初仕事は在宅アルバイトとしてブログ量産
2012年頃は現在のようなクラウドソーシングサイトはそれほど一般的ではなく、今のようにクラウドソーシングサイトに登録すれば誰でも在宅の仕事をできるという雰囲気ではなかったように思います。在宅の仕事をしてみたいと思っても、まだ少し敷居が高いと感じられるものでした。
そんな時期に仕事を探していた際、求人サイトで在宅のアルバイトを見つけました。応募をして詳細を聞いてみると、ブログを書いて集客するという仕事内容でした。このような仕事はまだまだ「怪しい」と言われることもありましたが、たまたま地元の企業だったので応募したところ、面接なしでテストライティングのみで採用となりました。
初仕事はマニュアルに沿って決められたキーワードとリンクを盛り込んだブログを執筆・記事をアップロードするもので、いわゆるアフィリエイト目的のブログ量産です。
決められたキーワードとリンクが盛り込まれていれば、文章の質はあまり問われませんでした。テストライティングで課題を提出して採用となり、それから半年ほどブログ執筆・投稿を続けることとなります。投稿先は無料ブログサイト、またはWordPressで、WordPressの基本的な操作はここで覚えました。
最初のこの仕事は1か月あたり50記事以上で1本100円、200記事以上で200円のように量をこなせば単価が段階的に上がる方式でした。とにかく書きまくって量をこなせば単価が上がるので、あまり内容を考える必要もなく、駄文を量産していました。一応これがライターとしての初仕事ですが、今考えるとライターとしての仕事としてはちょっと違うといえるかもしれません。
内容はともかく「書くこと」を仕事にできると気づいたのが収穫
このように、私のライターとしての初仕事は文章力が鍛えられたわけでもなく、よく考えればライターの仕事なのか？と疑問符が付いてしまう内容でした。
しかし、自宅で文章を書くことで収入を得られる可能性があることに気づいたのはこのアルバイトがきっかけでしたし、約半年後に最初の在宅アルバイトの仕事が終わり、その後に別の在宅のライターの仕事を探すきっかけにもなりました。また、現在も使用する機会が多いWordPressに触れたのもこれが最初だったので、まったく収穫がなかったわけでもありません。
その後、クラウドソーシングサイトが活況となってきたのでいくつかのサイトに登録をしたことはありましたが、最初に書く仕事をしたのが直接契約だったこともあり、現在に至るまでクラウドソーシングサイトを利用したことはなく、すべて直接契約でお仕事をいただいています。
安い単価でも続けることで高単価案件につなげられる
ブログ量産の初仕事の後に見つけたのは、旅行会社のパンフレットのテキスト作成や占い原稿作成、求人原稿のテキスト作成などの案件でした。
ブログ量産とは異なり、これらの仕事ではある程度の文章力も求められます。しかし未経験でもできる内容でしたので、これらの仕事を通してはじめて、きちんと読んでもらうためのライティングを経験しました。読んでもらうことを意識した文章を書くようになってから、案件を受注していたとある企業の元請けから直接契約の申し出があり、現在もお仕事を継続発注していただいています。
それまでは文字単価は1文字1円以下ということも多かったのですが、元請け企業と直接契約となったことで単価が上がりました。最低でも1文字4円以上、条件が良い場合は10円程度まで単価が一気にアップし、さまざまな企業案件や継続案件などをいただく機会に恵まれました。
専門知識がなくてもライターとして続けるコツ
私は特にこれといった専門分野の知識はありませんが、10年以上ライターの仕事を続けています。ライターは専門的な知識が必要でハードルが高い仕事と思われることがありますが、個人的にはリサーチ力と情報をまとめる力があれば、ある程度突っ込んだ内容の記事も執筆可能だと思います。
今はネット上にたくさんの情報が溢れているので、きちんとリサーチをしてその情報を文章できちんとまとめられれば、有益な記事を作ることは可能です。
もちろん、それだけでは対応できない専門的な知識が必要なジャンルもあります。SEOを意識しなければならない記事もありますが、SEOに関してはある程度記事作成を通して身につけられますし、リサーチ力と情報をまとめる力だけで書ける記事も少なくありません。
ライターを目指している方は、いきなり本業として稼ぐことを考えるよりも、まずは未経験でもできる記事作成から始めてステップアップしていけば、本業として独立することも十分できると思います。
この記事を書いたライター
えま
フリーランスのWebライターです。基本地方在住ですが、この10年ほどはどこでも仕事ができる利点を活かして海外・国内問わず季節ごとに居場所を変えて暮らしています。生活情報系のコラムやビジネス、介護系の記事をよく書いています。
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