順風満帆な日々に突然大きな分岐点がやってくる

順風満帆な日々に突然大きな分岐点がやってくる

ーーまずはk@zu.kさんの経歴について聞かせてください。

私は山口県生まれの30代、現在も山口県在住です。前職は外資系の生命保険会社で外交員として働き、多くのお客様からさまざまな学びをいただいてきました。

入社2年目には、MDRT(Million Dollar Round Table)と呼ばれる世界中の保険と金融のプロフェッショナルが集う組織への入会基準を達成しました。以降3年連続で該当できたことは今でも誇りに思っています。

3年目に営業主任に昇格、そして入社5年目にセールスマネージャーへ職制を転換し管理職としてのキャリアをスタートさせました。

ーー大きな分岐点が訪れたとお聞きしました。

管理職になって半年ほど経過した頃、心身の不調を感じて医師の診察を受けました。結果は過度のストレスを起因とする適応障害と不眠症と診断され、すぐに休職。一度は職場復帰しましたが人間関係もうまく行かず結局すぐに退職しました。

外交員時代は収入も安定していましたし、営業活動はとても楽しかったです。しかし管理職になってからは人と会うのも嫌になり家族とも別居、誰にも関わりたくないと感じていました。睡眠も調子の良い日で2時間ほどでした。

退職後は数か月にわたって休養をとりました。幸い、症状も快復に向かい睡眠時間もある程度は確保できるようになりましたが、人と関わりたくないのは相変わらずでしたね。

ーーそこからなぜライターになろうと思ったのですか?

休養中、ただ漠然と在宅でできる「なにか」を探していたんです。その最中、ふと目に留まったのが「行動心理学×コピーライター」と掲げるオンラインのライタースクールでした。

いかにも怪しげだな…と、当初は感じていましたね(笑)。

とはいえ、特にやることはなく無料だったこともあって1か月間のトライアルを受講しました。日々送られてくる課題も最初は気が乗らず、適当に返していました。今となっては、講師の方々に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

毎日の講義や課題に目を通しているうちに段々と興味を持って課題をこなすようになり、いつの間にかライターとしての将来像も思い描くようになっていました。心理学って怖いですね(笑)。

トライアルが終わると正式に入校手続きを行い、その頃にはライターとして生きていくことを決意していました。

在宅でできる「なにか」であったこと、自身の経験や知識、趣味を活かせる可能性を感じたことも後押しになりましたね。

ーー良い出会いがあったのですね!

まだライター活動を2024年の4月から始めたばかりで短かく、本当に良い出会いだったのかわかりません。ただ、今はとても充実した日々を送っています。以前は土日もなく朝から晩まで働いていましたが、ライターになって家族で過ごす時間も増えました。

あの日、あのライタースクールのページを開いてなければ…、今日どのような生活をしているのか予想もつきません。

いつの日か、良い出会いだったと胸を張って言えるようにしないといけませんね。

やるべきか迷ったらとにかくチャレンジしてみる

やるべきか迷ったらとにかくチャレンジしてみる

ーー実際にライターの仕事をしてみていかがですか?

最初に感じたのは相手の顔が見えない営業の難しさでした。前職はお客様の実在確認が必須でしたから、対面だったりリモートだったりと表情を見ながらセールストークにつなげられました。

ですが、クラウドソーシングなどで案件を獲得するにはメッセージやポートフォリオを使うしかありません。どれだけ丁寧な文章を送ってもポートフォリオで実績を提示しなければ、なんの証明にもなりません。

文字だけで勝負するライターの営業活動は予想以上にハードルが高く、初めてお仕事をいただけるまで時間を要しました。

ーーライターとして最初の仕事はどうやって得られたのですか?

あまり褒められたものではないのですが、手当たり次第に応募する作戦です(笑)。

もちろん編集やディレクション、極めて専門性が高いジャンルなど現時点で対応できない業務は避けました。自分のできる範囲で応募して、わからないことや知識のないジャンルはリサーチする、これの繰り返しです。

結果的に数件ほどテストライティングで合格し、継続的なお仕事をいただけるようになりました。

ーーとりあえずやってみたわけですね!

そうですね。前職もそうでしたが知識も実績もないまま未経験でスタートした立場で、できることって少ないですから。まずチャレンジして経験を積む、これが一番力がつく方法だと思います。迷ったときも目の前には頼れるPCにスマホ、なんだって調べられます。

知らないことにチャレンジするのは勇気もいるし、怖いです。でもやらないと成長もありません。それにチャレンジしてみたら意外となんとかなる、なんとかしようとするもんですよ(笑)

自分の経験が誰かを楽にしたり生きるうえでの知恵になれば

自分の経験が誰かを楽にしたり生きるうえでの知恵になれば

ーー今後の目標はありますか?

目標といえるほど大きなものではないのですが、まずは迷惑をかけ続けている家族が楽に暮らしていけるだけの収入を得ていきたいです。以前のように遠くへ旅行したり、大好きな野球観戦にも連れて行ってあげたいです。

しばらくの間、息子たちにもつらい思いをさせてしまいました。長男とはキャッチボールもしてやれず後悔しています。決して良い父親ではなかったので、これからは甘やかし過ぎずにワガママを聞いてやりたいと思っています。

それがライターとしての最初の目標でしょうか。あとは健康第一で(笑)。

ーー最後にひとことお願いします。

読者の方々にとって、「なにか1つでも新しい発見が得られる記事であること」が私のテーマです。自分の経験が誰かの人生の知恵になりネタになる、そんなライターであり続けるようにこれからも励んでいきます!

この記事を書いたライター

執筆者

k@zu.k

専業ライター。趣味は「広く!深く!」ゲームや読書、インドアなものから釣り、スポーツ(主に野球)、旅行などアウトドアなものまで。
引き出しの広さと多さを武器に各ジャンルの執筆を経験。得意分野は保険・金融・旅行・スポーツ。記事を読...

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