プロフィールについて教えてください。
大学卒業後、新聞社と不動産管理会社に勤務しました。
海や自然が豊かな場所で、自分に合った暮らしを送りたいと思うようになり、2021年の7月に瀬戸内海のそばの限界集落に移住しました。
ライターを目指したきっかけはなんですか?
田舎への移住を実現するため、複数の収入の柱を持って暮らす「複業」を目指すことに。新卒時に、新聞社で記事を書いていた経歴を活かせると思い、ライターになることを決めました。
特技もない、平凡な会社員で、ほかに思い浮かぶものがなかったんですよね。
ライターになるために、まず始めたことはなんですか?
当時は、クラウドソーシングの存在すら知らず、Webライターとして稼ぐ方法がわかりませんでした。
そこで、所属していたオンラインサロンの仲間に、オンラインで「Webライター講座」を開いてもらいました。クラウドソーシングへの案件応募や、ブログの立ち上げ方を学び、移住と副業体験を軸とするブログの運営をスタート。
もともと本を読むのが好きなので、ライターやSEO関連の本を買ってコツコツ読みはじめました。動画学習などもいいですが、文字を書く仕事だけに、人の記事を読んだり、書くための勉強を続けることも大切です。
反省点でもありますが、なるべく早い段階から「どんなライターになりたいか?」をよく考えることをおすすめします。
はじめての仕事が取れた経緯を教えてください。
所属していたオンラインサロンに、地域メディアのディレクターをしている人がいて、ライターとして活動したいと考えていた自分に、趣味でもある温泉記事の仕事をくれました。
1記事3,000円で、WordPressへの入稿まで行いました。ちょっと前まで、「WordPressって何?」ととても難しく思っていましたが、「壁」を取り払ってくれ、ブログにチャンレンジする気持ちが固まりました。
温泉ソムリエの資格や入湯経験のある温泉について、自身が撮影した写真付きでまとめて、好評だったと記憶しています。
現在のお仕事スタイルにつながった経緯を教えてください。
田舎に移住したかったけど、フルタイムの会社員として転職するのでは、「あまり生活自体変わらないのではないか」と妻がアドバイスをくれました。
いろいろ検討した結果、総務省の地域おこし協力隊という制度を利用して移住し、週4日、地域支援の仕事に従事。そのため、平日夜や休日に、副業でライターの仕事をしています。ライターの仕事がない時は、ブログの記事更新やリライトを行っています。
1日中机に向かって仕事するのではなく、体も動かしつつ、心身ともに健康に暮らしていきたい気持ちが、今のスタイルにつながりました。
田舎で暮らしているため、ライターと会う機会はありませんが、オンラインサロンに所属して、ライターとしてのつながりや学びの場を確保しています。
ライターの大変なところ、きついところはどんなところですか?
独学やWebマーケティングスクールでSEOライティングについても学びましたが、希望する単価で案件をとるのに苦労しています。ライターになる人が多く、AIライティングの普及もあり、競争が激しくなっているかもしれません。
過去に、ブログの比重が高かったこともあり、ライターとしての専門性を高められなかった影響もあると思います。また、本業があるため、納期がタイトな案件を受注したときは、夜遅くまで記事を書くこともあり、両立がきついと感じることもあります。
ライターの仕事が終わったら、家庭菜園の畑をしたり、自宅の庭から海を眺めてリフレッシュできるのは恵まれてますね。
毎月の収入も安定しないので、そこはよく理解しておきたい部分です。
きつい時はどんな風に乗り越えましたか?
副業収入の目標額を決めていて、そこに到達していない月は「目標未達だから、やるのが当然」というマインドで乗り越えています。
ライターとしての道筋は、人それぞれですが、課題を把握してひとつずつ打開すれば、おのずと道は開けるのではないでしょうか。コミュニティに所属し、仲間をつくれば、つらい時などのモチベーション維持につながるかもしれませんね。
仕事のやりがい、楽しいところは何ですか?
Webライターでもブログでも、自分の書いた記事が検索上位に来たときは「おっ!」となり、嬉しさを感じます。
SEOと一言でいっても、さまざまな知識が求められます。常日頃からの学びが欠かせないことが、やりがいにつながっています。クライアントから、「良い記事だったよ」とお礼を言ってもらえた時は、この仕事をやって良かったと思えますね。
ライターとしての目標ややりたいことがあったら教えてください
今現在、セールスライティングについて学んでいます。
移住後に栽培をはじめたタケノコやレモンを、自分の考えた文章で、求めている人に売りたいと思うようになったんですよね。
地方では、広告に十分な予算をかけられないため、品質は良くても埋もれている商品がたくさんあります。そんな商品を、自分の記事で、1人でも多くの人に届けて地域にも貢献することも将来の目標です。
この記事を書いたライター
林文明
Webライター&ブロガー。自らの地方移住や副業、不動産業界の勤務経験を活かした記事を執筆している。現在は限界集落で地域支援の仕事と農業にもチャレンジ中。一人でも多くの人に、ライターのスキルを身につけて「好きな場所で好きな暮らし」を...