取材ライターになりたくてフリーランスへ

取材ライターになりたくてフリーランスへ

最初に、軽く自己紹介をお願いします。

福島県在住のさわきゆりと申します。ライター活動は2022年9月に副業で始めました。当時は運送会社の軽自動車で取引先を回って、荷物を集める仕事をしていたんです。

その後、2023年3月末で運送会社を退職して、4月からフリーランスになりました。現在は取材・インタビュー記事、コラム、SEO記事の執筆を中心に活動しています。

活動開始から半年とは、ずいぶん早い独立ですね。

フリーランスを選んだ理由は、取材ライターになりたかったからです。副業時代はコラムやYouTubeシナリオの仕事がメインでしたが、どうしても取材やインタビューをやってみたくて。

でも本業があると、休日しか自由にならないので、取材先と日程を合わせることができません。そこで、まだ生計を立てられる状態ではありませんでしたが、思い切って独立しました。

それは無謀な…じゃなかった、ずいぶん大胆な選択だったのでは?

選択というより大博打ですよ!いまは自他ともに認めるビンボーライターです。おかげでだいぶ節約上手になりました。でも、あのとき退路を断ったからこそ、私はライター道を歩いて来られたんだと思っています。

ライターを始めたきっかけと突き破った壁

ライターを始めたきっかけと突き破った壁

ライターの仕事を始めたきっかけは何だったのでしょう。

クリエイティブ系の友人が「そろそろ文章でお金を稼ぐことを考えなさい」と、私の背中を押してくれたことです。

私は以前からもの書きが大好きで、趣味で小説やエッセイを書いては、SNSの「note」にアップしていたんです。友人はそれを何本も読んで「絶対にもの書きを仕事にするべき」と、私を強く説得してくれました。

最初の仕事はどうやって見つけたのですか?

大手のクラウドソーシングサービスに登録して、コラムの仕事をいただきました。

最初に書いた記事は、文字単価0.2円の生活ネタです。継続でご依頼くださるクライアント様に出会えたことで、実績数は順調に伸びていきました。

でも、本当にやりたかった取材のお仕事は、なかなか受けることができなかったんです。

せっかく大博打、いえフリーランスになったのに。その壁はどうやって突き破りましたか?

ある夜、お風呂の中で「仕事がないなら作ればいいじゃん」と気がつきました。私自身がクライアントになって、ライターの自分に依頼をすればいいんだと。
その依頼内容は、県内で会社を経営されている方へのインタビュー。心臓が張り裂けそうなほど緊張しましたが、絶対にできると自分を奮い立たせました。いまはその記事をきっかけに、取材やインタビュー記事のお仕事もいただけるようになっています。

インタビューをお願いした方は、もともとお知り合いだったのでしょうか。

いえ、まったく面識はありませんでした。それでも、とても興味深い会社を経営されている方なので、ぜひお話を伺いたくて。

当時はまだ活動範囲が狭かったので、記事を出せるのは自分のnoteだけでした。そのことも、駆け出しライターということも話したうえでのお願いでしたが、快く引き受けていただけたんです。今でも足を向けて寝られないほど感謝しています。

よくそんな図々し…よくそこまで思い切ったことができましたね。

自分でもそう思います!初めてメールを送ったときは、マウスを持つ手が緊張で震えました。

でも、その経験は私にとって、とても大切な宝物です。難しいお仕事が来たとき「がんばればできるはず」と思えるようになりましたから。

独りじゃない!ライターとして感じていること

独りじゃない!ライターとして感じていること

ライターの仕事をしていて、大変だと思うのはどのようなところですか?

仕事量がジェットコースター並みに乱高下することです。「先月は原稿料で生活できたのに、今月は食費にしかならない」という大波も珍しくありません。

最近は少しずつですが、忙しい時期が増えてきました。とても幸せなことだと思っています。

逆に、ライターで良かったと思うのはどのようなときでしょうか。

自分の記事が誰かの役に立ったり、喜ばれたりしたときです。クライアント様から「こんな効果が出ましたよ!」と連絡をいただくと、飛び上がりたいくらい嬉しくなります。

人の半生を描いた記事に「感動しました」「もう一度読み返します」という声が届いたときは、私のほうが大感激でした。

仕事をするうえで、もっとも大切にしていることは何ですか?

感謝する気持ちを忘れないようにしています

ライティングは単独作業ですが、ライターの仕事は独りでは絶対に成り立ちません。ご依頼くださるクライアント様、お話を聞かせてくださる取材先の方、読んでくださる皆様がいてこそ、ライターは仕事ができるんです。

困ったときに助けていただいたり、人脈をつないでいただいたりしたことも、これまで何度もありました。独りで作業をしているときも、たくさんの方が支えてくださっていることを忘れずにいたいです。

ライター道を歩き続けるために

ライターの仕事を続けるうえで、足りないと思っていることはありますか?

特に足りないと実感していることは「専門分野」と「付加価値」です。

私はまだ、専門分野だと胸を張って言える何かを見つけられずにいます。ノンジャンルで書ける柔軟性を大切にしつつ、最強の武器を探していきたいですね。

付加価値については「もの書き+写真撮影」「もの書き+編集」など、プラスアルファの装備を身につけたいと考えています。

特に「これがやりたい!」と思うジャンルをひとつだけ教えてください。

いろいろありますが、ひとつ挙げるならスポーツの分野です。

2024年に入ってから、社会人サッカーのチームと選手を取材する機会に恵まれました。もともと大好きな世界ですが、実際にお話を伺うと、思わず引き込まれるほど奥が深くて。戦いの場に立つスポーツ選手と、彼らを支える人たちの厳しさや熱量を、そのまま伝えられたら最高ですね。

さわきさんは、ライターになって正解だったと思っていますか?

はい!私はライターになったことを、1秒たりとも後悔したことがないんです。もちろん仕事ですから、厳しいことや大変なこと、しんどいことはたくさんありますが。

私にとってもの書きは、自信を持って「やらせてください」と言える唯一の技術。これからも焦らず緩まず、必要なことを少しずつ学びながら、自分の歩幅でライター道を進んでいきます。

この記事を書いたライター

執筆者

さわきゆり

人見知りをまったくしないフリーライター。誰かの「必要」に応える記事を紡ぎます。読みやすいけれど印象に残る、芯の通った記事作りをモットーに活動中です。好きなものはバイクとサッカー観戦、嫌いなものは庭の雑草とオバケ(ただし霊感はま...

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