解決に導く文章を書くには、責任と覚悟も必要なんじゃないかなって、私は思うのです。

「文字単価が上がらない」けれど、書きたい!

「文字単価が上がらない」けれど、書きたい!

テストライティングは文字単価0.5円でした。採用されてからは文字単価1円。しばらく、1円の壁は超えられませんでした。文字単価を上げてもらいたいなって思っても、初心者ライターさんにとって単価の交渉ってハードルが高いですよね。

私の場合、30記事ほど執筆した後に単価を上げて欲しいと伝えました。ちょうどそのとき条件のいい仕事を受けたので、最悪は契約が終了してもいいかなって気持ちで打診しました。しかし、クライアントさんからの回答は予算の関係で無理。さらにクライアントさんにメリットとなる提案をしてみても無理…。

交渉は失敗に終わりましたが、採用されて8か月後くらいに1.5円になりました。現在私が持っている案件のなかで、今でも最下位単価を誇っています(笑)。

単価が上がらなくても私が執筆を続けている理由は、書きたいテーマを書かせてもらっているから。もう一つは、クライアントさんとの相性が良くストレスフリーで仕事ができるから。私は、ライターを見下していたり一緒に記事のクオリティを上げようという想いが感じられないクライアントさんからは離れるようにしています。

基準は人それぞれだけれど、どんなに単価が高くても人間関係におけるストレスはもう要らない。私は自分が気持ちよく仕事を続けられる方を選びます。

私が大切にしたいこと

私が大切にしたいこと

ライターになって私が大切にしたいことは「チャレンジ」です。現状の中にいると心地いいのは確か。だけど成長もない。文字数が多い記事の執筆にもチャレンジしたし、取材や得意分野といえない記事の執筆にもチャレンジしました。だから、ライターとして初仕事したころの自分と比べるとほんの少しは成長したはず。

現状維持どころか後退するときだってあるけれど、何歳になっても「チャレンジ」する気持ちは大切にしたいなと思います。

この記事を書いたライター

執筆者

わたなべ

Webライター&ディレクター。オンライン学習塾のコラムや起業家さまのブログ執筆を中心に活動中。子育てに思い悩む日々を過ごしながらも「自分の人生は自分のもの」と気づきライターの道へ。コーヒーとチョコレートと自分の時間をこよなく愛する...

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