ただ自分が知らない世界に飛び込むワクワクが欲しかった

ただ自分が知らない世界に飛び込むワクワクが欲しかった

ーー簡単に自己紹介をお願いします。

こんにちは、副業ライターのEmma(エマ)と申します。

現在はリサイクル系企業の事務職をしながらライターをしていますが、2025年はフリーランスとして活動を始める予定です。

ーーライターを始めたきかっけは何ですか?

直感と好奇心でした!

ーー詳しくお聞かせください。

実はわたし、最初からライターになりたかったわけではありません。今の会社に入社する前は英語と海外好きが影響してワーキングホリデーを利用して海外に行っていました。

ワーキングホリデーで海外に行く前の自分は、好奇心は旺盛でも人の顔色や心を深読みしてしまうため、“まわりに反対されないか”が行動の基準でした。

その自分が初めて、反対を押し切ってやったことがワーキングホリデーです。YES・NOの意思を示さないと気持ちが伝わらない、自分に素直でまっすぐにいることで考え方も視野も広げられる海外生活はまさにターニングポイントでした。

人と違うことが怖くて好奇心を解放できなかった自分が変われたのはワーキングホリデーのおかげです。

帰国後今の会社で10年以上働いていますが、心の中では常に「国内外どこでも旅をして、好奇心が弾むコトを探求し続けられる生活がしたい」と考えていました。1つの組織に属する会社員ではなく、自ら属する場所を決められるフリーランスになると決めたのはこれが理由です。

しかしどのような仕事がしたいかがわからずに、勉強しては諦めるを繰り返していました。そんなとき偶然SNSでライティングスクールの広告を見て「これだ!」と直感で飛びついたのがライターです

「初期コストがかからない」「日本語の基礎がある日本人はだれでもできる」というキャッチコピーでした。

セールスライティングを勉強した今、心理学が応用されているライティング術にまんまとハマったんだなとも思いますが...(笑)。

焦りと不安は短期目標ではねのける、好奇心を持続させる秘訣

焦りと不安は短期目標ではねのける、好奇心を持続させる秘訣

ーー自分の感情にとても素直に生きてることが伝わります。では実際、ライターになってみてどうでしたか?

自分が「これだ!」と思うものを見つけたので、勉強がすごく楽しかったです。子どものころ、サンタさんにハリーポッターの本をもらって1晩で読破したときと同じ興奮でした。

ライター以外で勉強していたものが続かなかった罪悪感もあって、寝るのが少し遅くなっても、残業後でもとにかくコツコツ続けました。勉強も案件獲得も「まずは行動する」精神で、半年くらいは報酬が少なくても順調に活動できていました。

ーーそのあとは順調じゃなかったということでしょうか?

はい...私の悪いところが出てしまったのです。

ーー悪いところとは?

考えすぎてしまうことです。考えすぎた結果、方向性を見失って集中力がプツンと途切れてしまいました

ーー具体的にはどうなってしまったのですか?

副業でライターを始めた時点で、1年半後にはフリーランスになると決めました。それゆえ文字単価アップや案件獲得など、とにかく必死になるべきと考え、休み返上で大好きな海外ドラマも我慢、家に1日中こもってやっていたのです。

また、当時通っていたライティングスクールの学長からのアドバイスで「10年目標」を立てました

しかし、ずっと家にいる変わり映えのない日々と1ミリたりとも目標達成に近づいていない焦りが日に日に増していきました。

そして「本当にこれでどこへでも行けるようになるのか、そもそも普通に生活できるだけのお金を稼げるのか」という漠然とした不安に襲われたのです。

「稼ぐには行動するのみ」

この行動の選択肢がありすぎてどこに進めばよいのか、その先に何があるのかわからない恐怖と不安で前後左右1歩も踏み出せない、そのような状態でした。

ーー多くのライターが悩むところかもしれませんね。そのあと乗り越えるためにどのようなことをされたのですか?

正直今でも不安になることはあるため、乗り越えられてはいないと思います。ですが、「10年目標」を目的と目標に分けて、少しがんばれば達成できる目標を少しずつクリアしていくことに注力し始めたら不安が減りました。

ーーそれは目標を変えたということですか?

変えてはいませんが、本業で携わっているマネジメント業務の経験を活用して10年目標を「目的」にしました。

それから自分像が明確に想像できる3年後までの目標を1年ごと、1か月ごとに立てたのです。

ーーなるほど。マネジメント業務とはどのようなことをされているのですか?

