新卒から携わった福祉畑を飛び出してライターに転身

新卒から携わった福祉畑を飛び出してライターに転身

まず、はるさんの経歴を教えてください

現在はライターを生業にしながら、家事・育児に奮闘する一児の母です。今でこそ専業ライターとして活動していますが、少し前まではケアマネジャーとライターの二足の草鞋を履いていました。

障害者支援や保育・高齢者介護など、新卒から幅広く携わってきた福祉畑。高齢者介護の分野には、約14年半もお世話になりました。特に最後の6年間は、ケアマネジャーとして忙しくも充実した日々を送っていましたね。

ケアマネジャーにまでスキルアップしたのに、なぜライターになろうと思ったのでしょう?

育休を経て職場に復帰したものの「もっと子どもと一緒にいたい」と、働きに出る自分に漠然と違和感を感じていました。

そんなとき、同僚が副業でハンドメイドの教室をやっていると聞き、在宅ワークの概念を知ったんです。同僚のがんばる姿をみて、子どもの成長を近くで見守りながら、自分の力で何かをやってみたいと考えるようになりました。

それからは同僚に相談に乗ってもらいながら、家で働くにはどうすれば良いか模索する日々。そして昔から文章が好きだった私は、遂にライターという仕事に出会いビビビッときたんです。

ビビビッときたライターになるため、何をやりましたか?

「コレだ!」と思ったライターの仕事ですが、自分にやれるのか自信がなかったのでライターの育成講座を受講することにしました。執筆のやり方はもちろん、仕事の取り方やブランディング・確定申告など、分からないことばかりで伴走者がほしいと思ったからです。

先生はかなりのスパルタで「つべこべ言わず、まずは素直にやってみなさい」といったスタイル。「なにくそっ」と思いながら、持ち前の根性と情熱で必死に食らいついていきました。そのお陰で受講中に案件を獲得できて、今では先生のスパルタに感謝しています。

何が人生に影響するか分からない!家の片づけが専業ライターになるきっかけに

何が人生に影響するか分からない!家の片づけが専業ライターになるきっかけに

しばらく副業ライターとして活動されていましたが、すぐに専業になろうとは考えなかったのでしょうか?

家で仕事をするという考え方を知ってから、在宅ワーク1本でやっていきたいと思っていました。でも、独立する勇気も覚悟もなかったんです。

自分に自信がなかったのはもちろんですが、職場に未練がありまくりで…。「長く勤めているのに」「給料がいいのに」「融通も利くのに」「ケアマネジャーの資格も取ったのに」と、辞めない理由ばかり考えていました。

せっかく良い条件で働ける場所があるのに、わざわざ独立する必要なんてないと自分に言い聞かせていましたね。

それほど未練があったのに、専業ライターになったきっかけはなんですか?

辞めない理由を探しては「子どもと一緒に過ごしたい」気持ちや、働き方に対する違和感に蓋をしていました。そんな想いを抱えたまま月日が経ち、あるとき家の片づけについて勉強する機会があったんです。

そこで、学びを通して知った物の手放し方を応用し、家を片づける勢いで退職届を提出(笑)自分の想いを叶えるために、職場を手放す勇気が持てました!

副業ライターになって2年半ほど経って、ようやく専業ライターとしての一歩を踏み出せたのは、家の片づけのお陰です。

文章が大好きだから、壁にぶつかってもライターを辞めようとは思わない

文章が大好きだから、壁にぶつかってもライターを辞めようとは思わない

これまでどんな記事を執筆してきましたか?

これまでの経験や資格を活かして、高齢者介護や障害者支援など福祉分野の記事を書かせていただくことが多いです。初めての案件も高齢者介護の分野でした。里親制度や虐待など、社会的養護が必要な子どもに関するものもあります。

福祉分野以外にも、ヨガや転職・英語教育などさまざまです。取材やインタビュー・本の出版にも携わらせていただいています。

福祉系は専門分野ということもあり、書いている最中はノリノリ。一方で、携わったことのない分野の執筆は、新しいことを知れるワクワク感でいっぱいになります。

それから執筆した記事に影響されることも多いんです。ヨガをおすすめする記事を執筆中に、自分が影響されてヨガを始めてしまいました(笑)

幅広く執筆しているはるさんですが、ライターをやっていて大変に思うことはありますか?

忙しくなる時期が、読めないところです。ありがたいことに、毎月たくさんのご依頼をいただきます。基本的にお断りすることはまずないので、納期が重なり一人ブラック企業状態になることもしばしば。大変ですが、そんなときこそ燃えるんです。

辞めたいと思ったことはないのでしょうか?

壁にぶちあたっても、ライターを辞めようと思ったことはありません。やっぱり文章が大好きだからです。ただ初めての取材では、自分ができなさすぎてくじけそうになりましたね。自分なりに準備したつもりが、全然うまくいかなくて…。

でも「このままでは成長できない」と、今では積極的に取材案件に取り組むようになりました。あのときは結構へこみましたが(笑)あの経験があったからこそ、今の私はあるのだと胸を張って言えます。

自分の文章が誰かの人生の役に立つなら、そんな嬉しいことはありません

自分の文章が誰かの人生の役に立つなら、そんな嬉しいことはありません

ライターとして今後の目標はありますか?

ライターとしてもっともっと仕事の幅を広げたいです。「子どもの成長を見守りながら家で仕事をしたい」との思いから始めたライターではありますが、必要があればどんどん外に出て活動したいと思っています。

福祉の仕事をしていたとき、支援を通して人の役に立てるのがとても嬉しかったです。それはライターになった今も変わることはなく、自分の書いた文章が少しでも誰かの役に立てば、そんな嬉しいことはありません。

これらを叶えるために、現状に満足することなく「微差の積み重ねが絶対差となる」を信条に日々精進していきます!

この記事を書いたライター

執筆者

竹野はる

猫と運動と家が好きな一児の母。20年近く携わった福祉畑から飛び出して、専業ライターとして活動しています。これまでの経歴から、社会的養護や介護・障害など福祉系全般を中心に、その他のジャンルも幅広く執筆し取材やインタビューにも対応。...

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