未知の世界「ライター業」へ引き込まれる

未知の世界「ライター業」へ引き込まれる

ーーまず、あおまりさんの経歴を教えてください。

高校卒業後に、洋菓子店で正社員として働いていました。好きな接客やケーキ作りで充実した日々を送っていたはずなのですが、「このままでいいの?」と感じたのを強く覚えています。

その後、2年半続けた仕事をスッパリ辞めました。

バックパッカーで北海道を1周したり、ワーキングホリデーへ行ったりと自分の経験値を上げていったんです。

「人生って飛び出してみるとおもしろいな」と感じました。

日本へ帰国後は、地元大阪から北海道へ引っ越して未就学児の子どもに英語を教えるPreschoolアシスタントの仕事をスタートさせました。子ども好き、英語好きを活かした仕事だったので毎日が刺激的で発見も多い日々でしたね。

ワーキングホリデー先で出会った日本人男性と結婚して子どもを授かり、充実しすぎて怖いくらいでした。

ただ、月の半分も仕事へ行けていなかったです。なぜなら、第1子が小さい頃はコロナ禍だったので保育園の決まりが厳しく、子どもが風邪を引くたび、熱を出すたびにすぐ病院で検査。保育園を休んだり、早退したりしなければいけない状況が続いていたからです。

そして、第2子が生まれたころ、「働き方を考えなければいけない」と感じ始めたんです。

ーー働き方を考えるうちに、ライター業が頭に浮かんできたんですか?

浮かんだというより「降ってきてくれた」ですね。

育休中に趣味として読んでいた本の中で、ライターという職業を知ったときは「選択肢としてアリかも」と思いました。私はいままで外でしか働いてこなかったので、これからも外で働くであろうと思っていたんです。そこへ、ライターという仕事が降ってきてくれました。

書くことに特別な自信があったわけではありません。ただ、Preschoolで勤務しているとき、親御さん向けに書くおたよりの文章を上司に褒められた経験がGOサインを出してくれたと思います。すぐに、ライターについてネットで情報収集していました。

ライターを始めてからの生活は?

ライターを始めてからの生活は?

ーー未経験でどうやってライターの仕事を始めたのですか?

まず、ライターの入口と言われるクラウドワークスに登録しました。登録後はすぐにできる簡単なアンケートの仕事で、1日目に10円を稼ぎました。「たったの10円?」と思われますが、初心者ライターあるあるではないでしょうか?

数日後には、初心者OKのレビュー記事を中心とした文字数少なめの記事を受注できるようになりました。第2子(0歳児)を自宅保育しながらの作業だったので、スキマ時間を駆使して簡単にできる仕事しか行っていませんでした。

第2子が保育園に入園してからは、日中の稼働時間が増えたため文字数多めの記事にも挑戦しましたよ。育児に関すること、芸能人や企業の口コミをまとめる案件などさまざまな分野の執筆をしました。

ーー現在はどんな記事を執筆しているんですか?

育児関連、地方創生をメインとした記事執筆をしています。構成から作るので時間がかかるぶん、やりがいがあります。

地方創生に関しては、お店取材もします。人とお喋りするのが好きなので、仕事と言っても楽しみながらできていますね。

ただ、「子どもたちの体調不良による取材日の変更」が悩みです。実際に、取材日前日に子どもが熱を出してしまい、先方へお詫びと日程変更の連絡をしたことがあります。「仕方ないね」と受け止めてくれ取材日の変更にも快く応じてくれました。

私は申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、相手側の心遣いを受け取り、誠意を持って前へ進むしかありません。いざ、取材日に顔を合わせたとき、不機嫌な顔を見せられたことはないです。

小さい子どもがいるママライターでも取材できるんだ、と思えた瞬間でした。

ーーライターの「ココがおもしろい」ところはありますか?

知識レベルが上がっていくところです。文章はもちろん、取り扱っているジャンルについての知識が身についてきます。SEOライティングを意識すると、記事の質も上がって評価が目に見えるところなんかもおもしろいです。

ライター業はまだまだ続けたい

ライター業はまだまだ続けたい

ーーママライターを続けていくために大切なことってありますか?

1つ目は「体調管理」です。

子どもの体調不良は仕方のないことですが、自分の体調は自分で管理しなければいけません。

以前、子どもからもらった風邪が約2か月も治りませんでした。薬を飲んでも喉の痛みが引かず、夜中は止まらない咳で寝不足。日中は頭がぼんやりとした状態で仕事どころではありませんでした。

私にとって最大の体調管理法は寝ることだったので、日中でも眠いと感じたら10分だけでも寝ます。夜は子どもと同じ時間に一緒に布団へ入ることを徹底したら、体調がすぐれるようになりました。

2つ目は「子どもを優先する」です。

ライター業で一生懸命になるのは良いことです。ただ、子どもがいる場合は子どもを優先します。一時期、子どものグズグズに仕事の時間が取れなくてストレスを感じていました。

ふとしたとき、「これって自分中心だ」「子どもの成長を見逃していて、もったいない」と気づいたんです。

とくに、小さい子どもをもつママライターは全体のワークバランスを見て無理のない範囲でライター業をするのが大切です。

ーー最後に、今後の目標があれば教えてください。

今後、美容ジャンルにも挑戦していきたいです。ママになってから肌トラブルが増えたのが原因で、美容に興味を持ちました。今年の5月に「日本化粧品検定2級」を取得したので、これからの仕事につなげたいですね。

育児や家事、仕事の合間に勉強して手に入れた知識をムダにしたくないです。私と同じように、産後の肌に悩むママの力にもなりたいです。ママになったからって美容を諦める必要はないんですよね。

この記事を書いたライター

執筆者

あおまり

今を楽しむ2児のママライター。「思い立ったが吉日」精神で、バックパッカーやワーホリを経験。地元大阪から大好きな北海道へ移住後はPreschool勤務。子ども×英会話×北海道という自分にとって最高な居場所を手に入れる。育休中、なにかできるこ...

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