マネジメント業務における私の役割は大きく分けて次の3つです。

①会社の課題や伸びしろポイントを分析して、1年間の目的を立てる

②目的に沿って各自で設定した目標や運用計画が見合っているかどうかを見定めて、都度アドバイスをする

③1年間の振り返りとして内部監査を行い、改善点と良かったところに分けて評価する


当時、不安への対処法がわからなかったため、本業で培ったマネジメント力を駆使して冷静に自己分析をしてみようと思い立ちました

そうしたところ、つぎの課題と伸びしろが見つかったのです。

課題
  • 不安の理由(ライティングの正解とライターで稼げるのかわからない)
  • 報酬額を見て案件に応募しているが、自分の実力も得意ジャンルもわからない
  • 10年後の自分像がはっきりせず、現実離れした理想を描いただけのように感じる


伸びしろ
  • 読者のニーズに合った記事が書ける(クライアントの評価)
  • 文章作成力が高い(クライアントの評価)
  • 好奇心が働くから執筆中の“リサーチ不足”が少ない

課題と伸びしろ分析のおかげで「国内外どこでも旅をして、好奇心が弾むコトを探求し続けられる生活がしたい」から「ライターとして稼ぐ」という目的にすり替わってしまっていることに気づきました。

また「好奇心」が原動力の自分にとって「10年後」は先が長すぎました。未来の理想はあっても“今すべきこと”が見えておらず、集中力の方向性も持続性も失っていたことに気づけたのです。

そこで10年後より具体的に自分の像が見えそうな3年で目標を立ててみることにしました。また「10年目標」のときにはなかった「3年後のライター像」も作ってみることにしたのです。

「ライターとして活動しながら国内外どこでも旅をして、好奇心が弾むコトを探求し続けられる生活」とは何なのか。どこに住んで、どれだけ稼いで、どのような使命をもったライターになって、どの媒体で活動していたいか。何時に起きて、何時間仕事をしてといった1日のスケジュールまでかなり具体的に作って、これを目的にしました。

そこから1年ごとに、2024年分は1か月ごとに逆算した小さい目標を立てていったところ、「今」やるべきことが3年後まで、数時間で鮮明にでき上がりました。

10年後を描いて、今をがんばれる人はもちろんいると思いますが、私の場合「好奇心」が原動力

好奇心が途絶えないように手の届く範囲でがんばる、目標が達成しそうになったら届く範囲を底上げする。理想は目的として掲げるけど、現実とのギャップを縮めるために小さい目標を設定して少しずつクリアさせる。これが私の焦りや不安を減らしながらやりたいことを叶える目的達成までの最短ルートです。

あっ、なんだかバーッと語ってしまいすみません。

今までの殻を破った自分に出会えることこそがライターの魅力

今までの殻を破った自分に出会えることこそがライターの魅力

ーーいえいえ。すごく真剣ながらも表情がキラキラしていたので、どんなことも一生懸命取り組む人なのかなと思いました。きっと辛かったと思いますが、その期間できちんと気持ちの整理ができたんですね! 紆余曲折ありながらこれからも続けるであろうライターですが、Emmaさんにとってライターの魅力は何だと思いますか?

ライターという仕事で、人間的に成長できることかなと。内気な自分が営業なんてできないかも、数字が苦手だから経理は難しい、ITに詳しくないから避けたい、と思っていたのですが、フリーランスとして働くのであればそうも言ってられないですよね。

そのためライターを始めてから、苦手だからこそ自分に合う方法を模索して、調べて、聞いて、やってみる。助けを借りながら、人より遅いスピードでもコツコツとがんばることで今までの自分を超えていけそうな気がしていて...。「人間的に成長できる」、これがライターの魅力だと思います!

大好きな空と海を守るライターになりたい

大好きな空と海を守るライターになりたい

ーーここまでいろいろとお聞かせいただきありがとうございます。 最後に、ライターとして今後どのような活動をしていきたいですか?

まずは今掲げている目的遂行型ライターを確立させたいです。つまり、本業で培った目的、目標設計、PDCAスキルを軸に、クライアントの要望に応え続けられるライターです。

また、働いていくうちに興味を持つようになった地球環境やエコ、リサイクルなど“環境”をテーマにした執筆を多くできたらと思っています。

大好きな空と海を守れるライターに...なんてかっこ良さげなことを言って締めくくらせていただきます(笑)。

この記事を書いたライター

執筆者

Emma

「目的遂行型ライター~正しい情報を読みやすい文章でお届けする」をモットーに活動する副業ライター。本業はリサイクル業を行う会社で総務と事業推進サポート業務です。クライアント様の目的に沿い、読み手に“行動のきっかけ”をあたえるライテ...

詳細を見る

同じシリーズの記事を読む

タグ