「文字単価0.2円×5記事」が初仕事

「文字単価0.2円×5記事」が初仕事

私のライターとしての記念すべき初仕事は、1記事1,500文字以上、5記事納品が必須で1,500円。文字単価としては実質0.2円以下の案件を、某クラウドソーシングサイトで受注しました。

この案件に応募する決め手となった点は以下の5つです。

  • 専門知識が不要でライター未経験や初心者を歓迎していた
  • 仕事内容が細かく書かれており、安心感があった
  • マニュアルが用意されていた
  • 修正対応の必要がなかった
  • 納期を自由に設定できた


社会人経験はあれど、ライターとしての経験や専門性がない私でも書けそうな神案件に見えて、即応募ボタンをタップ。過去の経験をかき集めて「文章作成には慣れております!」とアピールし、無事にテストライティングに進みました。

クライアント様は丁寧に接してくださり、初めての受注で緊張しつつも安心して取り組めました。

初案件で差別化と画像選定に苦戦!

初案件で差別化と画像選定に苦戦!

中高生向けの「△△ ◯選」という記事で、執筆内容は難しくありませんでした。仕事を受注できた嬉しさから、一生懸命パソコンに向かったことを覚えています。

書き方やリサーチ方法などは簡易的なマニュアルが用意されていたし、文章を書くのは比較的得意だったこともあり、「いけるだろう」と納期をタイトに設定しました。

しかし、それは大きな勘違い。5記事とも同じような内容だったので、それぞれ差別化を図ったり、言い回しを考えたりと、時間がかかるではありませんか

さらに、入稿作業は不要でしたが、フリー画像をダウンロードし納品する必要があり、イメージを合わせつつ異なる画像を探し出すのが大変でした。

ただ、途中で先方からのご提案により画像の提出が不要に。画像選定の苦労を汲んでもらえたのか、理由は定かではないものの、思わず「良かったー」と声が出ましたね(笑)。

想定どおりにはいかなかった初案件ですが、なんとかすべて期日までに納品できました。マニュアル付きでWebライティングの知識がある程度身につきましたし、クライアントワークの練習にもなり、色々と学ばせていただいたと思います。

記事を提出後、クライアント様から「読者目線で書かれており、よくまとまっている」との言葉をいただき、ドキューンと胸を撃たれたような感覚でした。

この記事を読んでくださっている方も、一般的に低単価と呼ばれる案件に出会い、どうしようか悩む機会があるかもしれません。できれば、低単価案件を受けずライターとして活躍するに越したことはないですよね。

ただ、もし受注する際は、評価を得て実績を作るためのステップだと割り切り、「文字単価◯円以下は◯記事までがんばる」などと決めておくのがおすすめです。(もちろん、自分自身が本心から納得できる仕事なら、この限りではありません!)

2年前の話で恐縮ですが、私はまずは低単価案件を3件こなし、実績と自信を得ようと決めていました。順調に高評価をいただき、むふふ。

その後、文字単価1円以上の案件獲得や長期契約にもつなげられました。賛否はさておき、やり方や考え方次第で未来は変わります!

挫折から立ち直ったのは、紆余曲折があったから

挫折から立ち直ったのは、紆余曲折があったから

私は一度、ライターの道を諦めたことがあります。理由は、低単価案件を目の前にして気持ちがポッキリ折れてしまったから。

でも、思い返せば当たり前だったんですよね。「クラウドソーシングサイトで稼げる」という煩悩しかなく、ライターとしての目的も、仕事受注への戦略も持っていなかったのですから。

ただ、当時の挫折経験は、今に活きていると思います。挫折後はWebデザインや動画編集など、目先の利益に目がくらみ紆余曲折しましたが、最終的にライターの仕事を生業にする意思が固まったからです。

そのため、現在はちょっとやそっとの誘惑には負けません(笑)。

ときには、「今月は受注量が少ないな…アルバイトしたほうが良いのかな」などと、一瞬悩むときもあります。しかし、素人ながらに必死に2年積み上げてきた自負がありますし、これらの経験が今後の自分に役立つこともわかるので、気持ちのブレを軌道修正しやすくなりました

初心者ライターの方に伝えたいこと

初心者ライターの方に伝えたいこと

最初からドンピシャで自分にとって快適な仕事に巡り合えたなら、素晴らしいですよね。しかし、収入面やクライアント様と良好な関係を築けないなど、何かしらの悩みを抱える場合もあるかもしれません。

心に余裕がないと、自分の身を削るばかりの仕事に疲弊してしまう恐れも。乗り越えた先に得るものもあるでしょうが、時として手放しを検討することも大切です。

自分の実力を省みるのは前提として、ライターの仕事は多岐にわたり、案件も日々更新されています。「この案件がなくなったら困るかも」などと不安がよぎるかもしれませんが、心身の疲れから仕事を楽しめなくなるのは本末転倒ではないでしょうか。

ライターひよっこなのにおこがましいと思いつつも、「適切に手放すこと」は、本当に重要だと感じています。

一歩踏み出してみよう!

一歩踏み出してみよう!

今回は、私の初めての案件獲得について紹介させていただきました。「低単価ばかりで、なかなか良い案件が見つからない」「自信がなく応募できない」などと悩み、ライターの道に踏み出せない方もいるかもしれません。

しかし、千里の道も一歩から。文字単価という枠で測るならば、0.2円以下だった私も今では2円以上、記事によっては5円以上の文字単価で受注できるまで成長しました。

ひとえにクライアント様や周りの方のお陰なのですが、諦めず勇気を持って進み続けた自分にも感謝しています。

みなさんも、ぜひ一歩踏み出した景色を見てみませんか?一緒に、ライティングの仕事を楽しみましょう!

この記事を書いたライター

執筆者

伊織瑠美

民間企業→公務員を経て自分の適性に悩み、フリーランスの道に。Webデザインや動画編集をかじるも、「書く」ことが好きだったと思い出しライターに転身。現在は取材やSEO記事をメインに執筆中。一児と一匹(猫)の母で、毎日わちゃわちゃと暮らし...

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